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手袋を買いに

自転車用の手袋のパッド(手のひらを保護するためのクッション材)が取れてしまったので、新しい手袋を買いにモンベルまで行った。と、話はそれだけなのだが、タイトルに「手袋を買いに」まで書いて、ふと新美南吉を思い出した。

ご存知の通り、新美南吉の「手袋を買いに」は、子狐が手袋を買うために町のお店を訪れて、失敗はあったものの優しい店主のおかげで、無事に手袋を買うことができた、という児童文学である。

実はモーニャン(妻)は新美南吉が好きで、我が家の本棚にはその代表作である「ごんぎつね」がある。

ごんぎつね

息子はすでに40歳前になるので、当然彼のために買ったのではなく、彼女が自分のために買った「ごんぎつね」なのだ。そして、その絵は黒井健でないといけないと言うのも彼女のこだわりだ。

ところで、新美南吉は愛知県半田市の出生で、半田市には新美南吉記念館もある。義姉が常滑市に住んでいることから、彼女の家にお邪魔した際に、私たちも訪れた。

新美南吉記念館とナビ

いくつものすばらしい児童文学作品を世に出した南吉だが、29歳の若さでその生涯を閉じる。子供の頃から病弱で、最後は結核だった。彼はその短く多難に満ちた人生を、常に前向きに精一杯生き抜いたという印象が、私の中にはある。

彼の生き様はこちらで見ていただくことができる。

さて、本題に戻そう。自転車用の手袋だ。

自転車も長時間乗ると、手のひらにそれなりの負担がかかり、皮が剥けたりすることがあるので、手袋は必須だ。また、夏は汗でブレーキレバーが滑ることがあるし、冬は寒さで手がかじかんでしまう、と言う季節的な要因もある。

そんなわけで、何はともあれモンベルストアで「ステンレスメッシュ・サイクルフィンガーレスグローブ」(長っ!)を購入した。正直、あまり理解せずに購入した。(年金生活者なのに、軽率な行動だったと反省している….。)

ステンレスメッシュ・サイクルフィンガーレスグルーブ

このステンレスメッシュと言うのは繊維に金属の分子を付着させることで太陽光を反射するとともに、メッシュによる通気性で生地の温度を5℃も下げることができるそうだ。(モンベルの商品説明での記載だが、ほんまかいな!)

ちなみにお値段は4,400円。

サイクルジャージがだいたい10,000円前後なので、手袋でこの価格はある意味驚きだ。とは言うものの、我が家には他にも自転車用の手袋は数点あり、中でも最も高価な冬用の手袋は10,000円近くした。もっとも、登山用の手袋は15,000円ほどするものもある。

耐寒用のサイクルグローブ

耐久性と実用性を考慮すると仕方ないのだろう….と思いつつ、念のためにネット検索すると、2,500円ほどで豊富なラインアップがあるではないか。それらとモンベルの品質比較はできないが、何はともあれモンベルではなく、一度は他のメーカを試してみるのも必要だ、と反省している。

まっ、買ってしまったものは仕方ない!!

まずはモンベルの「ステンレスメッシュ」とやらを試してみよう、と思ったら台風10号が兵庫県を直撃しそうではないか。しばらくは外を自転車で走るのは無理のようだ。残念!!

<追記>
この記事を読んだモーニャン(妻)が隣で、「100円のお菓子も我慢しているのに、手袋なんか何でもええやんか!!」と激怒しているのであった….。怖!!


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