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【無料】ネットキャッシュ割安小型成長株の選定方法

はじめに

2025年もいよいよスタート、米国株式市場はすでに始まっていますが日本株市場も1/6(月)大発会から新年スタートとなります。

投資戦略は資産額や兼業・専業によってもさまざまですが年々、個別株での運用が難しくなってきていると私自身は感じています。大型バリュー株や米国大型株はなるべくインデックスやETFなどの指数にお任せした運用スタイルにシフトしていきます。

今回紹介させて頂く記事は2年または3年以上保有して2倍以上の利益を狙うネットキャッシュ割安な小型成長株の選定方法になります。
私のポートフォリオでは証券口座資産の20%程度を計画しています。

〇ネットキャッシュ割安の定義とお勧めの書籍

★ネットキャッシュ割安の定義
・市場の評価バリエーションに対して
 企業の現金相当額評価が高い
 (企業の現金相当額資産>市場評価)

市場に評価されていない企業または皆が気付いていない企業になります。
例としてよく言われているのが "現金1万円の入った財布が1万円で売られている" などで財布の値段(固定資産に相当)が考慮されていない事を意味します。市場では現金相当額資産を1000億円持った企業が時価総額500億円のバリュエーション価値で評価されている事もありますのでネットキャッシュ割安小型株の優位性に着目していきます。

★お勧めの書籍
この記事を書く前に読んだ書籍が個人投資家のカリスマ清原 達郎さんの”わが投資術  市場は誰に微笑むか" です。書籍には個人投資家が着実に資産形成するためのバイブルが詰まっていますので熟読をお勧めします。

わが投資術 市場は誰に微笑むか
清原 達郎さん
 ↓ ↓ ↓

◇ネットキャッシュ割安小型株の優位性と銘柄選定基準

さてネットキャッシュ割安小型成長株の優位性とどのような銘柄を選定すれば株価の上昇が見込めるのかをまとめてみました。

【ネットキャッシュ割安小型株の優位性】
・バリエーション(評価)が割安
・独自のリサーチがしやすい
・機関投資家が保有していない
・アナリストがカバーしていない

【銘柄選定基準←個人的な主観含む】
・社長が株価上昇・会社成長に意欲的  
(独自評価参照)
・社員の士気・モチベーションが高い
(独自評価参照)
・積極的な株主還元(配当3%以上)
・PER10倍以下PBR1倍以下
・ネットキャッシュ倍率が1倍以上
・時価総額が500億円以下

上記は私の主観の選定基準になりますがyoutube動画でもかみ砕いた表現で分かりやすくまとめた動画がありますのでお勧めします。

株の買い時を考えるyoutube
 ↓ ↓ ↓

■ネットキャッシュ倍率の算出方法

お勧めの動画にもネットキャッシュ倍率について簡略化した計算式の説明がありますがここでは図解で明記して理解を深めて頂ければ幸いです。

提供資料:ザイマニ 財務指標百科のネットキャッシュ倍率図解

用語の詳細
手元流動性:流動資産+投資有価証券×0.7(現金化した場合の差し引き考慮)
→ここでは投資有価証券の決済時の税金や手数料を差し引いて計算

★ネットキャッシュ倍率計算式
(流動資産+投資有価証券×0.7
-負債)÷時価総額

△ネットキャッシュ割安銘柄のスクリーニングと補足情報入手

銘柄スクリーニングはバフェットコードというサイトで検索します。
スクリーニング抽出条件は下記で抽出精度を上げて10社程度に絞る為、営業利益率15%以上を検索条件に追加します。

★銘柄スクリーニング
【銘柄選定抽出条件】
・(営業利益率): 15%超
・配当(会予):3%超
・PER:10倍以下
・PBR:1倍以下
・時価総額:500億円以下

【表示項目】
PER/PBR/時価総額/配当(会予)
流動資産/負債/(営業利益率)

バフェットコードサイトのリンク
 ↓ ↓ ↓
https://www.buffett-code.com/

★検索条件を入力後に表示項目を選択して検索

営業利益率15%の検索条件で絞れます
業種別でも検索可能ですのでお好みで選択

★検索結果(14件がヒット)

★検索条件は名前を付けて保存可能です

CSVからエクセルに保存して計算式を組み込みます。
※バフェットコードサイトでは投資有価証券の項目が無いのでダウンロード後に投資有価証券を除いたデータで仮算出します。

仮)ネットキャッシュ倍率計算式
(流動資産-負債)÷時価総額

ネットキャッシュ倍率を先に算出して
プラス結果の企業のみ決算短信から投資有価証券を確認します。更にエクセルに入力して計算式を組み込みます。(手間がかかるので最小限に)

★補足情報入手
 投資有価証券を決算短信で確認
 1銘柄/1分程度かかります。

投資有価証券を確認(右側が最新)

〇総合評価して監視銘柄リスト作成

ネットキャッシュ倍率と独自評価で総合評価します。独自評価は1銘柄/15分程度かかります。
(2025年1月5日時点の抽出結果です)
 ↓ ↓ ↓

ネットキャッシュ評価(満点は2.0倍)
独自評価がそれぞれ50%で総合評価

【銘柄選定の独自評価】←個人的な主観の為、あくまで参考です。
・社長の思い(会社HP代表挨拶他)
・社員の士気(会社HPや採用情報他)
・ビジネスモデル(B/Sなど可視化)
・企業成長(事業拡大や需要を考慮)
・株主還元(配当性向や配当実績)
・株主構成(政策保有株売却の考慮)
・決算成長(前年比決算成長率の確認)
・TOB期待(他企業による買収考慮)

★監視銘柄リスト作成
総合評価した順位で証券口座の銘柄リストに整理します。値動きや出来高を監視して判断していきます。

監視銘柄リストを作成(あくまで参考)

割安な小型株ですが為替の方向感は予測不能であり相場のモメンタムの影響もありますのであくまでネットキャッシュ割安小型株の監視銘柄リストの一部ととらえて頂けると幸いです。

割安と判断する銘柄の中には流動性に乏しく出来高が少ない銘柄が多く存在します。割安なまま放置される事も多々、ありますのである一定期間で判断して見切りをつける事も大切です。

🔹最後に

最後まで読んで頂きありがとうございます。2025年は日米金利差動向による為替動向やトランプ言動による株価乱高下が懸念されます。
もともと割安な銘柄は株価乱高下にも左右されず上昇余地の期待値の方がはるかに高いので定期的に銘柄をスクリーニングする事をお勧めします。

私自身が覚えた事を忘れやすい傾向があるので自身の得た知識を定期的にまとめてアウトプットする事で理解を深める活動としています。

株式相場でながいきするためにも学びは継続していきます。また記事を覗きにきて頂けると幸いです。

ながいき

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