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ロンドン家探しの方法

こんにちはPink Shibaです!
今回の投稿では、ロンドンでの賃貸探しの方法、気を付けるべき点などを僕の経験をもとに共有したいと思います!

前置きで、ロンドンの部屋事情や学生寮VSプライベートの物件なども書いてしまって、長くなってしまっています。
忙しい人は目次から飛ばしてください↓


学生時代は大学の斡旋している学生寮に住み、現在はプライベートのアパートに住んでいるので、その両方を紹介したいと思います!

その他、大学の出願手続きなどに関してはこちらの記事をご覧ください☺

ロンドンの賃貸事情

まずは僕の知る限り、ロンドンの賃貸事情がどのようなものなのか。

第1にロンドンの家賃は非常に高いです!
特に中心部に当たるZone1~2は非常に高い印象です。
ワンルームでも最低£1100/月はかかります。フラットシェア*でも£800/月はかかります。

*いくつかベットルームのある部屋/家に一緒に住み、トイレ・キッチン・バスルームなどは共有。

ロンドン Zoneマップ

参考までに、ロンドンの地域ごとの家賃中央値を貼っておきます。
これは、家族用の大きな家も含めた価格なので、なおさら物凄い価格になっていますが、学生用の1人暮らしの場合は前述のように£800~/月という感覚で大丈夫だと思います。

ロンドン家賃マップ(政府サイトより)

これに加えて、電気代や水道代、ガス代、またカウンシルTax*という税金もかかる場合もあります。これら全部を払うと、家賃+£300/月くらいになるのではと思います。ただ、電気代や水道代、ガス代は家賃に含まれている場合もよくありますし、カウンシルTaxはフルタイムの学生は免除されます。

*カウンシルTax (Council Tax)は、キッチンのある部屋に住む場合、払わなければいけない税金です。物件の価値によって、Band AからHに分かれており、ロンドンの場合約£260-800/月です。

第2に、賃貸の争奪戦は激しいです。
特に良い物件はなおさら。学生が住むようなワンルームの賃貸は、学期の始まる9月以降はいい物件は中々見つけるのが難しいと聞きました。
なので、学生たちは早い人は5月、遅くても7月ころからは9月から住む物件を探します。また、9月以降は家主が意図的に家賃を上げてしまうとも聞きました。焦った学生が家賃が高くても契約してくれるからでしょうか…😅

ただ、最近のニュースを見ているとロンドンの家賃の高騰が激しすぎて田舎に住む人や親と住む人が増え、家主がテナントを見つけれず困っているといったものも見ます。
今後、ロンドン家賃が下がるといいのですが・・・

第3に、外国人学生にはあまり優しい市場ではありません
その理由として、
①ロンドン住みでないと内見が難しい。
②英国在住で諸条件を満たす保証人が必要。
③保証人がいない場合、6か月分の家賃を前払い。
④家賃の3倍の給与がない場合も、家賃数か月分を一括払い。

特に②③が大変だと思います。家賃半年分と言えば、最低でも約£6000-7000、2023年7月中旬のレートで言うと、110-130万円ほどです。ちゃんと貯金がないと払うのは難しいでしょう。。。

学生寮 or プライベート?

前述の3点は、主にプライベートの事情です。
学生寮に関して言えば、
・プライベートよりも家賃は安め。
・基本毎年9月から6-8月くらいのスパンで毎年新しいテナントが入るルーティンがあるので、適正な時期に申し込めば確保しやすい。
・保証人が必要ないケースが多い。

といった点でプライベートよりも敷居が低いように感じます。

その他にも、以下のような点で違いがあると思います。

学生寮とプライベートの比較

友達作り

学生寮は周りがみんな学生なので、話題も遊び方も、時間の使い方も合って友達が作り易いです。当たり前ですね(笑)
しかも、大体共用スペースも学生寮には充実しているので、夜な夜な集まってお酒を飲んだりゲームをしたりできます。外出が高額なロンドンでは有難いです。
一方、学生寮外の友達の連れ込みに人数や時間の制限があったりなど、少し不自由な部分もあります。

このような学生寮の良さは、これはプライベートに引っ越してからヒシヒシと感じました。プライベートの場合、近所さんは多種多様、生活時間も合わないのでほぼ見かけない近所さんもいます。なので、自分から外に出て友達を探さないといけないという点で労力が必要です。

