ゴミ捨ての旅の終焉
年末に母宅でケアマネジャーさん・ヘルパーさん・リハビリ担当さん・福祉用具担当さんが集まり、今年の振り返りと来年への話し合いがありました。
特に大きな問題は無く、来年も引き続き支援を受ける事を確認。
私も参加しましたが、特に「リハビリ施設では定期的に体力測定を行っているが、低下傾向は見られない」と教えて頂けた事で、ちょっと安心出来ました。
不安になっていた「ゴミ捨て」について相談したところ、地域の婦人会によるNPOを紹介して頂き、燃えるゴミのみ代行して捨てて貰う事になりました。
週1回/200円。
マンションの部屋の前まで回収しに来て頂けます。
オートロックの解除は必要ですが、何より母は気分的に楽になったようです。
母のゴミ捨ての旅は終焉を迎えました。…が、これって他人事じゃない。
ゴミ屋敷化を防ぐ対策か、ゴミ捨てが困難な高齢者の為に市から業者に委託する無料の回収もあるようなのですが、今は手一杯で受けて貰えないと聞きました。
もちろん無料の方が有り難い。でも地元の婦人会の方との繋がりが持てる事の心強さに価値を感じます。
果たして私達世代に利用が必要な頃はどうだろう…?
煩わしいとか忙しいと敬遠され、機能しなくなってきている自治会。
ゴミ捨てどころか、介護そのものも危うい。
今回の震災を思うと、尚更痛感する。
便利になり火も使わない生活は、停電で簡単に破綻する。
灯油ストーブだって電気が無いと使えない。
タンクレストイレって、断水したらどうなるんだ?
自動水栓の水道は、停電したらどうなるの?
電気自動車ばかりになって、停電が続いたらどうなるの?
複雑過ぎて簡単には修理も出来ない物ばかり。
Wi-Fi使えないとiPadもパソコンもアウト。何をどうすれば良いか調べられない。
スマホもバッテリー切れたら色々詰む。
口を開けて待ってる「雛鳥」みたいな人間ばかりになりつつある気がする。
勿論、私もヒナの一羽だ。
我が家は子供もいないので、いずれ必ず他人の助けが必要になる。
人の好意に寄りかかり過ぎないで、生活環境を整えるよう工夫しなくちゃな…と自戒しているが、考えてると夜眠れない。
母の、短いけれど果てしなく感じるゴミ捨ての旅の終わりは、別の思考の深い沼に続いていた。