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【あるあるbot】いい人生を送るために“あるある”投稿を勧める理由

おひさしぶりです! 最近プライベートがバタバタしていてすっかり更新が空いてしまいました。 

……という“ブログの導入部あるある“(ブログもプライベートだろ)を披露したところで今回もまた“あるある”について書こうと思う。



私があるあるについて書くということは畢竟「あるあるbot」について書くということであり、私と「あるあるbot」の深い関係性をご存知ない方はぜひ下記の記事をチェックしてほしい。

それがめんどうだというZ世代の方のためにかいつまんで説明すると、「あるあるbot」という“あるある”を募集してツイートするツイッターアカウントがあり、それに何度か挑戦してなんとか採用された、というのがことのあらましである。それで、記事の終わりのところで私は、「あるあるbot」から引退する、という旨のことを書いたと記憶しているが、じつは引退していなかった


それというのも、私が考えた”あるある“に自分で納得していなかったからである。「出来は上々で申し分の無い引退のチャンス」ではなかったわけだ。


https://twitter.com/aruarumada/status/1627805798800711682?t=siutCCNnUpNXxShPBoOvfw&s=19

じっさい、それは数字にも現れている。「あるあるbot」のツイートには数万のいいねがつくこともすくなくないが、私の“あるある”はたかだか580である。これで勝ち逃げしたつもりになっていたのでは男がすたる。

そこでここからは自分との戦いとする。「あるあるbot」の中の人の選定基準はあくまで補助線として、自分で納得の行く“あるある”を探す旅に出るつもりだ。

終わりのない旅。

あるいはそれは人生そのものになるかもしれない。でも”生きる“ってそういうことじゃない?


3月29日

そんなふうに覚悟決まってます的な啖呵を切った手前、マジ言い出だしづらいのだが、上記は以前に妻が言ってた“あるある”である。うちの妻はおもしれー女であり、”負けた“と思う瞬間もすくなくない。だが、夫婦というのは往々にして“過去にどちらが言った発言だったか”で揉めるものであり、上記の”あるある“に関しては、度重なる歴史考証(夫婦喧嘩)の結果、「俺が言った」で押し通している。広義で私の考えた“あるある”になっているので大丈夫である。何が?


3月31日

年度末に何いってんの、と恐怖を感じるかも知れないが、これはながらく私が胸の内に秘めていたことである。一十三十一という表記のミュージシャンがいるということと、ひととようと読むミュージシャンがいるという漠然とした知識があるのだが、前者の読みは分からないし後者の表記も分からない。なら同じ人なのかな、まあ、調べる気はないけど、という私の精神的重荷が上記の”あるある“に結実している。なんかこういうモヤモヤの吐き出し場所としても「あるあるbot」は使える。“あるある”をひとつつくる度に私たちはすこしだけ身体がかるくなる。


4月1日

これじっさい分かんないんだよな。口頭で言うときも「うルォ覚え」で濁してる。”あるある“はときに自分に学がないだけのこともある


4月2日

あきらかに駐車場がパンパンなのに中に入るとコピー機の前におばちゃんがひとりいるだけのことが結構ある。何なの? カーズの世界?


4月28日

個人的にこれ最高なんだけど。給食のトレーにバチーンって飛んでくよな。


4月29日

ホント、後悔する。とても嫌な気持になるのでひどいことは書かないでほしい。でも、あんまり平和すぎるのもインターネットとして健全ではないのでユーモアがあってワビサビの感じられるアンチコメを頑張ってもらいたい。


5月15日

イラストレーターとか漫画家ってほんと似顔絵上手いよな。上手くて当たり前なのかもしれないのだが、上手くないといけないということでもないと思うので、上手いと普通に感心する。作曲してる人からすれば連弾の曲なんてだれでも簡単につくれるらしいが、こちとら絶対につくれないので普通に感心する。何の話だ。


5月20日

えー、これ良くない? ダメ? と思ったのでこれに関しては復活制度を申請した。


https://twitter.com/aruarumada/status/1661334226091003905?t=VGCZv2geSzsR93KozEK7Mg&s=19

「あるあるbot」は週一回くらいの頻度で上記のようにリプライで“あるある”を募集することがある。いいねの数が多かったものがツイートされるというシステムだ。DMで送って不採用になったものをつかっても良いことになっており、私は勝手に復活制度と呼んでいる。


https://twitter.com/Haru_and_Misaki/status/1661339536591564802?t=xHWegJcC41shtjmFCReLgg&s=19

で、この復活制度であるが、該当のツイートが投稿されてから5分以内とかにリプライを送らないと埋もれてしまう上、なぜか私のリプライは「攻撃的な内容を含む可能性のある返信」とツイッターに判断されてユーザーから隠されてしまう傾向にあって甚だ不利なのだが、この”あるある“はなかなかの出来であるため、上記のように共感の反応さえ得られた。 

どうだ、中の人

……などと得意な気持になった途端、自分の中の老師が顔をのぞかせる。


老師と言われてもよく分からんと思うので亀仙人の画像を貼っておく。


それがお主のエゴじゃよ。

エゴ……。エゴですか。


お主は自分との戦いだと言っておったにも関わらず、結局は「あるあるbot」の採用に固執しておる。エゴが出とる。

はっ!


……じゃがの。「あるあるbot」の中の人のエゴはそんなもんじゃないのじゃ。

と申しますと……?


