壱岐 iki に魅せられた私の物語 第4話
壱岐に魅せられて5年。
今、私は壱岐の「関係人口」として生きています。
「関係人口」という言葉も知らなかった私が、5年前に愛知から東京に転勤してきて、どうして壱岐の関係人口になったのか。
壱岐をきっかけに多様な人々との関係が繋がり、どのように自分の人生が変わっていったのか。
副業も始め、壱岐で家を借りて、別荘兼一棟貸しを準備するまでに至った私の物語を、少しずつ整理しながら記していきたいと思います。
いざ、壱岐に上陸 2019.9.27-29 その弐
壱岐には素晴らしい景色があります。
まるでモンサンミッシェルのように、一日に2度の干潮の時にだけ現れる参道がある小島神社。それは、まさに神に導かれる道のよう。
玄界灘の宝石箱とも言われる辰の島の透き通った青い海。白い砂浜。そして断崖絶壁。青の洞窟クルーズに匹敵する楽しさ。
壱岐の個性的で魅力的な風景に魅了されていきます。
そして神の宿る島、壱岐。
小さな祠も会わせると千の社があるといわれる壱岐。
道中、無数の鳥居を目にします。
わずか島の南北、東西、どちらも車で20-30分の範囲に、数多くの古墳や遺跡も点在します。弥生時代から、大陸との航路となった壱岐の島には王国が栄え、佐賀県の吉野ヶ里遺跡に匹敵する大規模な原の辻遺跡をはじめとする歴史上、重要な遺跡が発掘されています。
また、元寇の蒙古来襲のまっただ中にあった島であり、秀吉の朝鮮出兵の起点となった島でもあり、神の宿る島の歴史、文化は、計り知れません。
そして、なにより私にとって印象的だったのが、丘と丘の合間に広がる水田、畑、里山。
そこには、何か懐かしい日本の原風景が広がり、
じわじわと私の心に感動を与えてくれます。
じっとバスの車窓から外を眺めながら、
私は、この小さな島に無限の世界の広がりを感じ、
「私なんて、ほんのちっぽけな存在」でしかないと改めて思い知らされる感覚でした。
何か、人生や存在の意味について深く考えさせられている自分がいました。
そして、そんな自分に素敵な壱岐の人々との出会いが待っていたのです。