【初参戦:CL福岡2024】ルギア研究レポート
ポケモンカードプレイヤー各位
平素より大変お世話になっております。
熊本県在住ポケカプレイヤーのゴンヌと申します。
悲しいかな特段大きな実績などはありませんので、いちプレイヤーとしての記事になります。
今回初めてCLに当選したため、CL福岡に向けて研究を進めてきたルギアの研究レポートをお送りいたします。現状流行っているルギアとは形が大きく異なりますので、もし今のルギアにしっくりきてない方のご参考になれば幸いです。
さて、デッキリストの話をする前にひとつ。現環境でルギアを使うにあたって常々感じていたことがあります。
「本当に目指すべきアッセンブルスターは先2でしょうか?」
考えてもみてください。V環境であれば、先に進化することに意味がありました。ストームダイブでたねのVポケモンを取ってサイド2枚先行出来るからです。
ところが今は「世はまさに大ex時代!」
気付けば先2で立てても相手の盤面には非エクばかり。何なら前のポケモンを倒してしまったが最後、返しのカウンターキャッチャーでアーケオスを狙われてしまいチラチーノでの捲りも間に合わなくなる始末。
そこで私は一つの仮説に辿り着きました。
「ルギア、特にリザ対面での最適解は後2アッセンブルスターである」
と。
するとどうでしょう。相手の場には準備済のアタッカーやシステムポケモン、こちらの場には無傷のアーケオス。何なら先2でポケモンがきぜつしていたらカウンターキャッチャーも使えます。つよい。
という前提条件を基に一旦辿り着いた構築が以下の60枚です。今回のCL福岡はこれで出場しました。
それでは解説に入っていきます。
【デッキリスト解説】
・ポケモン編
[ルギアVSTAR 2枚]
[ルギアV 2枚]
早速セオリー無視の採用枚数。
詳しくは後述しますが、今までこの枚数で困ったことはほぼありません。むしろルギアチラーミィにおいて3枚以上のルギアはアッセンブル後の死に札になる可能性が高いので邪魔まであります。
[チラチーノ 3枚]
[チラーミィ 4枚]
ここの肝はチラーミィ4枚。何故なら後1でなかまをよぶのが基本プランだからです。なのでルギアVは2枚採用。このデッキはチラーミィを全力で使うところから始まります。そしてチラチーノは説明不要の強さ。スペシャルなころころを押し付けます。
[アーケオス 4枚]
ここはもう固定枠。
[レパルダス 1枚]
[チョロネコ 1枚]
特別枠その1。いぶし銀のエンジン。
アーケオスのトラッシュ、ドローの加速、手札干渉耐性、デッキの圧縮とやれる仕事は多いです。出来れば最優先で立てたいまである。地味に殴れるのもポイント高い。
[レントラー 1枚]
チラチーノでエネ枚数を消費するこのデッキにとって、エネ1枚で180出せるこのカードがいるだけでエネ管理が楽になります。また手張りでも殴れるためアッセンブル前の貴重なアタッカーでもあり、ピジョットやルギア、オリジンパルキア、ミュウ、イキリンコ、ネオラントなど多くのルール持ちをワンパン出来る点でもかなり優秀です。
ただサイド先行されてる状態限定のため採用は1枚。
[カビゴン 1枚]
シンプルに強い。枠の都合上1枚。
[マナフィ 1枚]
特別枠その2。
チラチーノラインがいるので相手に手裏剣やマジカルファイヤーの選択肢が生まれてしまいますのでそのケアに。あるのとないのとでは安心感が段違い。サケブシッポやカイオーガのケアにも役立ちます。
・グッズ編
[ハイパーボール 4枚]
言わずもがなの必須カード。もっと入れたいまである。
[ネストボール 3枚]
後攻取られた時、チラーミィ出したい時、アッセンブル前に3枚目のベンチポケモン並べる時などかなり必須です。もちろん後半は腐る場合があるので3枚。
[ポケギア 4枚]
特別枠その3。
ルギアチラチーノにおいてルギア以外のルール持ちは負け筋になる可能性を多分に孕んでおり、ネオラント採用はリターンよりリスクが高いと判断しました。ポケギアを採用するにあたってサポートの種類を絞り採用枚数を増やすことで「毎ターン2種類のサポートを選べる」ような状況を作りました。通常のルギアより山札の密度を高めやすいので、長期的にはこちらの方が安定感が高いと思っています。
