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武器を使う代わりにジャンケンを
戦争
どうしてこんなことが起きるのか…。
今でもいろんなところで人の命を奪う戦いが起きている。
人間には闘争心があるのは分かるが、もう長い歴史の中で嫌というほどやってきた。やりたくない人まで巻き込んでたくさんの命がなくなった。
奪われた命はもどらない。
こんな取り返しのつかない事にならない様に何かいい方法はないのかと考えたとき、子供の頃思ったことを思い出した。
それは小学生のとき、日曜のお昼に「ルパン三世」のアニメの再放送をテレビで見ていた時だった。
ルパンの声優は山田康夫さん、赤いジャケットを着たルパンだった。
たくさんある話の中の1つ。どんな話かも全く覚えてないが、ある場面を見ていた時のことだった。
それは女性2人が言い争いになって、思わず2人とも銃を向け合うというシーン。
銃口を向け合ってにらみ合う女性の間にルパンが割って入った。
「こらこら~、そんな物騒なもの持ち出すんじゃないの~。
ジャンケンで決めなさい。ジャンケンで。ね?」
これを聞いたとき、本当にそうなればいいのにって思った。
拳銃の代わりにジャンケンにする。
戦争もジャンケンですればいいのに…。小学生の私はそう思った。
戦争を兵器を使ってする代わりにジャンケンで戦えばいいんじゃないの?
そう思ったことを思い出した。
でもこれ、大人になった今でも思う。
ふざけてるわけじゃなく、本当にそうならないのか。
日本という安全な国にいる平和ボケした発想かもしれないが、これが一番いいと思った。
そもそも戦争は正義と正義のぶつかり合い。どちらも自分たちが正しいと思っている。
概念と概念のぶつかり合いだ。
概念は人それぞれ違う。「正義」なんて抽象的なことなら特に。
だからどっちが正しいなんて容易に決められない。
たくさん破壊してたくさん殺した方が正しいなんてこともない。
だったら、ジャンケンで決めても十分じゃないのかと思った。
細かいルールは後で決めるとして、話合っても上手くいかず、戦うことになったら国民全員でジャンケンしていけばいい。何年かかっても構わないから、そしたら物理的に傷つく人や物はない。
けど、たとえジャンケンでも本当は争うなんてことはない方がいいに決まってる。戦争はしたくない。
しかし、それを完全になくしてしまう事は人間には難しい事だと思う。たくさんの考え方がある限り必ずどこかでモメるだろう。
だから、勃発した時に出来るだけ上手く対応したい。
話し合っても駄目だった時、どうしても起こってしまった時ジャンケンで決める事がそのとき負けてしまった側にも未来があるやり方じゃないかなと思った。