Midjourney:パラメーター講座11・12
パラメーター講座11・12では、2つのパラメーター(--seed、--no)について学習します。各パラメーターを試せるように、プロンプト(指示文)を記載しています。ぜひお試しください。
参考:「プロンプトの基本:後編」
パラメーター講座07 --seed
seedは「種」という意味ですが、あまりこの意味に囚われない方がよいかと思います。できることはただひとつ。同じプロンプトと同じシード番号を組み合わせると、同じ4枚の絵が描画されます。
シード番号は、0 ~ 4294967295の間になります。これは、32ビット「2の32乗」の数、42億9496万7295です。Midjourney(以下MJ)が何かを描き出そうとする際、42億9496万7295通り×4種類=172億種類の異なった絵を描き出す能力があるということを示しています。凄いですね...
実際に、何度か試してみたところ、
まったく同じプロンプトでも、すべて異なる絵を描きだしました。
それでは、シード値を固定することで、同じ絵を描いてくれるか、テストしてみます。
まずは基準画を描き出します。
普通に描き出した4枚の初期画像ですが、これら4枚の画像のシード値は同じです。つまりひとつのイメージに固有のシード値が割り振られているわけではありません。カオスパラメーターを当てても結果は同じでした。加えて、シード値は、自分が描き出したイメージのものしか取得できません。
07-1.シード値の取得
それでは、(1)右上の顔文字をクリックして、シード値を取得します。
(2)envelope(封筒)で検索するか、封筒アイコンを探してクリック
(3)シードが記載されたダイレクトメッセージが届きます。
07-2.シード値(--seed)を追記してイメージを描き出す
Aが元のイメージで、Bがシード値を追加して描き出したイメージです。まったく同じ4枚のイメージが描き出されました。
07-3.シード値は、キャラクターの固定には使えない?
繰り返しになりますが、シード値は、同じプロンプトと同じシード番号を組み合わせると、同じ絵が描画されます。本当にキャラクターの固定には使えないのか、テストしてみます。プロンプトをできるだけ変えずに、シード値も固定し「with hat(帽子)」を追記してみます。
帽子はかぶってくれましたが、顔の雰囲気、衣装、背景が変化してしまいました。では、今度はテキストプロンプトをまったく変えずに縦横比であるアスペクトパラメーターを変えてみます。
こちらもアスペクト比は変化しましたが、顔の雰囲気、衣装、背景が変化しました。長くなりましたが、シードパラメーターについては以上です。
パラメーター講座08 --no
ノーパラメーター(--no)は、イメージに含めたくないものを指示するパラメーターです。カンマで区切られた複数の含めたくないものを記載できます。
パラメーター講座07で描き出したイメージを使ってテストしてみます。
上記の元の画像から、「サングラス」をノーパラメーター(--no)で指定してみます。
あれ?ジョンじゃなかったのか…サングラスは外してくれましたが、キャラクターの固定は、本当に難しいですね。
パラメーター講座11・12では、2つのパラメータ--seedと、--noについて解説しました。残り3個です。
--ar、--c、--fast、--iw、--no、--q、--style random、--relax、--r、--seed、--stop、--style、--s、--tile、--turbo、 --w、--niji、--v
参考文献:Midjourney Documentation
記事公開後に、加筆修正、あるいは記事そのものを削除することもよくあります。あらかじめご了承ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?