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バイクライドの風景_#26 (そして、あのザクロは....)

台風の風雨で落果してしまのではないかと心配していた河川敷のザクロだったが、台風の勢力が予想に反して小さくなってくれたことで、無事に落果を免れることができた。

ちなみに今までの記事で、実が熟す前に落ちてしまうことを「落実」と書いていた。しかしこれは間違いで、「落実」とは実が熟して落ちること、実が熟す前に落ちることは「落果」であることを、(とっても恥ずかしながら)先日知った。そこで、過去の記事も含めて修正しておいた。無知をお許し願いたい。

さてそのザクロだが、順調に成長を続け、9月16日の様子では赤みも帯びて、もうすっかり「ザクロ」。

2024年9月16日撮影

そしてこちらは、観察を開始した約2ヶ月前の写真。

2024年7月22日撮影

この成長ぶりを改めて比べてみると、ほぼ毎日見てきた私としては、それはそれは感無量なのだ。雨にも、風にも、そしてこの夏の異常な酷暑にも負けず、よくぞここまで成長してくれた!

最近では、ザクロの木の前に自転車を停めて、「おはよう!!」の挨拶までしてしまうほどになっていた。

上の写真を撮った翌日の昨日(9月17日)、いつもの通りザクロの木の前に自転車を停めて「お….」と挨拶をしかけたのだが、ザクロがない。いつもの枝の位置にあるはずのザクロがないのだ。

2024年9月17日撮影

すぐに木の下を探してみたが、見当たらない。木の下は草が生い茂っているので、もしも落果したとしても、転がっていくことは考え難い。もし落果したのであれば、真下あたりにあるはずだ。

また鳥がついばんだとしても、あれだけの大きさの実をそのまま運ぶのは難しいだろうから、枝についたままでついばむか、下に落としてついばむだろう。ついばまれた形跡も一切ない。

だとすると、考えられるのは、どなたかが持ち去ったということしかない。

赤みを帯びて目立つようになってきたので、散歩をしているどなたかが、「おっ!これはザクロじゃないか。持って帰って割ってみよう!!」と嬉々として家に持って帰ったのだろう。

そして昨日は家族に、散歩の後の額の汗を拭きながら、「河川敷にこんなりっぱなザクロの実があったぞ〜」と自慢げにお披露目したことだろう。

和やかなどなたかの家族の風景を妄想しつつ、私の2ヶ月にわたるザクロ観察は幕を閉じたのであった。




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