入院生活 40日目
今日は朝方雨が降っていましたが、地面を濡らした程度ですぐに止み、日中は時々日が照るような暖かい1日でした。
昼間は時々外に出て、近くを走る列車を見たり公園の様子を見たりして過ごしていました。
列車といっても都市で走っているような長い列車ではなく、2両繋いだ銀色の普通列車か4両か6両繋いだ黒い特急列車のどれも短い列車で、そのどちらかが行ったり来たりするだけの変化の乏しい路線です。
変化が乏しい上に本数も少なく、たまに来る列車を待つとちょうど良い日向ぼっこの時間になりますが、これが本線と名を冠する路線かと寂しく感じます。
私が子供の頃は、急行列車や夜行列車など様々な列車が走り、子供だった私は色々な列車が走るこの路線にはワクワクしたものでした。
今はずいぶん寂しくなったものです。
今日は同じ部屋の人が隣の病棟に移り、その空いた窓際の場所に私が移ることになりました。
今までの廊下側の暗い場所だったのですが、残りの入院生活に変化が欲しくなり、窓側に移らせてもらいました。
窓際は当然ながら明るく、何より空が見えるので開放感があり、同じ部屋でこんなに雰囲気が違うのかとワクワクしました。
入院してから今まで、ほぼ同じ場所で過ごしていたので、場所を変えてもあまり変わらないかと思っていましたが、ここまで違うと移って良かったと思えます。
窓際の場所からすると、廊下側の場所は穴蔵のようで秘密基地のような雰囲気があり、ちょうど押し入れの中で寝るような感じです。
秘密基地も良かったのですが、今は空の見える場所の方が良い感じです。
ただ風景については、中庭と正面の調理室や手術室などしか見えないのが残念です。
隣の病棟には田園風景が広がった景色の良い部屋もあるので、そんな場所だったら更に良いのですがそれはなさそうです。
生活場所に変化ができたので、残りの入院生活をもう少し楽しく味わっていこうと思います。