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【実録】シマエナガ団子を生成AIに上手に描いてもらうまで
シマエナガ。
日本では北海道にしか生息しないといわれるあの愛らしい鳥。
別名「雪の妖精」。
かわいいですよね。
ネットやテレビで見かけるたびにうっとりしてしまいます。
ふと思い立ちました。
そうだ。最近使い始めた画像生成AI Adobe Fireflyに描いてもらおう。
せっかくだから、木の枝に横並びになっている「シマエナガ団子」がいいな。
というわけで試してみました。
シマエナガ団子を描いて
とりあえず、雑な命令。
このプロンプト(命令文)で出来上がったのがこちらです。

はい。何となく予想はしていましたが、ダメでした。。
でも、ここであきらめるわけにはいきません。
わかってます。
要はプロンプト次第です。
次に、これを試してみました。
10匹の愛らしいシマエナガが木の枝に止まり、体を寄せ合っている
ちなみに、10羽ではなく10匹としたのは、AIが「羽」を単位と理解できずに羽毛を描いてしまうリスクを避けるためです。
そしてその結果がこちら。※苦手な方のためぼかし加工しています。

これは…シマエナガではない。。。
というか、鳥ですらない。
シマエナガ、という単語が理解してもらえないのかな?
と仮説を立て、翻訳AIのDeepLに上記のプロンプトを英訳してもらいました。
Ten adorable striped eagles perched on a tree branch, huddled together.
このプロンプトをFireflyに入れてみます。
そして生成されたのがこちら。
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鳥ではある。
でも、決して愛らしくはない。
むしろほれぼれするほどに勇ましい。
猛烈なクチバシを持つ鳥。いわゆる猛禽類。
・・・よし。
「シマエナガ」という単語を理解してもらうのはいったんあきらめよう。
そして次に試したのは、こちら。
10匹の真ん丸な小鳥が木の枝に止まり、体を寄せ合っている。目と口は、三つの点のように見えて、とても愛らしい。
どうでしょう。これはかなりいいんじゃないでしょうか。
シマエナガを知っている人も、知らない人も、「ああ、あれね!」と思い浮かぶ表現になっていると自負する自信作です。
期待が膨らみます。
そしてその結果がこちら。

しまった! 白い、という特徴を入れ忘れた。。
そして、横一列というワードも必要だったのか。
でもこれはかなり近づいたのでは?
これに「白い」と「横一列」を入れれば完璧なのでは?
10匹の白くて真ん丸な小鳥が木の枝で横一列になり、体を寄せ合っている。目と口は、三つの点のように見えて、とても愛らしい。
生成された画像がこちらです。

うーん、おしい!
シマエナガはもっと丸い。そしてクチバシは小さく、黒い。
ここでちょっとアプローチの仕方を変えてみることにしました。
Fireflyって「この画像を参考にスタイリングして」という指示ができるんです。

つまり、ここに画像をインプットすることで、
「こんなふうな絵ね、いい?」と教え込むことができるわけです。
私の描いたシマエナガを見せて、これをもとに生成してもらいましょう。

・・・画力については何も言わないでください。。
ともかく、これを「スタイル」として指定してあげました。
プロンプトは先ほどと同じ。
10匹の白くて真ん丸な小鳥が木の枝で横一列になり、体を寄せ合っている。目と口は、三つの点のように見えて、とても愛らしい。
その結果がこちら。

おお。ようやくそれらしきものが!
これはもう、まごうことなきシマエナガですね。
でも、せっかく画像生成AIに描いてもらうのだから、もっと美麗に仕上げたいですね。
そこで、コンテンツの種類を「写真」にしました。※これまでは「アート」でした。

そして、「こういう構成にして」と画像付きで指定できる機能も利用してみました。

プロンプトは先ほどと同じものを使います。
10匹の白くて真ん丸な小鳥が木の枝で横一列になり、体を寄せ合っている。目と口は、三つの点のように見えて、とても愛らしい。
いざ生成開始!
仕上がりはこちらです。

いかがでしょう?
だいぶそれらしい感じになりましたね。満足まんぞく。
ところで、ここまでやってようやく気づいたことが。
「10匹」とずっと言い続けてきたのに、ずっと無視され続けていましたね、、見返してみると…どんどん数が減り、最終的には5羽になっています。
やっぱり生成AIと仲良くなるのは一筋縄ではいきませんね。
でも、少しずつわかってきました。
大切なのは、「あゆみより」の心がけです。
こうしたらわかってもらえるかな。
こんな言葉の方が伝わるかな。
そんなことを思いながらプロンプトを修正していく作業、だんだん好きになってきました。
さらに精進して、仲良くなっていきたいと思います。
* * *
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それでは、また次の記事でお会いしましょう!