[カウンターキャッチャー 1枚]
特別枠その4。
後攻を取るということは先2でチラーミィが倒されるところからのスタートとなります。ということは後2からサポートを使いながら呼び出し出来る。つよい。
[プライムキャッチャー 1枚]
特別枠その5。みんな大好きACE SPEC。
通常、ルギアでの採用ACE SPECはマスターボールが基本かと思います。何故かというと序盤のポケモン要求(特にアーケオス)が高いから。だからキャプチャーアロマやスーパーボールなどの不確実性の高いサーチを多く採用し試行回数を稼ぐことで無理矢理安定させているので、確定サーチであるマスターボールが欲しいのです。
ところがこのデッキの場合、たねポケモンはチラーミィ4(2枚サーチ)+ハイパーボール4+ネストボール3の15枚、進化ポケモンはハイパーボール4+ジニア3(2枚サーチ)の10枚分確定サーチ枠があります。ということはACE SPECを戦術枠に回せる余裕がありますので、呼び出し札とすることで後ろのアタッカーやシステムポケモンを落として相手の要求を上げることが出来ます。
ジェットエネルギーの節約が出来る点も高評価。
・サポート編
[マツバの確信 3枚]
トラッシュ&ドロー枠。そこそこ枚数引けるのですが、相手のベンチが1〜0枚の時の使い辛さったらないので構築やシチュエーションによってはセレナとかでも良いかもです。
[ナンジャモ 3枚]
ドロー&手札干渉枠。レパルダスやギフトエネルギーのおかげで後半も使いやすいので良き。
[ジニア 3枚]
特別枠その6。
ヒナツでない理由は、やはりルギアをサーチ出来る点にあります。なのでルギアVSTARの枠を削ってもそこまで困りません。アーケオスは落ちているが進化出来ない、みたいなシチュエーションにも対応。アーケオス+レパルダスみたいな確定トラッシュ行動も出来ます。
後半においてもチラチーノやレントラーをサーチ出来るため腐ることが少なく、使わなそうならとりひきで捨てて良いので積み得。ほんとは4枚入れたい。
[ボスの指令 2枚]
みんな大好き呼び出しカード。後半、圧縮した山札からポケギアでサーチするのが丸い。
[ビワ 1枚]
特別枠その7。前日に採用決めたカード。
ロストやパオジアンに辛い場面がそこそこあったため、盤面でどうこうするよりミラージュゲートやスーパーエネルギー回収をトラッシュした方が早い気がしたため採用。サーフゴーにも刺さる。
・エネルギー編
[ジェットエネルギー 4枚]
最強カード。LO系も多く縛られ耐性を上げるためにもフル採用。
[ギフトエネルギー 3枚]
最強カードその2。手札干渉にめっぽう強いが、意外と手札多くて引けない場合もあるため付けるタイミングや付け先はけっこう重要。要らないタイミングで発動しないよう、効果的な場面を選んで付けるようにしたいところ。
[ダブルターボエネルギー 2枚]
基本な付け先はルギア1+カビゴン1のため2枚採用。
[リバーサルエネルギー 2枚]
レントラーは言わずもがな、アーケオスやチラチーノ、レパルダスに付けることもあり意外と使用頻度高めなので2枚採用。前述の通り、チラチーノ以外のアタッカーのエネ要求を減らせるのは非常に偉い。
[ミストエネルギー 2枚]
くるいえぐるやロストマイン対策。環境によっては1枚でも良いかも。
[セラピーエネルギー 1枚]
ほぼほぼカビゴン専用。サイド落ちはちょっと泣く。
[Vガードエネルギー 1枚]
ギラティナやマフォクシー対策。サイド落ちで泣いた。環境的にも2枚採用はアリ。
・採用候補カード
[ハバタクカミ]
ロストを重くみた場合の候補。環境によるが、採用する場合はマナフィとの交換か。
[ヒナツ]
ジニアより汎用性は落ちるがやはり強いカード。ジニアとの両採用を検討するも枠の都合で不採用。
[セレナ]
最後まで迷ったカード。予想以上にVポケモン多かったのでかなり刺さりは良さそう。
[ザクロ]
トラッシュ枠。今回はビワを優先したため不採用だったが、かなり強く使えるのでアリよりのアリ。
[崩れたスタジアム]
ベンチ枠フル展開することとネオラント不採用のため若干優先順位が落ち不採用。ルギア落としたい場面もあるため悩みどころ。
