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日本人英語学習者と英語ネイティブ

英検1級に合格している人、TOEICで900点を超えている人は、英語に関してすべての面で万能であると考える人は多いかもしれない。しかし、決してそんなことはない。私のTOEICリスニングの得点は満点であるが、リスニングに関して不安を感じることが多い。私は英検1級に合格しているが、スピーキングに関しても不安を感じることが多い。また、リーディングに関しても苦手意識がある。

しかし、ライティングに関しては一定の自信を持っている。アメリカの大学で英語論文を書く場合、アメリカ人学生を負かすことは難しくない。また、英語で法律文書を書く場合も、アメリカ人に勝つことは難しくない。この理由は以下によるものだと思う。ライティングについては、辞書等を利用することによって、ある程度の時間文章を推敲する時間を持つことができる。また、文章論理の構築力は英語の運用能力とは別の力である。

特殊な事情がない限り、日本人英語学習者がネイティブ同士の高速の会話を自由に聞き取れるとか、日本人英語学習者がネイティブと同じように英語を話すとか、日本人英語学習者がネイティブと同等に英語が読めるということは永遠にあり得ない。海外生活をしていると日本語が口から出なくなると言う日本人がたまにいるが、そのようなことは決してないと思う。ただし、3歳くらいでアメリカに移住し、日本語を使う習慣がなくなってしまえば、日本語が口から出なくなるというのは事実だと思う。我々はどんなに頑張っても英語ネイティブのようにはなれないのだ。

日本人英語学習者が英語を話せるようになるためには、英会話で使える文やフレーズをコツコツと暗記するしかない。当然のことであるが、暗記するためには反復訓練以外の方法はないだろう。「英会話に暗記は不要」という人がいるが、このような発言をする人は信用しないようがいい。このキャッチフレーズはネット上の英語教材の広告にいかにもありそうな謳い文句だが、私は絶対にこのようなキャッチフレーズは使わない。楽して〇〇できるみたいな広告が世の中に溢れているが、うまいことを言う人間には注意が必要だ。




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