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読書感想 シークエンスはやとも 近づいてはいけないいい人

久しぶりに紙の本を買いました。
生霊見える芸人シークエンスはやともさんの
「近づいてはいけないいい人」です。

「ヤバい生霊」、「霊が教える幸せな生き方」に続く作品ですが、今までで一番忖度なしのエッジのきいた文章と内容になっている印象です。

 シークエンスはやともさんは生霊や相手の魂が見えるだけあって、その人の性質や信念がわかってしまうみたいですね。その能力に彼の冷静で客観的な考察が加わり、人間の心の闇の最下層を鋭く分析しています。
今回は、今までの作品に比べると彼の主観がわりと主張している印象を受けました。

 こちらの本は、
先天的にしろ後天的にしろ、相手の心に全く寄り添えない、共感能力に欠如した、一見「良い人」に思える隠れサイコパスの人達の特徴を例をあげながら詳しく解説しています。

 すっごくわかりますよ。よくぞ書いてくださいました。
 社会に出れば、案外いますよね、こういう人達……。社会に出なくても、ママ友仲間とか、親戚とか、そういうコミュニティでも出くわすことがあります。
関わらないにこしたことはないのですが、なかなかそうはいかない場合もあります。
ほら、田舎って世間が狭いですしね……。

 そうなると、相手との間合いのつめ方を研究するしかありません。相手の手足の長さ(リーチ)を目測しつつ……。
ほどよい距離を保つしかありませんよね。でも、身の危険を感じたら、無理しないで逃げるが勝ちだと思います。
 

 この本にも書かれているように、近くにいる人の思考は容易く伝染します。そういう人の近くにずっといると、気がつかないうちに自分まで同じような考えを持つようになります。

 今までそんな感じで地獄絵図っつーか修羅場と化した現場を沢山見てきました(職場のイジメとか)
サイコパスのイジメ主犯格の人間に加担した人も、被害者も、そんな人と関わりさえしなければ普通にいい人だったのに、と悲しく思うこともしばしばありました。何故そんな環境が曲がり通っているかというと、サイコパスの人がしたたかでうまく立ち回れるからですよね。

 そんなサイコパス色に染まった環境に関わってはいけないですね。

 シークエンスはやともさんが、「性悪説」を採用するようにと書いておられましたが、たしかに、残念な事ではあるのですがつきあう人は選ばなければいけないと私も思うのです。
 そのためには、様々な経験値をあげて洞察力を磨いて、自分の信念を強く持つことが大切なのかな。やれやれ。

そして、この本にも書いてあるとおり、人間の長所と短所は表裏一体なのだと認識して、柔軟な思考を持つことが大切だと思いました。

 本の最後には、「人間の幸せとは、人生においての成功ではなく魂が成長すること」だと書かれています。
きっと、魂の成長に「これだけやればいい!!」みたいな特効薬や近道なんてないのでしょうね。
 結局は、今この瞬間を懸命に生きて日々コツコツ努力することが最終的には近道なのだろうな、と思いました。

読んでくださりありがとうございました。




 
 

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