バイクライドの風景_#34 (2025年の元旦ライド)
元旦早々に自転車で走りに行かなくても….と思うかもしれないが、少しでも自転車にまたがりたいのが、自転車好き。それに、何度も登場する住友生命の健康増進プログラム「Vitality」のポイントを稼いでドリンクチケットをゲットしたいという貧乏人魂も大きな動機になっている。考えてみれば、恐るべしプログラムだなぁと、いまさら気づく。
そうだ!せっかくお正月に走るのだから、近くの神社に初詣に行こう。ということで、財布を探るとコインが730円。そこから(なぜか)20円をお賽銭としてサイクルジャージのポケットに入れて、家を出たのは9時30分の少し前だった。
河川敷左岸に出て、まずは上流に向かって走る。途中で、白っぽい大型犬を自転車引きをしている男性に出会う。近づいてみると、白っぽい大型犬はイエローラブだった。飼い主さんが犬にとって無理のない速度でうまく引いている。犬も気持ちよさそうだ。
いきなりラブに出会えるとは、なんとなくいい感じ。話がしたかったが、なにぶんにもお互い自転車で、さらに相手は犬引きなので、「おはようございます」と挨拶を交わしただけで追い越した。追い越し際にラブの顔を見るとほんとうに嬉しそうな表情だった….ような気がする。
左岸を4kmほど走って折り返し、大堰を渡る。
大堰はいくつかの堰で構成されているのだが、そのうちの一つが保守工事のために仮設の堰が設置されている。そしてその上にシラサギの群れがとまっている。私が覗き込むと一斉に上流に向かって飛びたった。
大堰を渡って右岸に渡り、下流に向かって少し走ると、時々出会うイエローラブの「ナナ」ちゃんに出会う。
ナビと違って毛色が少し濃いめで、目の周りのクマがはっきりしている。とても人懐こく、私の足に顔を擦り寄せてくる。今月の29日で3歳になるそう。ナビよりも10歳以上若いお嬢さんだ。
「ナナ」ちゃんと別れてさらに下流に向かって5kmほど走って、水管橋を渡って左岸に出る。土手の道を渡り、目的地の神社までは2kmほど。
神社に到着して、びっくり!!
そこには参拝客の長蛇の列があった。
この神社はこんなに人気があったのか….と、改めて知る。そう言えば、以前に一度だけ元旦に出かけたが、参拝客が多くて参拝を断念して帰った記憶が蘇った。
そんなわけで本殿での参拝は諦めて、列の脇を通って近くまで行く。そして本殿から離れた場所から手を合わせて、今年一年の家族の健康と安全をお祈りした。要は気持ちの問題だ。
本殿の前には名物の、干支が描かれた絵馬が飾られていた。ちなみにこちらの神社は安産の神様で、遠方の街からもお参りに来る、とのことだ。
そんなわけで、サイクルジャージのポケットに入れた20円は使われることのなかった、約20km、50分の元旦ライドだった。
家に帰ると、ナビの執拗な取り調べを受ける。