中の人は日々、何百、何千というDMを受け取っておる。その、「これって“あるある”ですよね?」という問いかけの99%にNOを突きつけておるわけじゃな。

はい。


分かるか。ここで中の人が負っておるたとしえもなく巨大な業(カルマ)が。

カルマ……。


そうじゃ。お主は自分との戦いなどとのたまって悟ったような態度を取っておるが、それは見栄でありポーズにすぎん。

……。


お主が見習うべきは、巨大なカルマを“受け取る”と覚悟した「あるあるbot」の中の人の態度にこそある。己の業と向き合う覚悟がなければ、お主の”あるある“の旅は現世にとどまらず、来世、来来世、ひいては何千何万年と輪廻転生を繰り返すことになるじゃろう。

そんな……。


良いか。自分の心に正直になれ。むしろ進んで欲にまみれるのじゃ。すべてはそこからはじまる。

そう言って亀仙人似の老師は消えていった……。

老師の言葉はいたく私の胸に刺さった。老師は私のエゴそのものであり同時に良心でもあった。私は自分のエゴ……、ひいては自分のもっとも醜いところを受け入れることにした。

ok。認めよう。

私は、「あるあるbot」に認められたい。

今も昔も変わることなく私は「あるあるbot」の挑戦者だ。


こんな顔だったっけ。五条悟。


5月21日

で、これ。いかにも妻が考えてそうな“あるある”だが豈図らんやこれは私が考えたものである。なんか街ですれ違うカップルはやけに男の背が高い気がする。いかにも彼氏みたいな顔して妙に背が高い。べつにイケメンではない。背高いのである。


6月16日

雨だよなあ。季節柄というのもあるけど。


6月17日

これほんとデカくてびっくりする。まだコロナの話とかしてる


6月22日

具体的にはモスバーガーである。ぜんぜん安くなってない。もう、端数も端数。いらん飲みもん買って損したまである。


6月30日

私事で恐縮だが、現職を退くこととなり、職場で仕事を振られる機会が減った。で、暇なので仕事中にYouTubeで「海外の反応」系の動画を見ていたのだが、日本に来た外国人はとにかくよく財布を落とすのである。じっさい、海外旅行をすると現地で財布を落とすことはよくあるらしいが、そんな治安の悪いところで育ってる人が外国で迂闊に財布落としまくるかな、と疑問に思わなくもない。だが、ほんとうによくあるらしいのだ。よくあるから、よくある。これ以上聞かないでくれ。


7月1日

いい加減、日記みたいになってきた。これなど、映画を見にいって思ったことを書いているだけである。『スパイダーマン』のアニメを見にいって大泉洋が顔をくしゃっとして泣いている予告編が流れると、ギョッとする。おまけに最近は最初にタイトルが表示されない映画が多いので本編が始まってからもしばらく疑心暗鬼でソワソワしてしまう。必ず映画泥棒扱いされるし、映画館は不快指数高すぎである。


7月2日

DMは一日一件と自分に課しているので日をまたいでいるがこれは前日に思いついたものである。だがこれはちょっと言語化が下手で、実際のガキは体全体を使って破壊的な咳をしている。そんなに咳したら死ぬんじゃない? という咳である。だがこのDMの文面では、衰弱しきった寝たきりの人の「コホン……」という咳を想像する人もすくなくないだろう。推敲不足である。


7月4日

「あるあるbot」はたまにこういうのもえらんでいる。なのでそれ用につくったわけだが、ちょっとあざとくて自分で好きになれない“あるある”だ。メジャーになってから変わったよね、と言われるバンドもこういう自己嫌悪を味わっているのだろうか。


7月5日

前日はメジャーいってポップになったとされるバンドに同情したのだが、この日はデカいくしゃみするオッサンへの同情を込めた。あのオッサンたちはなにもやりたくて爆音のくしゃみをしているわけではないのだ。暴走機関車のごとく自分ではどうしようもないのである。ゆえに我々がクソデカくしゃみオッサンにむけるべきは敵意ではなく憐れみだ。未来の自分をそこに見てただ手を合わせるのみ。お前の敵はお前だ。


まあ泣くほどではない。


7月6日

私は結構読書とかするタイプであり、好きな文豪は坂口安吾である。『白痴』などはたぶん二十回くらい読んでいる。ちなみに安吾の死因は脳出血だ。


7月15日

そうして久方ぶりに採用された”あるある“がこれである。これもまあ日記といえば日記である。工夫点としては「おばさん」でも「おばちゃん」でも「おばはん」でもなく「オバハン」としたこと。不快そうにこっちをチラチラ見ながら大げさに座りなおすあの挙動はこちらに臨戦態勢を敷く。お前のその警戒は俺の魂を殺した。お前なんぞ「オバハン」である。


https://twitter.com/aruarumada/status/1680570981922795520?t=KvKimlsBkCb3GLLdChAH4A&s=19

で、気になる結果であるが、前回の倍……には届いていないがすこしは伸びている。いきなり十倍というのは不健全なのでまずはこのへんであろう。マドモアゼル・愛先生も三倍以上は良くないと仰っていたし、ちょうどいい感じである。これからも精進していこうと思う。


ちょっと話は反れるが同じく挑戦していこうと思っていた「存在しない人bot」であるが、認証されていなかったのでDMが届いてすらなかった。どうすれば私は存在しない人に認証されるのであろうか。何個か思いついたのに。





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