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東京卍リベンジャーズ4巻/知ってる漫画

僕が乗るこの「東リベ」というアトラクションに関して、これ以上内巻きの言葉を並べることができないと判断した。
では外巻はどうだろう。
漫画の外側のところ、アトラクションから見える景色を述べることにより、逆説的にその漫画そのものを語ることになるのではないか。
今回はなるべく理性を排除し、この漫画を読みながらも、この漫画の外側にあったものを記述することにする。

木目調の椅子
ガラス張りの喫煙所
冷たそうな床
逆三角形
本棚の迷路とその抜け道
ガタガタ音を鳴らすエスカレーター
解けた靴紐
やたら大きなべぴーかー
古いiPhone
偽物の富士山
配色がプーさんとほぼ同じ知らないゆるキャラ
肌が綺麗な子供
肌が汚い子供
折れ曲がった付箋
また解けた靴紐
自分の前髪
ペラペラなカーディガン
百円玉二枚と10円玉三枚
モバイルバッテリーステーション
大きい「ア」
知らない居酒屋
知らない漫画
緩んだネクタイ
変色したカイロ
ツインテール
派手な色のマフラー
破り損ねたドラえもんのシール
赤信号
チェーン店の回転寿司
一度だけ先輩と入ったパチンコ屋
読めない店名の美容室
金色のビットがついたターコイズブルーの革靴
天ぷらとかかれた光のとまっていない白い提灯
ずっとついてくる電線
友人の友人、多分友人
友人
友人
友人の彼女、多分友人
スウェード生地の黒いキャップ
黒い髪
運転免許証
尻に敷かれつぶれたグレーのコート
有線のイヤホン
黄ばんだスマホケースと透けて見えるプリクラ
胸に大きいオーストラリアの国旗が印字されたセーター
ビューラーでかき上げられたまつ毛
優しそうな目
虚ろな目
やたらと肉汁が多い焼き餃子
それなりに冷えたビール
縁のないメガネをかけた初老の男性
青透明のプラスチック100円ライター
英会話の広告が挟み込まれたポケットティッシュ
たくさんの箸
水分でベチャベチャのキャベツ
汚い空
完成された笑顔
ほどけかけた靴紐
何かを握りしめる右手
鋭い眼光
ボロボロのスニーカー
汚い空
鋭い眼光
中途半端に発光するキャバクラの看板
中途半端に発光するキャバクラの看板
中途半端に発光するキャバクラの看板
たくさんの踵
蛍の群れ
人の群れ
音の群れ
背の高いカラオケアルバイトの男性
金色の十字架ピアス
割れそうな看板、青い文字、いくつかの数字
やたら重く分厚い扉
コスプレ用の服、全て薄ピンク
硬くも柔らかくもないソファ
暗闇





千円札一枚、百円玉二枚
水タバコの看板
知らない言語で会話してるカップル。男は銀、女は金色の髪。
赤いワイヤレスイヤホン
会いているのかいないのかわからないくらい狭い座席の隙間
4番線松戸行きの電車
白い髭を伸ばしたおじいさん
美容液の広告
知らない漫画の続き
知っている漫画

今回の目的であった、その他のあらゆるもの記述することによって逆説的にそのものを記述するという試みは、あまりに僕の手に余る。
ラプラスの悪魔でないと不可能だろう。
次の記述方法を考えるしかない。

次は5巻で会いましょう

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