JUDY AND MARY
絶滅危惧種語になりつつある「追っかけ」という言葉がかつてあり、今でいう推し活のファン活動が存在している。
熱狂的ではないけど、JUDY AND MARYのYUKIちゃんが大好きだった。
入り口は、兄ちゃんが音楽番組を観ていて、そこで「ドキドキ」という曲のMVが流れていて見入って、なんて可愛くてカッコいいんだろうとグッと惹き込まれ、解散する少し前の1998年頃からファンになった。
今も大体の曲はそらで歌えるし、イントロドンならそこそこ勝つと自負。
キャッチーな曲で手紙のように温かいフレーズの歌詞、すごいチャーミングとのギャップで芯のある力強い歌唱力、ロックでキラキラして眩しかったジュディマリ。
当時は、ネットも自動録画とかもない家やさかい、短い出演の音楽番組でも、YUKIちゃんがソロで出演する番組(パパパパパフィーとか)でもテレビ欄をくまなくチェックして全部録画するようにしていた。テレビだけじゃなく、もちろん雑誌もYUKIちゃん見つけたら即買い。WHAT's IN? 、オリコン、CDデータ、などあったね、懐かしい。
そう、人生初めてライブというものを観に行ったのもジュディマリで、16歳の時だった。
主要都市だけの解散ツアーだったので、学校は仮病で休み、朝、電車で富山から名古屋へと向かった。
駅前のセントラルタワー、オシャレな服屋、注文間違えて来たけど恥ずくて指摘できなかった喫茶店、グッズを買うために長蛇の列に並んだりと初めてのことだらけで今でも記憶してる。
そして何より、ライブが始まった時のあの高揚感、CDで沢山聞いてた曲が耳だけじゃなく、全身で伝わって圧倒されるステージで感無量。
最後の曲で、銀テープが降ってきたけど、ゲットできなく、まぁしゃーなしと思ってたけど、隣席の二人組のお綺麗な女性から「良かったらどうぞ」と銀テープを分けてくれた。優しすぎて感動したことも素敵な思い出。
あの頃のインターネット普及前、結果までの労力が多くて無駄手間があったかもだけど、その過程が楽しかったと今は思えるんだよね。
綺麗な状態の雑誌を探し回ったりとか、好き度合いで行動も比例してYUKIちゃんのためならとバイタリティで溢れていた。
最近といえば、新しいこと始めようとする前に想像、先入観で体験前に冷めてしまったり、腰が重いこと重いこと。けど、心のどこかで夢中になる趣味発見!と、期待している自分もいる。
ジュディマリで一番好きな曲「風に吹かれて」の歌詞の一部
のように過ぎ去りゆく出来事を愛でて、風に吹かれた偶然の旅を感謝しながら進んでいこう。