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「九龍城砦」ウォォォ!!!

香港映画
「トワイライトウォリアーズ 決戦!九龍城砦」

見ました。

ウォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!
そんな映画です。
最高でした。

実直な主人公
友情と仁義
迷宮のような九龍城砦
超人達の格闘

「北斗の拳」「ワンピース」「刃牙」を読んで育った自分のツボにハマりまくり興奮しまくり。
とにかくみんな見てほしい。
見た人とは語り合いたい。
なんなら拳を交わしたい。

喧嘩するほどの強さは微塵もないので、
こうして感想を書き殴ろうとおもいます。
ウォォォ!!!

※以下ネタバレ注意です。

①シンプルなストーリー!
 最高のキャラクター!

80年代、難民の洛軍(ロッグワン)が、黒社会に追われ辿り着いたのが、増改築を繰り返した「九龍城砦」
住民達との交流により、自分の居場所を見つけだす洛軍。浮上する過去の因縁。
やがて城砦を脅かす黒社会と対峙することに…

あらすじはこんな感じ。
主人公が仲間と友情を育み、強力な敵と闘う。
友情、努力、勝利。
どうやら原作小説があり、さらには漫画化もしているらしいので、少年漫画の王道は万国共通なんでしょうね。

そんなシンプルな物語を盛り上げる、魅力爆発なキャラクター達!

実直で辛抱強い洛軍
ナイフ煌めく爽やかライダー、信一(ソンヤッ)
寡黙なステゴロ医者、四仔(セイジャイ)
調子が良いけど仁義に厚い十二少(サップイー)
4人あわせて「城砦四少」!!麻雀大好き!!
そんな彼らが、いや全男子が憧れ、全女子がときめいているであろう漢!

龍兄貴!!!!ウォォォ!!!!

喧嘩は好きか?………次やる時は…俺もまぜろ

激渋。煙草の煙を燻らせながら、うとうとしたり、お年寄りの話し相手をしたり、水の使い過ぎを注意するめっちゃ強い理髪師。
言うことなすこと、全部かっこいい。
そんな兄貴と同世代の漢達もまたかっこいいし、やけに強い。復讐を糧に肉体を磨きあげる秋兄貴(えげつなく強い)、いかつさと義理人情の塊な虎兄貴(果てしなく強い)
そして、龍兄貴の親友であり、重要人物陳占(ものすんごく強い)
そんな彼らの仁義と葛藤は見る者の心を揺さぶるのです。

さて、主人公サイドはこの辺にして。

格闘劇の華!悪役の登場だっっ!!

九龍城砦を手に入れようと暗躍する黒社会の、
その名の通りビックボス(圧倒的に強い)
演じるは、サモ・ハン・キンポー氏。
映画に疎い俺でも知ってる、伝説のアクション俳優。作中では主に武器を使って闘ってたけど、別格に恐ろしかった。命を奪うのに、いっさいのためらいのなさを感じた。
金の亡者で、夜も寝つけないほどの警戒心を持つ漫画好き。

そんな彼に付き従うのは…

硬直!!

王九(ウォンガウ)
「レオン」のスタンフィールドや、「ダークナイト」のジョーカーなど、数ある名悪役の仲間入りにふさわしいと個人的に思ってます。

陽気なワル。
ヒャッハーしながら銃をヒャッハーする。
ボスの寝てる間にボス席に座っちゃう野心。
気持ちよくなると、唄っちゃう。
悪い奴でありながら、気功を使う武術家。
気功による硬直で、身体に刃物は通らないし、指でなんでも貫ける。強い!つよぉい!

超人達勢揃いの劇中で、ひときわ異彩を放っておりました。やっぱ悪役は、常にご機嫌で油断してなくっちゃね。

②全てがベストバウト!
 超人同士の激闘!

開始早々から、アドレナリンMAXの激闘満載。

正直、自分の動体視力が雑魚過ぎて、目で追いきれないほどのハイスピード。
洛軍vs信一でのナイフさばき。
龍兄貴&叉焼屋vsビッグボスでの立ち回り。
物だらけで通路も入り組み、道幅も狭い九龍城砦内だと闘い方も細かくなるんですかね。

キャラクターごとの戦闘に個性があるのも面白いです。
どこまでも泥臭く、身近な物も使いまくる洛軍
ナイフを投げたり、かちゃかちゃする信一
縄や刀を使い、トリッキーに立ち回る十二少
剛腕で挑む四仔

そんな多種多様な四少に対して、
兄貴達は拳で語る。
龍兄貴による、人の身体を横に半回転させるほどのひと突き。
秋兄貴の殴打は、段違いの憎しみからか、何よりも重い効果音。
虎兄貴の拳は平気で壁を貫いてたよ。おっかない。

誰が一番強いとかを、単純に決めれないのも魅力。
相性差が如実に表れてる。
そんな中、やっぱり最強格はビッグボスだと思ってます。
龍兄貴を追いつめたり、秋兄貴に対し手負いとはいえ優位に立っていた叉焼屋に、一方的に立ち回るビッグボス。
王九が闇討ちするのも納得。
正攻法じゃ敵わないと判断したってことでしょ?あの王九が。

王九は気功による硬直も凄いし、闘い方にも華がありましたね。
バスの窓に飛び乗れる奔放さ。
誰よりも速く走れる俊敏さ。
四少に勝る腕力。

四少vs王九での、四少による合体技には感激しました。紙切れにしてやる!

③九龍城砦という居場所

ここまで戦闘だなんだと物騒な話ばかりでしたが、九龍城砦では子供も老人も住んでいて。
皆が助け合い、料理を作り、お店をやって、TVを見て、凧を上げる。(ただし薬物中毒乱暴野郎、テメーはだめだ)
老若男女がおくる日々の生活。その営みが幾重にも折り重なった姿が、九龍城砦の複雑さを担ってるんでしょうね。
龍兄貴が人々との触れ合いを第一にしていたのも頷けます。ここで兄貴の言葉を引用。

「お前がここにいたいと思うのは
この場所のせいじゃない
ここにいるみんなのおかげだ」

そんな兄貴だから、女性の遺体が見つかった時、心底悔やんだだろうな。
自分がもっと気にかけてたらとか。

不衛生さや乱雑さも再現しつつ、住人達の生活感が伝わってくる建物内部。凄いです。

80年代の流行歌や日本製カラオケ機器など、日本人に馴染みがあるモノも。
8の字のパックチョコ。あったなぁ。まさか闇討ちに利用するとは。

今はなき九龍城砦。
この建物が存在し、人々が生活していた。
忘れられない映画体験ができました。
ウォォォォ!!!!!!


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