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ギャンブル依存症哀歌        ~ギャンブル外来のススメ~

『はじめに』

こんにちは!ジュリアナです(XID:@aza_qx)

約1年ぶりのnoteになります。早いもので妻に最後の借金カミングアウトから約1年が過ぎました。この1年での生活の変化はとても目まぐるしいものがありました。離婚、一人暮らし、債務整理、副業(夜勤バイト、EA稼働、EA代理店)開始… などなど寂しい生活を送る傍ら、収入を増やすためにいろんなことにも挑戦しました。

始めたころは、こんなに急に色々と手を出して大丈夫なんだろうか・・・
との不安はありましたが、なんてことはない!これまでギャンブルに費やしてきた時間を割けばむしろお釣りが来ますw。

そして、一番の大きな変化、功績は初の

「ギャンブル外来受診」

です。とにかくですね、家庭を壊してまでやってしまったギャンブルとは金輪際関わりたくない!だけど過去の経験から、きっとお金と時間に余裕ができたら、一度だけって感じで手を出してズルズルと多重債務者に逆戻りの未来が鉄板。なので、どんな手を使ってでもこのレールから外れたいとの思いから今回、20年以上続いたギャンブル依存症との闘いに終止符を打つべく、初めてのギャンブル外来受診に踏み切りました。

そして今回、約8ヶ月通っていたギャンブル外来のプログラムを一通り終了したので、その体験記を記そうと思います。
 実際にギャンブルがやめられなくて苦しんでいる方、またはご家族など大切な人がそのような状況に陥っている方、通院を考えているが二の足を踏んでいる方々にとっては多少有益な内容になるかと思います。が、基本的に僕の自己満記事です。お値段のほうは少し割高になりますし、このお値段に見合った情報が手に入るかはわかりませんのでここから先は覚悟を決めて進んでくださいw(返金には一切応じませんのでw)。

ですが、僕もギャンブルが辞められなくて長い間苦しんだ一人です。気持ちは痛いほどよくわかります。このnoteを読んで一人でも多くの方が、ほんのわずかでもいいです。意識に変化が生じたら幸いです( ^^) 。

*始めの方は以前無料で投稿した記事になります。そこまでは無料で読めますので是非読んでみてください。

それでは本題に入ります。


受診した医療機関:久里浜医療センター

初診料:2480円

所要時間(我が家から):電車➕バスで片道約3時間…

交通費:片道約1500円


今回僕がお世話になったのは神奈川県横須賀市にある久里浜医療センターです。この医療機関を選んだ理由は、Xのフォロワー様にお勧めされたことと、これだけ遠い病院だと毎回遠足気分で楽しめるかなという邪な気持ちでした((-_-) 。実際にこの街、こんなきっかけがなければ一生来ることもなかったと思います。しかし結果的にこれだけの労力をかけて良かったなと思ってます。多分僕の性格上、気楽に行けてしまうところだとあまり効果が得られなかったので・・・。僕は貧乏性なので、これだけの労力をかけて通院してるのだから辞めなきゃもったいないって気持ちが大きかったですw。

まあその辺の価値観は人それぞれですね。

ちなみに、他にもギャンブル依存症を取り扱ってる病院はたくさんありましたが、その良し悪しは口コミのみでの判断になってしまい口コミも良かったり悪かったりとあまり通院を決定するに至るほどの内容はありませんでした😭。よって、フォロワー様から実際に生の声を聞けたこの病院に決めました。そのフォロワー様もギャンブル断ちが成功して社会復帰されています。そのような成功体験を聞くとやる気出ますよね。ですので、このnotが少しでも読者様やその大切な人のギャンブル断ちに寄与できることを願っています。
正直片道3時間は悩みましたが…


『通院初日』

 初日は10時からの予約でしたので7時に家を出ました。普段は自転車での通勤なのでこの時間の電車にはあまり乗らないのですが、品川までは地獄でしたね。皆さんよくもまあ毎朝この環境に身を置いて病気にならないなと感心してしまいました😅品川からは京急線に乗ってようやくそれなりのパーソナルスペースが確保できるようになりました。横浜を過ぎた辺りからすっかり人も減ってとても穏やかな時を過ごせました。サンドイッチでも持ってくれば良かったなと。

で電車に揺られること約2時間半、ようやく最寄駅の久里浜駅に到着しました。
そこからすぐさまバスに乗り込み揺られること20分(ちなみにバスは1時間に2本だけです…)、ようやく久里浜医療センターに到着です。

建物はなかなか年季の入った雰囲気ですが目の前に海が広がりなかなかのロケーション、山育ちの僕にとってはそれだけでも来た甲斐がありました。
 先ずは受付や問診票の記入を済ませて待合所へ。大きな病院なので結構待たされるかなと思ったんですが、意外と早く20分遅れくらいで呼び出されました。個室みたいなところに通されて臨床心理士さんによる問診が始まりました。
聞かれたことは
・家族状況
・職歴
・既往歴
・他に薬物やアルコールなど依存しているものはあるか。
・ギャンブル歴と借金歴
でした。よくこのような場で、話しているうちに感情が溢れ出て涙が止まりませんでした…みたいな話を聞いていたので僕も絶対に泣いちゃう!と思ってましたが、この問診はとても事務的に淡々と進行していったので僕も至って冷静にお話しができました。


