
Photo by
lighta_ampligh
運輸安全委員会報告書から見る事故原因 報道
1月2日に発生した羽田空港滑走路上での衝突事故について、滑走路への侵入許可が出ていなかったとするボイスレコーダーの内容がようやく公開されました。
遅すぎますね。当初から、いろいろな航空関係者が指摘していましたが、いずれも確たる証拠がないためグレーな状態でした。
ボイスレコーダーは事故直後に発見されているのに、その解析に約1年もかかる仕事なのでしょうか。
①指示を勘違いして滑走路へ誤侵入した
②管制官が誤侵入の警報を見逃した
③日航機が気が付かなかった
という複合的な要因によって発生したと報道では言っていました。
③が直接の原因となるのでしょうが、暗い滑走路上の小さな航空機は見え方の問題等で日航機には酷ですねと言っている有識者もいました。
日航機側を擁護する意図ではありませんが、海上保安庁の航空機の乗員は6名中5名がお亡くなりになっていて、大変痛ましいことですが、勘違いは大きな問題です。
勘違いを防ぐ方法はあるのでしょうか。
また、航空管制官の指示を海上保安庁航空機が復唱したのですから、航空管制官は自身の指示が伝わったと思ったのでしょうが、その上であっても警報が作動したのに注意を払わなかったことにも問題があります。警報が管制官の注意を促さないものであったのならば、警報の作動状況を改善する必要もあります。
いずれにしましても、事故後2週間から1月程度の間で事故原因について話題になっていたことと殆ど変わらない内容が約1年を経過するまで明らかにされなかったことに驚きです。5人が亡くなり、大きな損失を出した重大事故なのですから、運輸安全委員会の総力を上げてもう少し早く中間報告を出すべきではなかったかと思います。