ニットのお直し

去年お気に入りのお店で買った、ニットが数回着た後の洗濯後、袖からザックリとパッカーンとなってしまった。
擬音語ばかりで分かりにくいね？笑

ニットの袖部分が繋がっている縫い目からザックリとほどけてしまったのである。
片手で数えるくらいしか来ていない。
お気に入りのお店のおしゃれニットなだけに、気持ちはへこんだ。

どうしたらいいのか分からなくそのままにしてしまっていた。

今年になっていよいよニットが着れる時期になり、悲しくも無惨な姿のニットを思い出し思い立ったのだ！

前にコートのほつれやボタン直しをしてくれた近所のクリーニング屋さんを思い出した！！！
あそこなら直してくれるかも...
と、いったんクリーニング屋のホームページを確認する。
色んなお直しの投稿があり、金額も書いてあった。

まぁ、そうよね。
手直しして着れるようになるって、そこそこするわけだよね。
セールで買ったとはいえ、セールじゃなくても買ってたくらいのお気に入りニット。数回しか着てないし、本当にもったいない。

よし！！
セール前の金額になっても着れるならお願いしよう！！
と意気込んでクリーニング屋へ向かった。

店員さんが直す部分の長さや、編み方や素材をあれこれと見てくれて、
結果的にお直しだけでニットを買ったよりお高い金額だった。

正直なところ、半々な気持ちだ。
けれど、実はこのニットを買ったお気に入りの店舗は今年の頭に閉店した。

気持ちを整え直すために、コーヒーを淹れて考えた。
（もうお願いしてきたのだから引き返すことはできないのに...）

お気に入りの服をまた着れること、数回しかまだ着ていないこと、同じ物を買える可能性が低いこと、、、

そうだ！思い出した！
最近の私の買い物への考えのアレだ！！！

『新しく買うなら今後長く愛用できる物で自分の好きな物を選ぶこと』
と去年から買い物をするときに決めたのだ。

20代の頃は流行りや安かったからといってアレコレ買って、次の年には微妙となっていた。
今年断捨離した多くの物はそのアレコレ買った物たちばかりだった。
そのこともあり、買い物する時の決めたこと。

思い出したら、納得した自分がいた。
セールで買った時の金額云々もあるけれど、このニットは長く着たい。
お気に入りの物が壊れても、直してまた使えるなら素敵じゃない。

またあのニットが着れるならいいじゃない！！！
これから着まくってやるわ！！！

ということで、数回しか着ていないお気に入りニットのほつれ直しを自宅に帰ってからやっとこれで良かったと思えたのだ。

服を直してもらう事は初めてで、直してもらうなら同じの買う方が早いし安いと思っていた。
カバンや靴やコートであるような、お直しして使い続けることは素敵だと思う。
だけど、ニットとなるとどうなんだろうと不思議な気持ちで店員さんに言われるがままに支払いお願いしてきたのだ。

年末帰省までには受け取れるので、地元の寒さにも私の体をあっためてくれるだろう。
頼んだよ、クリーニング屋さん！

初めて服のお直しを頼んだけど、大切に着続けたい服への気持ちが変わった気がする。
自分の身に付けるものはお気に入りで、好きなものがいい。
代わりを買うばかりじゃなく、直してもらってまた大切に着ていくこと。

物を大切にしていく事を実感した日になった。