学生サポート

学生サポートは、RA (Resident Advisorの略、大抵は他の学生)からの学生生活のアドバイス、大学の学期に合わせたイベント、諸々の学生免除などの方法、新しい学生寮探しなどです。プライベートではこれらはありません。

ロンドンの学生寮の窓は10㎝しか空きません
以上。

勉強環境

学生寮はちゃんとした勉強用の棚、椅子、机が部屋および共有勉強スペースにあります。
「逆にプライベートのアパートにはないのか?」と驚くかもしれませんが、必ずしもあるわけではありません。小さなワンルームの場合、テーブルと椅子があっても勉強用に数時間座れるつくりでなかったりします。

情報

学生寮では、イベント情報から学生生活に関連のある役立ち情報まで掲示やメールで知らせてくれます。
友達と廊下で会ったついでに、VISAや保険、税金の手続きなど重要な情報をもらえることもあります!

一方、学生情報過多になり周りでは常に楽しいことが起きている気がして、FOMO(Fear Of Missing Out)に陥る可能性もある点は注意です!

ローカルさ

これはロンドンの学生寮では得難いものだと思います。多くの学生が、ロンドン外、他の国からの学生だからです。

その点、プライベートのアパートでは自分で地元の情報を得たり、ローカルの人とフラットシェアなどができ、地元の生活に溶け込める、ロンドンならではの経験ができると思います。

設備

これも、一般的には学生寮に軍配が上がると思います。
勉強に集中するための最低限の設備、早いWifi、スーパーの近く、机等々がしっかりデフォルトであります。

プライベートのアパートでは、部屋探しの際にこれらを逐一チェックする必要があります。

結論、学生であるならば学生寮に住むことをお勧めします
プライベートのアパートも自分で色々良くすることはできますが、忙しい学生時代は学生寮のスタンダードの高さに甘えて、学生生活に集中するのがいいと思います。

しかし、それでもせっかく一人暮らしするならプライベートのアパートに住みたい!という人や、学生寮の応募に間に合わなかった、または学生ではないが普通にロンドンで部屋を探しているという人の参考になるように、賃貸の探し方やそのコツをいかにまとめたので、気になる人は是非読み進めてみてください☺

賃貸の探し方

契約までの流れ:見るべきポイントと交渉のコツ

以下では、部屋探しの方法、代理店とのやり取りの際に気を付けるべき点、そして、契約時の注意点を紹介します。

部屋探しの方法4つ

まず家探しの方法としては、主に4つあると思います。
一つは、大学経由。
もう一つは、友達経由。
もう一つは、Facebook経由。
そして最後は代理店経由です。

大学経由の場合、大学の寮になることが多いと思います。
入寮条件を満たしているのなら、まず最初にチェックしたいオプションです。

友達経由の場合、友達が引っ越すからその後に住む、友達の友達が引っ越すからその後に住むなどです。
この良い点は、信頼を置ける人からあらゆる情報をもらえる点、そしておそらく他の選択肢よりも競争が激しくない点です。
その物件の悪い点まで教えてもらえる友達紹介は、ともて貴重だと思います。

Facebookは僕は使ったことがないので、あまり何も言えませんが、London rentと入れると星の数ほどグループが出てきます。ただ、ロンドンは物件の詐欺も多いみたいなので、気を付けてください

そして、最後に最も多くの人が使うであろう方法、代理店です。
多くの場合、いきなり代理店を調べるのではなく、部屋探しサイトで見つけた物件が代理店に管理されているというパターンが多いと思います。

以下に、代表的な部屋探しサイトを載せます。
Amber
Zoopla
Right move
個人的にはZooplaがおすすめです。

代理店とのやり取りの準備

これらのサイトでいい物件を見つけたら、「Email Agent」などのボタンから代理店に連絡を取ることができます。

しかし!
このボタン、僕はおすすめしません。

なぜなら、返事が来ないからです。
メールや問い合わせフォームではなく、電話をしましょう!
電話をすると、すぐに内見→契約の流れになるので準備をしておきましょう。

①自分が直近で内見に行ける候補日と時間帯(電話当日も含む)を把握。
②払える(払いたい)家賃の範囲を明確にする。
③物件情報のスクショを保存。
④入居希望日を明確にする。
⑤保証人の用意、もしくは半年の家賃の事前払いをできるのかの確認。
⑥内見時の質問の用意。
⑦入居条件を考える
⑧すべてのやり取りを記録する。