【デッキ運用について】
・序盤
基本的には前述の通り後攻2ターン目でのアッセンブルスターを目指します。そのための前準備として、後攻1ターン目では基本的になかまをよぶことを優先します。
持ってくる基本優先順位は
1.ルギア
2.チョロネコ
3.チラーミィ
4.カビゴン
5.マナフィ
です。もちろん相手のデッキや盤面、手札によって要調整です。バトル場のチラーミィは倒される前提で動きましょう。ネストや素出しで3枚まではベンチ埋めて良いです。
・中盤
最速アッセンブルを目指しましょう。幸い後攻なので2回サポートが使えます。捲り性能高めなので、先攻の場合は無理せず3ターン目を目指した方が良いかもです。
一回目のサポートはドロー、2回目のサポートはジニアが理想です。ポケギアのおかげでそこそこサポート使えます。
アーケオスが立ったら、ルギアとレントラー、を中心に戦います。何故なら後半のルギアは負け筋に、レントラーは戦える場面が限定されるからです。その中でチラチーノの準備とサポート+とりひきで山札の圧縮を勧めていきます。
・終盤
圧縮が進んでいれば山札の中の呼び出し札の密度が上がっていますので、とりひき+ポケギアで十分にボスを引けます。ナンジャモされた場合は先にプライマルターボで山札を混ぜることも忘れずに。サイド2ポケモンが多い場合はわざと先行させカウンターキャッチャーで締めるルートも意識しておきましょう。
【CL福岡当日】
初めてのCLということもあり、ワクワクと緊張が入り交じるテンションで臨んだCL福岡。
今回の戦績は以下の通りとなります。
・一戦目
【悪リザードン(ビーダル型)】⭕
お相手かなりの事故。最後までリザが立つことはなくサイド6枚取り切る。
・二戦目
【アルセウスギラティナ】❌
Vガード含むエネ5枚サイド落ち。ルギアはギラにワンパン、返しにチラチーノでワンパン、その返しにチラチーノ倒されてエネほとんど滅び負け。
・三戦目
【ガブリアスタケルライコ】⭕
ガブを1パン+2パンで2体倒し、非エクを押し付けながら勝利。
・四戦目
【悪リザードン(ピジョット型)】⭕
先攻2ターン目にリザ、ピジョが立ちロトムは崩スタでトラッシュされる。返しにレントラーリバーサルプライムキャッチャーでピジョを落とす。崩スタのせいでアーケ1だったけどどうにかペースを保ちギリギリ勝利。
・五戦目
【悪リザードン(ビーダル型)】❌
序盤事故気味な上にプレミがあり苦しい展開。それでも5−5までは持っていけたが最後ナンジャモでボス流され、ボスかプライムキャッチャー引き込めれば勝ちのところをサポートやとりひきでも引き込めず負け。
・六戦目
【サーフゴーパルキア】❌
後1から3連続ナンジャモするもノーアッセンブル。相手の山が少なかったので、スーパーエネルギー回収を尽きさせる細い勝ち筋を狙いにビワを引き込みに行くも引けず負け。
ここで3勝3敗となり、私の初CLは終わりを告げました。
【総括】
運やプレミの要素もありましたが、やはり細かいところを手繰っていく実力が足りていなかったのだろうと思います。
が、やはり配信を見ていると悔しさも覚えます。
あの緊張感の中戦う辛さと楽しさを体感したからこそ、あの場で一戦でも長く戦い、一戦でも多く勝ちたかったと。
ただ沢山の出会いや再会があり、非常に楽しい体験だったことも事実です。ポケモンカードやそれに伴う出会いに対してより一層の価値を覚える2日間となりました。
今回ルギアが優勝し、これからルギアを使われる方も増えるかもしれません。そんな中、こういった観点からルギアを構築することも出来ると知ってもらえれば幸いです。まだまだルギアには沢山の可能性があるので、より強くより楽しい構築を組み上げていきたいと思います。
長くなりましたが、最後に。
練習や応援して下さった皆様、一緒に参加した皆様、サイドイベント含め対戦して下さった皆様、そして運営の方々、本当にありがとうございました!
また大型大会参加出来る機会があれば全力でリベンジします!!
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