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シュレッダーが壊れてしまった

我が家には、コクヨ製のシュレッダーがある。住所が書かれた封筒や領収証などは、そのシュレッダーにかけることにしている。以前は、数個のハサミがくっついたような「シュレッダーはさみ」を使っていた。

シュレッダーはさみ

ただ、裁断するのが1枚2枚ならいいのだが、貯まった領収証の束を処分していたモーニャン(妻)が、「やってられない!!電動のシュレッダーを買おう!!」と「シュレッダーはさみ」を放り出し(たかどうかは定かではないが)、購入を決意したのが、コクヨのシュレッダーなのだ。

コクヨ製のシュレッダー

正確な購入年度は記憶にないし、本体にも記載されていないが、おそらくは10年くらいはトラブルもなく、我が家の機密文書(?)を裁断し続けてくれた。

そして今朝、例によって我が家の住所が書かれた封筒を裁断しようとしたモーニャン(妻)が、なにやら叫んでいる。

(モ)「シュレッダーが動かない! シュレッダーが壊れた!!」
とのことだ。

(マ)「どれどれ。ほんまに動かんなぁ。
   しかし、逆転は正常に動作するので、おそらくは紙を検出するセンサーの
   異常やで….。」
と振り返ると、彼女はすでにiPadでシュレッダーの値段を調べていた。

「おっ!アイリスオオヤマで3,900円!」
買う気満々である。

(マ)「とにかく修理してみるわ。」
(モ)「えっ!修理するの。ま、どうせ捨てるのなら、壊しても良いか。」
なんとも失礼な奴だ。

そんなわけで、シュレッダーの修理開始なのだ。

分解開始

まずは反対にして、8本のビスを外して裏板を取り外す。

側板を外す

裏板を外すと側板を外す。側板は8本のビスで本体部分に接続されている。
ギザギザの開口部がシュレッダーの刃物の部分。相当鋭利だ。

本体部分を解放する。

本体部分を解放すると、裁断部分とモーターが出てくる。裁断部分とモータはアッセンブリーされていて一緒に外すことができる。外すと紙の挿入口が現れるが、そこについているのが、紙の挿入センサだ。

紙の挿入センサ

こちらが紙の挿入センサで、左が発光部で、右が光センサ。おそらくは光センサが破損しており、代替品は手元にない。そこで、挿入センサを取り除いて常時回転するようにする。

動かない….

光センサをオンするか、オフすることでモータが回転するはずなので、光センサの配線を短絡したり開放したりして、電源を入れてみるが、どちらにしてもモータは回転しない。

(マ)「なんでやろ…。」
電源を入れたり切ったりしつつ、さらに光センサの配線を短絡したり開放したりしていると、突然モータが回転を始めた。

そして、もう一度順を追ってゆっくりと試してみる。光センサの配線を開放した状態で電源を入れると、その数秒後にモータが回転し始める。モータの回転開始には遅延回路があるよう。

再組立して作業終了

紙がない時には光センサがオンになっており、その状態ではモータが回転しない回路になっている。そして紙が光を遮り、光センサがオフするとモータが回転を開始する。

電源を入れた瞬間には発光部分の反応が少し遅れて、光センサがオフ状態のままになる。するとモータが一瞬回転してしまうために、遅延回路でオフ状態でもしばらくはモータが回転しないようにしているのだろう。

結局は光センサを取り除いて、配線を開放しておけば、最初に電源を入れた際にしばらくはモータは回転しないが、数秒後に回転を開始し、その後は回転し続けるようになった。

無事に3,900円の支出を免れることができたのだ。

しかし、「直ったで!」とドヤ顔をする私を見るモーニャン(妻)の表情がなんとなく暗かった気がするのは、私の気のせいだろうか。


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