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大人
所作が美しい大人に憧れた。
歳はとっくに大人圏に突入しているが憧れたまま。
大人の見せどころのかしこまった場面では、モゴモゴしてしまうし、発言も緊張で構成がド下手。
それを誤魔化すようにヘラヘラしてしまう始末。
この前、ドラックストアで会計の際、小銭がなく1万円を出した時、レジスタッフの方が千円お預かりします、と言われた時、「えっ」って小声で言ってしまうほど、器も小さく卑しい自分がひょっこりはん。
もう5年以上前になるかな、サッカー好きの友達とJリーグの試合を観に行った日のこと。
自分はどこのファンってことではないけど、その友達はガチの湘南ファンで、選手が怠慢ミスをすると怒号をされていましたわよ。
ちょっとビビりましたよ。
それは置いといて、その湘南のユニフォームのエンブレムの下にある文字を発見した。
「たのしめてるか」
ズキューンときたね。
大人になると苦しい辛いことが増え、心から笑えることが減ってきたような。
歳も関係なく、少年のように夢中になるもので、たのしめることが幸せなのかと改めて思い出された。
その輝きが大人のあるべき姿なのかもね。
最近、グリーンカレーにハマっているので、今日もスーパーに買いに来た。
夕飯の買い出しで人が多い時間帯だった。
週末で家計の財布が少し緩んでいるのか、カゴにパンパンに詰め込まれた食材たち。
夕まぐれの帰り道、小さな手で買い物袋をママのために手伝って持つ少年の大きく伸びる影は、君の優しい将来の姿を投影しているようだ。