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願いを形にする道のりが見えるように。

先週はさぼってしまいました…
気持ちを切り替えて引き続き言語化の練習を。

前回は「学校研究とけテぶれ」をテーマに書きましたが,今回は「学校研究とQNKS」をテーマに振り返ってみたいと思います。

「けテぶれ」でどんな願いをもって研究に取り組むのか可視化,共有できるようにしてみました。
「QNKS」では,願いを叶える手段を可視化,共有できるようにしたいと思っております。

フォーマットをシンプルに。

QNKSの四つの書く箱だけ,シンプルに並べました。分けすぎても苦しいかを思い,K1,K2やS1,S2はなくしました。
はじめに出した記入例は,K1,K2,S1,S2まで書いてみましたが,不評でしたので…

とりあえずシンプルisベストで進めながら,必要なところだけ細分化しながら研究を進めていきます。

Q:願いを叶える道のりの中で出てきた課題は?

課題を立てるときは,研究する領域中に出てくる,自分の(け)を達成するために乗り越えるべき壁であるようにしてもらいました。

ですので,

例えば国語であれば,「要点を自力で探せるようになるにはどうしたらよいか。」
というような,教科領域にかなり直結するものから,

「進んで挙手をして,クラス全員で問題を解決する雰囲気を作りたい。」
というような,教科とは少し離れているものから,

「個別最適で協働的な学びの時間をデザインするには。」
というような,大きな教育のテーマに関わるようなものまで,

自分の(け)に合わせて立ててよいことにしました。


一応,私の学校は個人研究ではなく,前項で取り組み教科や領域が決まっているので,今までの積み重ねの先に見える課題を立てています。
ですので,一見それぞれの研究はバラバラのように見えて,目指すべきところはある程度一緒と言える状態を目指しています。

N:課題を構成する要因は?

(N)のステップでは,なぜ(Q)が浮かんだのか想像しながら抜き出してもらいました。
とにかくたくさん抜き出してほしいので,ここでは児童観や教材観,自分の力量など,どんな視点からでも,課題を構成する要因をどんどん抜き出すことにしました。

QNKSになじみのない先生もたくさんいらっしゃるので,(Q)と(N)のとらえが難しいようでした。従来の指導案だと,記載したとしても,(N)→(Q)の順番になってしまい,(Q)を見る見方がかなり限定的になっていてしまったためではないかと考えています。

理科の実験でいえば,ここは(予想)のようなものなので,
「きっと~だから,こんな(Q)があるのだろう。」
と考えていただきながら,見方をなじませていきたいと思います。

K:要因を組み立てて仮説を。

(N)をそれぞれの視点に仲間分けしたり,順序だてて並べてみたり,とにかくわかりやすく組み立ててもらうことにしています。
そして,組み立てたのちに,それを解決するための具体から仮説を立てててもらいました。

従来の指導案でいうなら,「手立て」的なことを書いてもらっています。

S:ここでの整理は「一般化」「抽象化」

(K)の段階で,すでに結構わかりやすくなっているのですが,これだととても狭義でのとらえになってしまっている恐れがありました。

これが悪いというわけでなく,さらにもう一段階,(S)のステップを踏むことで,「一般化」「抽象化」を狙っていきます。

具体で語る中で見落としがちな,なぜそう論ずることができるのかということを,別の視点で整理する中で,より納得できる形にしたかったからです。

今のところの課題

おそらく,従来の指導案でも出てきたような内容がきちんと現れ,さらに抜け落ちていた,見えずらかったところまで考える手段が見えやすくなっているはずなのですが,難しいところもあるようです。

①QNKSがややこしい。

(Q)が何だっけ?(K)は?仮説?組み立て?考察?
というようなつぶやきがたくさん聞かれます。
ややこしくて嫌な気持ちになっている方もいるようですが,ものは考えようで,研究の話が職員室でどんどん出ることはいいことだということにしておきましょう…

②それぞれのステップのコツがもっと欲しい。

広義でとらえるのか狭義でとらえるのか。
構成する要素とは何なのか。
思いつかないところもあるのだがいいのか。

それぞれのステップで,どうかこうか悩んでいる方がいらっしゃいます。

前述したように,普段からさっと聞ける環境を作ることで,語らう中で解決していくのがとてもいいのではないかと考えています。
また,思いつかない場所があったとしても,準備や事後研の段階で,みんなで話し合う場を設けているので,その時に解決したり,みんなで悩めばいいと思っているので,私的にはOKです!


最後に記載したように,いろいろな難しさが見えてきました。

次回からも言語化しながら,より良い研究を目指したいと思います。


今回もお読みいただきありがとうございました。
誰かの「よりどころ」となりますように。

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