海上自衛隊ヘリコプター墜落 その2
時事通信社の報道によると
自衛隊では昨年4月に陸自のUH60JAヘリが沖縄県宮古島周辺で墜落し、10人が死亡する事故も発生。対中国抑止を念頭に置いた南西諸島防衛強化に加え、同盟国だけでなく欧州などの同志国との連携により多国間の訓練頻度が増し、現場が疲弊しているのではないかとの懸念もある。
とのことです。これに対して,海上幕僚長のコメントは「大きな観点からの分析はできていないが,明確な相関関係にあるとは思っていない」でした。
時事通信社の報道にある「現場の疲弊」は定性的には何となくとありそうと言えると思います。ただ,疲弊度について定量的に示すことは困難ではないでしょうか。
それゆえ,明確な相関関係が認められないとしたのでしょう。
でも,本当でしょうか。
睡眠不足や疲労による事故の発生については因果関係があるから,2024年問題も提起されたのではないでしょうか。
衝突防止のシステム「僚機間リンク」が作動していたかわからないとのこと。そして,これは常時作動を義務付けていないこと,訓練内容によっては切断することもあること,と悪い状況が重なったような感じですね。
今回の訓練がどのようなものであったのかの詳細はお知らせされませんが,複数の機体のチームとして潜水艦を見つけるものであれば,衝突するほど接近する必要はないのではないかと思いました。サッカーのゾーンディフェンスのように。
もし,誰が一番に見つけたのかが評価されるのであれば,ヘリコプター同士が接近することもあり得るのかもしれません。
同じ基地の所属ならそこまでヒートアップしなかったのではないでしょうか。
空中衝突した機体はそれぞれ別々の基地に所属していたので,基地VS基地の構図になってメンツをかけた勝負になっていなかったのか。そんなことはないと思いたいです。
海上自衛隊は,海賊退治?海賊警戒のために中東に派遣されたり,尖閣諸島の北側で中国軍艦を牽制しているとの報道も出ていました。このノートでも以前取り上げました。
私たちの見えないところでご活躍されている。疲弊しているというのはなんとなくわかる気がします。
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