①自分が直近で内見に行ける候補日と時間帯(電話当日も含む)を把握。
電話をすると大抵、「じゃあ今日か明日の〇時に内見来れる?」と言われるので、都合のつく時間帯を最初から把握しておきましょう。

②払える(払いたい)家賃の範囲を明確にする。
代理店は、問い合わせた物件だけでなく他にもいくつか紹介してきます。そのためにまずは予算を聞かれるので、これを明確にしておく必要があります。
また、内見時や内見後に代理店が
「契約を今すぐ決めたければ家賃をプラス£50にしてくれないか?そしたらあなたに決める」
と他の入居希望者を暗示しながら交渉してくることもあります。
そういったときに、予算オーバーにならないように始めから上限を明確にしておきましょう。
僕の予想では(責任は全く取れませんが)、そこは強く出て、「いや、元々ウェブサイトにあった値段しか払わない」と言ったほうが良いと思います。

③物件情報のスクショを保存。
内見時や内見後に、代理店からウェブサイトとは違う条件を提示されることもあります。
その時にしっかりと「いや、ウェブサイトではこう言っていた。それは最初と話が違う」と言えるように、ウェブサイトで見た情報はしっかり保存しましょう。

④入居希望日を明確にする。
代理店は、入居希望日も交渉してくる場合があります。
特に、immediately availableの物件や、あなたの入居希望日と前のテナントの転出日に感覚がある場合などです。
早く入居すると無駄に家賃を払ってしまうこともあると思うので、ここは交渉を頑張ってください。最初から、入居希望日をしっかりと確定しておくことで、相手の口車に乗せられにくいと思います。

⑤保証人の用意、もしくは半年の家賃の事前払いをできるのかの確認。
学生の場合、若しくは十分な定期収入がない場合は、保証人または家賃の半年前払いを求められます。
これは、内見予約の最初の電話で聞かれることですので、しっかり「Yes」と答えられるようにしておきましょう。

⑥内見時の質問の用意。
最後に、当たり前ではありますが内見時に聞きたいことをしっかりリストアップしておきましょう。

例えば、以下のような点は最低限聞いておきたいです。
〇共用トイレ・シャワーの掃除頻度
〇Wifiの有無
〇水道代、ガス代、電気代は家賃に含まれているか
〇カウンシルTaxは家賃に含まれているか
〇洗濯機の有無、近所のコインランドリー
〇部屋と一緒についてくる家具は何か

⑦入居条件
入居条件とは、つまりどんな状態で物件を引き渡してほしいかということです。

代理店or家主は、あなたの入居が確実なものになると
「他になにか希望はある?」
と聞いてきます。この際、professional cleaningは少なくとも絶対お願いしましょう。僕の経験では全然プロフェッショナルではありませんでしたが、無いよりはましでしょう。
加えて、この家具が欲しい、キッチンの○○を新品にしてほしい、ここを修理してほしいなど、希望が通るかはわかりませんが聞く価値はあると思います。

また、部屋に足りないものを確認しに、もう一度内見にいくのもありだと思います。

⑧すべてのやり取りを記録する。
これは僕はとても大事だと思います。
メールはもちろん、内見時、電話時などすべてのやり取りを記録、録音しましょう。後から、「言われていたのと違う!」ということになってもそれを証明できないと、家主や代理店は対応してくれないからです。

契約書の確認・修正依頼とその後

上のような点に気を付けて、満足のいく物件を見つけたら最後は契約です。契約書にサインする際は、すでに代理店側との諸々の条件調整(家賃、入居日などなど)が終わったということです。
つまり、もう他の入居希望者に先を越されないかなど気にせず、入念に契約書の内容をチェックできます。

代理店はおそらく、契約書のテンプレを使用しているので、諸々お願いや交渉した条件が反映されていない場合が多々あると思います。面倒ではありますが、このためにやり取りをすべて記録したので、逐一「この部分を○○に修正してくれ」と伝えることをお勧めします。代理店はしっかり修正してくれると思います。

物件にも、契約内容にも満足したら、あとはサインしてmove inの日にちを楽しみにしてください!

以上、長くなってしまったので、まとめるのも面倒くさいのでまとめませんが、ロンドンで家探しをする人の参考になればと思います!
役立った場合は「いいね!」やコメント、シェアをしてくれると嬉しいです!


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