1時間近く問診が続いて、さあ次はとうとう精神科医の診察!次は絶対に泣いちゃうな!と、ハンカチ握りしめて呼ばれるのを待っていたら、なんと先生がお昼休憩に入ってしまったので次の診察は13時からとのこと…。30分くらい時間があったので外に出て海を眺めながらタバコを吸って過ごしました。
そして13時、午後1番で呼ばれました。なにぶん初めての経験なので不安と緊張で少しドキドキしながら診察室のドアを叩きました。
トントン
私「失礼します。」

先生「どうぞお入りください。初めまして精神科医の◯◯です。ジュリアナさんでお間違いないですか?
ええとジュリアナさんは…うわっずいぶん遠いところからきましたね、大変だったでしょう!ガッハッハッハ」
迎えてくださったのは豪快に笑う佐藤二郎似の先生。こんな先生に親身になって話聞かれたら絶対に泣いちゃうじゃん!先生ごめんね。今日少しだけ胸をかしてね…。
と言うことで診察スタート。
診察は先ほどの問診で作成した資料を基に進めて行く感じです。
先生「ええっと、ジュリアナさんはパチンコとFXで、えっ!2000万??これずいぶんやらかしたね〜ガッハッハッハ😂。で、今は…あっ奥さんとは不仲になっちゃいましたかガッハッハッハ。今は調停中ということですがまだ同居ですか?」
私「今夜から明日にかけて追い出される予定です🥺」
先生「ガッハッハッハ」
気持ちいいほど良く笑う先生でした😅しかし嫌な気分は一切なく、あまりに笑ってくれるのでこっちも調子に乗ってこれまでの経緯をペラペラ喋ることができました☺️
これが精神科医のスキルなんでしょうか。恐るべし…
こんな感じで診察は終始楽しい?雰囲気で終わりました。


今後の治療としては脳の検査をして全6回のプログラムをこなすみたいです。距離が遠いので入院も勧められましたが流石に今2ヶ月もお休みすることはできないので月に1回の通院でプログラムを受けることになりました。
正直この病院が良いのか悪いのかはまだ分かりません。それは治療を終えての判断になりそうです。ただ一つ感じたことは、病院がどうこうよりも、いかに自分に合った先生に出会えるかが問題のような気がします。例えば今回私が出会った佐藤二郎先生、あまりに笑ってくれるので人によっては気分を害する人もいるんじゃないかな。
極端な話、自分の価値観を変えてくれるような人に出会えたらきっと病院なんか行かなくともギャンブルは辞めれそうな気がします。例えば…

燃えるような恋とか❤️


出会いたいものですね・・・。
ただ結局ギャンブル依存症者は人との出会いより賭場を求めてしまうのでやはり何かしら物理的な手を打つ必要がありますね。
というわけで、久里浜医療センターギャンブル外来での初診はこんな感じでした。


さて、ここからが本当の本題です!プログラムの内容などをできるだけ詳しく書いていくので皆様の断ギャンブル参考になればと思います。


治療(プログラム)内容


まず最初に受診時の1日の流れを簡単に説明します。
人によってプログラムと診察が前後逆になるかの知れないので一例として参考にしてください。
11時:医師による診察(問診)
    ↓
外のベンチで海を眺めながらお弁当
(近くにコンビ二とかはないので駅前で購入することをお勧めします)
    ↓
13時:認知行動療法プログラム
    ↓
14時終了

こんな感じです。医師の診察は近況報告程度です。また、プログラム初日は1時間ほど早く行って脳のMRI検査がありました。
なんでも依存症患者で、たまに脳が委縮している人がいるらしく、最初にそれを調べるそうです。
診断結果を聞くときは、なかなかドキドキ💓しましたね。

余談になりますが以下医師との会話です。

先生「はい、じゃあMRIの結果ね。結論から言うと脳に委縮は見られませんでした」

私「ホッ、よかった・・・」

先生「ただね、ここに気になるものが写ってるんですよ、ここ、わかります?」

私「えっ!?これですか?なんすかこれ、まさか脳腫瘍・・・( ゚Д゚)」

先生「最近体調はどうですか?」

私「そういえば最近風邪のような症状が長く続いていて・・・。あと鼻の奥が少し痛いです・・・。えっ?やっぱり脳腫瘍ですか?」

先生「やっぱり・・・。  副鼻腔炎ですね。まあ近くの耳鼻科でも行ってください。ガッハッハッハ」


さて、プログラムの詳細について語ります。
プログラムは全6回、集団療法と呼ばれるものです。形式としては毎回、臨床心理士が司会進行を行い4~6人ほどでテーマについて話し合うというものでした。
プログラムのテーマ内容は以下の通りです。

第1回 『あなたのとってのギャンブルとは』
第2回 『ギャンブルの「引き金」について』
第3回 『引き金への対処とギャンブルへの渇望』
第4回 『生活の再建・代替行動(ギャンブルの代わりになる活動)』
第5回 『考え方のクセ』
第6回 『まとめ』

なお、第6回の「まとめ」以外は順不同でしたが、ここでは順番に説明していきます。

第1回  『あなたにとってギャンブルとは』

このセッションでは、ギャンブル依存症とはどのようなものか、また、それが自分の生活にどのような影響を与えてきたのかを振り返ることでギャンブルをやめる動機付けを高めようというものでした。

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