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ENTPと”相談する”ということ
私はmbti診断がENTP-Aなのですが、
mbtiを知るまで人間はみんな自分と同じか近しいと思っていました。
なにが。
変わってると描かれがちなENTPですが、表現方法が違うだけで程度の違いはあっても根本的な思考の仕方、求めるものは一緒でしょ?と思っていたのです。
一番びっくりしたのはT型とF型の違い。
いわゆる理論タイプか感情タイプかの項目で、例としてあげられていたのが
「相談事をされた/したときT型は問題解決を優先させる傾向がある、F型は共感を優先させる傾向がある」
というやつ。これ、これ、これです。
ほんmoneyビックリ。
相談事をしたときに、されたときに、問題解決を目的としていない、という状況があるということを初めて知ったのです。
以下は私の勝手なENTP解釈です。
ENTPと相談の関係
「話を聞いてほしいだけ」というのはよく聞きますね。「話を聞いてもらうだけで楽になる」というのはよくわかります。一人で考え込むより、口に出して言語化した方が整理もできて、何よりスッキリします。
でもそれだけでは物足りないのです。
話をした相手からの
「私ならこうする」
「こういう可能性がある」
「こういう選択もある」
「私はこう思う」
がほしいのです。
「あなたは間違っている」
「あなたの話はここが矛盾している」
がもらえるとなお助かります。
自分からは出てこない発想や、無関係な第三者からの冷静な意見がほしいのです。
それらを自分の理論にぶち込んで、もう一回考えます。
これは相談されたときも同様で、「私はこう思う」「ここがおかしい」「こういう可能性がある」などと、基本的に面の皮が厚いので付け加えます。
誰かから相談をされた時点で「この人は問題解決を望んでいる」と考えるからです。
ここで知っていてほしいのは、悪意あることはしないということです。
相談に乗る=解決策を考えることなので、問題解決が楽しい反面、時間も脳みそも使うので面倒です。
それでも話を聞いて考えるのは、困っている相手を助けたい!という善意が前提です。
ENTPが根気強く相談にのっている時点で、愛情表現なのです。
完全に面倒だ、この人はどうでもいい、興味がないと思われた時点で返事をしなくなるか、ランダムに選ばれた「そうなんだ」「えー」「そっかあ」あたりのどれかが返ってくるようになります。
(ただ問題解決自体をゲームのような感覚で捉えており、心から楽しいと思っているのも事実なので嫌がられるかもしれません。)
「話を聞いてほしいだけ」という言葉も、「(とりあえず最初は)話を聞いてほしいだけ(だけど聞き終わったら意見ほしい)」だと思っていました。
ENTPの頭の中
相手からの相談を聞いている時、私の脳はフル回転です。パソコンだったらモーター音が聞こえてくるでしょう。
一旦自分の中で考えたいので、ほしい情報は全部聞き出します。
「なぜそうなったのか」「具体的になにがあったのか」「その時の状況はどうだったのか」「なぜその状況に至ったのか」「今あなたはどう考えているのか」etc…
ほしい情報を得るためのポイントは「共感をすること」です。何の共感の表現もせずに質問攻めにしたらドン引かれてほしいものは得られません。
「そっかそっか、それは酷いね。それで何したの?うわー、それは怒ってたから?悲しかったから?あーそれわかる」みたいな感じです。小賢しいです。
「わかる!」は「共感(わか)る!」ではなく「理解(わか)る!」です。
理解できない時は「どういうこと?何で?どういう理屈?」って聞きます。
このときENTP(というか私)の頭の中で起きていることは
問題が解決した状態(ゴール)を設定
ゴールに行くための経由ポイントを考える
ゴールに行くためのルートを複数考える
一番成功率が高いルートを見つける
言語化
です。
自分が相談した側であれば相手の意見によってそのルートが変わるかもしれないし、相談された側であれば情報は多ければ多いほどルートが見つけやすくていいのです。
そしてそれはもちろん失敗したり成功したりします。
失敗すればもちろん落ち込みますが、もっと重要なのは「これでは上手くいかない」「これなら上手くいく」という実績が手に入ることです。
上手くいかないということがわかれば次に似たような相談をされたときにそのルートは選択肢から外れます。
上手くいった経験があれば実例として紹介できるのです。過去問解いたやつ出たみたいなことです。
相談にのってENTPが得るもの
相談にのること自体、データ集めの節があるかもしれません。
「人はこういうアドバイスをするとこう動く」
「こういう状況だとこういう行動に出る」
「こういうことを言う人はこういう傾向がある」
「こういうことをする人はだいたいこういうカテゴリーの人間」
みたいな。
このデータの蓄積は相談にのって自分の意見を言う時にとても重要です。
相談にのった時点で相手の困り事が解決することを願っているのです。そして願うだけでなく意見することで手を加えています。解決させたいのです、自分の考えたルートにできるだけ近いルートで。
傲慢とかいうレベルじゃないです。
ENTPの仕組み
よくENTPが言われる「頭の回転が速い」「ディベートに強い」というのは、ENTPの日常の過ごし方に答えがあるのかもしれません。
おそらく多くのENTPは日常的に一人でディベートをしています。
一人でディベートってどういうこと?と思うかもしれません。ほぼ病気です。
「あの時あの人ああ言ってたけど実際どうだろうか」
「あれって正しいんだろうか」
「こないだテレビ/本で見たあれってどうなんだろうか」
「なんであの人はあんなことしたんだろうか」
自分の中で辻褄が合う答え、妥協点が見つかるまでずーーーっと考えています。
それこそ寝てる時や不意にぼーっとしてる時以外ずっとです。
これを何年も毎日発作のようにやっているので、誰かから意見を求められた時に過去に考えたことのある似たような事例を答えとして引っ張り出してくるのです。
ENTPの脳は24時間稼働している機械で、相談事は材料です。常に稼働しているので材料を正確にぶち込めば勝手にできあがった製品が出てきます。
点検もテストも電源ボタンを押す必要もありません。ベルトコンベアに流すだけです。
と、色々書きましたが普通に晴れた日に雲が動いてるの見てるだけの時もあるし、そこから連想ゲームが始まって先生の言ってることを聞き逃すなんてことも日常茶飯事でした。
全てのENTPがそうというわけではないです。なんていうか、自分のことを「問題解決ができる!」と思っているだけの傲慢人間なのです。