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Paperspace用の自作Dockerイメージまとめ@2025/01

PaperspaceでのDockerイメージの利用

Paperspaceでは、「Dockerhub」に公開されているDockerイメージを使用することが出来ます。
デフォルトで設定されているものではPaperspaceが公開しているbaseイメージが使用されています。
Python 3.11でPytorch2.1xでcuda11.8だったと思います。
ComfyUIやStable diffusionなどの画像生成を利用する際に環境構築があっていない場合やPythonモジュールの不足などもあるため、追加のセルコマンドなどでPythonモジュールのインストールなどを行う対応が必要です。

最近、いくつかDockerイメージ関連の記事を上げていますが、このDockerイメージ自体はLocal PCで自作することが出来ます。
目的とした画像生成AIにあう環境のDockerイメージを自分で作成することで、Paperspaceでの利用が快適になったりします

今回、Paperspace用の自作Dockerイメージについて、バージョンごとの違いなどについてまとめておきます。
一度作成したバージョンは、上書きして修正した場合にPaperspaceでうまく反映されない場合がありましたので、自作される方で、イメージを修正する場合はバージョンを変えたものを作成することを推奨します。

個人使用目的ではありますので、利用に関しては自己責任でお願いします。

以下、PaperspaceでDockerイメージを変える方法です

Dockerイメージの使用方法

Start from scratchを選択後、「view advanced options」を選択。

「Container」のところに、Docker hubにあるイメージの名前をコピペします。

例えば、私の公開しているDockerイメージだと以下の枠内のところをコピペする感じです。

これで「Start notebook」で起動させると、Dockerイメージの環境で使用することが出来ます。

Dockerイメージの内容について

簡単な解説です。過去記事に他のバージョンの記載や詳細なコマンドなどがありますので興味がある方はそれらを参照してください。「Paperspaceがらみの記事まとめ」内にあります。

①shibashiba2/paperspace-gradient-base-pytorch241:v10
・reForgeやForge用を立ち上げる用です。
・python3.10です。
・Pytorch 2.4.1+cuda12.4です。
・最近のバージョンはLoraを追加したりしている程度です。
別記事にしていますが、ForgeとreForgeのipynbをダウンロード出来るコマンドを入れています。以下にダウンロード用ipynbを配置しておきます。

新版Forgeは以下をアップロードしてコマンドを実行するともろもろのipynbが使用出来ます。

reForgeは以下をアップロードしてコマンドを実行するともろもろのipynbが使用出来ます。

shibashiba2/paperspace-gradient-base-pytorch251:v4.0
・ComfyUIを立ち上げる用です。
・python3.12です。
・Pytorch 2.5.1+cuda12.4です。

③shibashiba2/paperspace-gradient-base-pytorch260:v1.3
・ComfyUIを立ち上げる用です。
・Text-generation-webuiも追加なしで起動できます。
・python3.12です。
・Pytorch 2.6.0+cuda12.6です。

④shibashiba2/paperspace-gradient-base-pytorch251_py310:v1.1
・reForge用にPytorch 2.5.1+cuda12.4として作成しました。
・reForgeはpython3.10だと問題なく動いています。
以下のコマンドが追加で必要です。

!pip install fastapi==0.94.0 pydantic==1.10.4

<共通事項>

①Dockerイメージ内に、Lora、FluxのLora(Forge用のみ)、HunyuanVideoのLorra(comfyui用のみ)、motionlora(①③)、embeddingsembeddings、wildcardを少し入れています。
!cpコマンドで、ダウンロードすることなく使用することが可能です。
②HuggingfaceのDiffusers形式のモデルのダウンロードスクリプト
過去記事でも紹介していますが以下のhuggingfaceのリポジトリで多数のSDXL(pony, illustrious, noob), FLUXモデルなどが公開されています。
内部のスクリプトを呼び出すことで実行可能です。
John6666 (John Smith)
③モデルのfp8化
Dockerイメージ内にある、model_convert_to_fp8.pyを使用することで、指定されたディレクトリのcheckpointをfp8に変換できます。
④GGUF化
Dockerイメージ内にある、llama.cppを利用することで、FLUXモデルをGGUF化することが出来ます。

<reForgeやForge用だけ>

・Deforum-Studio-Presetsを入れているので、呼び出すことが可能。Hybrid Videoのパスもそれに合わせている。
・reForgeの場合は、サンプラーを増やすスクリプトがあり、公開しているipynbの拡張機能でインストールされる際に自動的に適用されます
・Forge版は公開しているipynbのインストールコマンドに、vpredが使用出来るようなスクリプトを追加しています。

<reForge・Forge用とComfyUI用の違い>

現時点ではForgeはPytorch2.5.1の対応について公開されていません(動きますが)。
また、pythonのバージョンが異なるため②と③で分けています。

また、ComfyUI用のpythonモジュールは比較的最近のものを入れているため、バージョンによる競合的なものも起きる可能性があります。
ComfyUI用のものはGradioを入れていないのと、Diffusersのバージョンが最近のものになっています。





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