引っかかってる話
皆さんは幽霊って信じますか?
どうしても忘れられない出来事があります。
中学3年生の冬の時期です。
友人と合同で受験勉強の為、隣駅の友人宅へ行きました。
夜の21時まで勉強していたのですが結局ゲームをしてしまい22時30分になってしまいました。
友人の家から自宅までは徒歩30分程度です。
帰り道歩いていると大粒の雨が降ってきました。
幸いにも傘を持っていたので濡れることはありませんでした。
20分程度歩き自宅までは10分です。
右と左、二手に分かれる道に突き当たります。
右からのルートが最短ルートなのですがよく見ると50〜60メートル先の街灯の下にレインコートを着た幼稚園児ぐらいの背丈の子供が雨に打たれながらこちらを見つめていました。
心配になり両親らしき人がいないか遠くから見回してもいない。
そして私はなんとなく気づきました。
その子供が一切動かずこちらを見ている事を。
幽霊を見てしまったんだとパッと目をそらし左のルートに走り出しました。
怖い、嘘であってくれと思いながら走っていると50メートル程先の右手に明かりが見えました。
自動販売機の照明です。
そこで息を整えようと思い全力疾走で走りました。
到着すると
自動販売機の目の前に70代と思われる白髪混じりの女性が自転車にまたがり、その隣に40代と見られる男性が立っていました。
この親子のような2人がずぶ濡れになりながらアイスクリームを舐めこちらを睨みつけていました。
明らかに2人の様子がおかしく、
怖くなりこの場も逃げ出しました。
更に約80メートル程先には某大手スーパーがまだ営業していたので逃げ込む事にしました。
何とかスーパー入り口の駐輪場まで来る事ができたのですが
しかしここでもまた。
次は、駐輪場を照らすライトに寄りかかり、ずぶ濡れになりながら読書をしている男性がいました。
私は恐怖でスーパーにも入れず、自宅へ走って帰りました。
自宅までの帰り道では何もなく、その日以降私に何か起きるわけでもありませんでした。
15年以上経つ今でも何だったのか引っかかってます。
そして自分なりに共通点を見つけた。
①全員ずぶ濡れ
水に関係する何かがあったのでは無いか。
②表情
明らかにこちらを睨んだり見られたりした記憶があるが表情が全く思い出せない。
③明かりや街灯
3組とも照明や街灯の近くにいた。
存在に気づいて欲しかったのか。
何かを伝えたかったのか。
何かを見つけてほしかったのか。
引っかかるわ。