入院生活 29日目
今日も朝から冷え込み、病院から見える田んぼが霜で白くなっていました。
しかし、日が登り始めるとすぐにもとの枯草色になり、日中は暖かい1日となりました。
今日は入浴日なので、身体もきれいさっぱりできました。
身体を洗うといえば、手がカサカサになっていることが以前から気になっていました。
当たり前のことですが、手を洗うといえば両手をこすって洗うものです。
しかし、私は入院してからは装具で腕を吊っているので、現在は片手だけで洗っています。
ですので吊っている右手は、入浴の時以外は洗うことがありません。
そうすると1週間もすると、右手が何となく白っぽくカサカサし始め、何となく気になってきます。
病院では入浴日が2日に1回ありますが、室内生活で冬ということもあり、汚れはあまり気になるほどでなく、右手もその時だけ洗えば十分と思っていました。
しかし、白っぽくカサカサになった手を見ると気になってしまい、乾いた手でこするのですが、更に白っぽいものが浮き出てより白く粉っぽい状態になります。
先週、たまたま洗面所で右手を濡らしたことがあり、その時に手がやたらにぬるぬるすることに気がつきました。
気持ち悪くなってこすってみると、消しゴムのカスが出るように次々と垢が出てくるのでした。
次々と出てくるのでヒリヒリするまでこすりましたが、ボロボロ出てくる垢を見ると、皮膚というものは結構頻繁に新しくなっているのだと驚きました。
手というものは何気なく両手を擦り合わせて洗っていますが、1日に何度も洗う行為が古い皮膚をこまめに洗い流し、白くカサカサにならない状態を保っているのだと思います。
それに気づいてからは、なるべく右手も装具から出して、両手で洗うように心がけるようになりました。
何より濡れた時のぬるぬる感が気持ち悪く、こすった後のヒリヒリ感もいただけません。
このことは手だけのことではなく、足に装具をつけている方は、装具を外して洗えない期間は皮膚がカサカサに白くなり、フケのようなものが出て気持ち悪かったといっていました。
健康面からも実際は古い皮膚が身体を守っているのかもしれませんが、頻繁に風呂に入る習慣のある日本人にとっては、それは耐えられないものになっているのかもしれません。
ただ、今はシャワーだけの入浴なので、早く湯船に浸かってゆっくり風呂に入りたい気持ちです。