推しの子という作品を見て
⚠️この記事は「映画 推しの子 The Final act」のネタバレを含みます⚠️
映画推しの子を見た。映画の感想を書くが、書きたくない。理由は今の自分では、映画推しの子がどれほど良かったか。推しの子を見て自分がどう思ったか。推しの子をどのように解釈し、どのように自分の人生に生かしていこうと思ったか(少し大げさすぎる)など、伝えたいことはたくさんあるが、自分が伝えたいことを上手く伝えれず、もどかしく、中途半端に終わってしまいそうだからだ。
まあ、そんなこと言ってもしょうがない。とりあえず書こう。
まず、僕は一つの作品にこんなに興味を惹かれたのは初めてだ。今まで生きてきて、この映画は絶対に見たい!なんていうのはなかった。普通に友達や家族と遊びで映画館に行く。たまに暇だから映画を見る。くらいだった。だけど、推しの子の映画に関しては、見たすぎて、気づいたら一人で映画館に足を運んでた。ちなみに一人で映画を見るのはこれが初めてだ。
僕は最初推しの子を見る前は女の子向けのアイドルアニメだろう。と思ってた。だが、ネットや学校で推しの子が面白い!という話が耳に入り、なんとなく見てみた。そしたら、とにかく内容が濃ゆい!濃ゆすぎる!なんだこれは!となって推しの子にハマった。
最近、転生モノのアニメが増えてきて、正直うんざりしていた。一応、推しの子も転生モノではあるが、転生前もしっかりストーリーがある。前世でうまく生ききれなかったニートが死んで生まれ変わる。そんな単純なものではない。
推しの子はまず、設定が面白い。
・主人公は前世で推していたアイドルの双子の子供として生まれ変わる。
・そしてその双子二人も実は、前世でつながりがある患者と医者の関係。
もうこの時点で発想すげぇってなる。
そして、
「推しのアイドルの子供として楽しい人生送るとか、そんな感じのストーリーなのかなぁ〜」とか考えてたその矢先、
1話で推しのアイドル死亡。主人公闇落ち。そして復讐のために生きる。
アニメは最初の掴みが肝心ってのもあるが、なかなかに斬新だ。そして、主人公は犯人を探すべく芸能界に入る。
芸能界に入ってからも、これまた深いストーリー
特に僕が好きなのが、恋愛リアリティーショーの部分。リアリティショーに出てる女の子の一人が炎上し、ネットで叩かれ、自殺しようとする。ここまでの流れのシーンが非常に残酷で、見てて心が締め付けられるほどに鮮明に現代のSNS問題が表現されていた。アニメではそのシーンの描写が特に工夫されていて素晴らしかった。
まあそんなこんなでいろいろ進んでいって、アニメはまだ完結していないが、完結編が実写映画で公開された。
一言で言うと、とても素晴らしかった。
ここにきてネタバレをするが、
最終的に主人公は死ぬ。
主人公は母を殺した犯人に復讐をするために生きてきた。
だが、復讐のために生きることを母は望んでいない。それを知った主人公は最後にこう言った「自分の人生を生きることにするよ」そして、復讐をやめた。
だが映画のクライマックス、人を殺すことでしか生きる意味を感じられない犯人。その犯人が次は妹を殺そうとした。犯人を殺さないと妹は殺される。そして犯人はこう言う。
「俺を殺してよ、でも俺を殺したらお前の妹は人を殺した犯人の妹。という名を背負いながら一生生きていくことになるよ。さあどうする?」
そして、最終的に主人公は犯人と一緒に海に飛びこみ、犯人と一緒に死ぬことを決断。事故ということにした。
映画では
アクアとアイが死んだ後でも前を向いて生きる妹、友達、関係者の姿。そして、一人の国民的アイドル。一人の俳優。が亡くなっても何日後かにはいつもと変わらない世の中が作り上げられている世間の姿。が描かれていた。
推しの子は一つの作品として、内容の考察、メッセージ性、感じたことをもっとたくさん書くことができる作品であることは間違いない。もっと書きたいが、全てを言葉にすると長すぎるので、
最後に
僕が、推しの子。という作品を見て感じたことを短くまとめて終わりにする。
人を愛することは、その人が望むことをするだけでは難しく、嘘も必ず必要なときが来る。(嘘はとびきりの愛。)そして、人のために生きるのではなく、自分の人生を生きることが、最終的に人を愛すること。人から愛されること。に繋がる
と感じた。