Dear 喧嘩別れ
親愛なる思い出への手紙です。
学生時代、
私は1個上の先輩とニコイチで、
何故か先輩の卒業旅行同行するくらい仲良くて、
毎日のように一緒にご飯を食べて、学食が閉まるまで語り合うなどして過ごした。
色んなところに一緒に旅行に行って、
本当に語り尽くせないくらい面白いことや楽しかった思い出がある。
社会人になっても毎月のように泊まりに来てくださったが、
先輩は色々あって精神的に不安定になってしまい、
私も研究に入れ込みすぎて感情をどこかに忘れてしまい、
結局意味わからん喧嘩をして絶交した。
ちなみに、最期の喧嘩の原因は私の作った料理が不味かったこと。
怒られたので反抗したら泣かれた。
なんか泣きながら「こんな自分でごめん」って謝られたけど
感情を忘れたロボットなのでただ唖然としてしまった。
なんであんなに怒ったのかもよく分からなかったけど、
とりあえず料理貶されるより尊敬する先輩がご自身をそんなふうに思う方が不愉快だった。
いつもお世話になってるからとお返しをしようとして失敗したのは私。不本意だけど、料理のまずさに関しても私の責任。
なにがそんなに申し訳ないのか…。
頭良くて素晴らしい先輩が自分を悲観するのは勿体なさすぎる。
でもそれは私のせいなのかもしれない。
性格合わない私といるせいで「望まない自分」になって先輩が自信持てないなら、離れたほうがいいなって思って
バイバイすることにした。
なんか、一緒に過ごした時間が長すぎて楽しすぎたから
寂しさ半端なかったなぁ。
って話をお酒の席で共通の知人にしたら、
「…付き合ってた?」
と言われました。
改めて読み返すと、
マジでそれに見えて気持ち悪ィィィィ!なんですが、
まあいいや
ブロマンス(?)ってことにしとこう。と思いました。(当人には不本意だと怒られそうですが)
卒業旅行の時、
先輩はそのまま転居先に行くかんじだったんだけど、
お見送りして
ふう。って落ち着いたら、涙が溢れて止まらなくなったんですね。
自分でも何涙これ!?とびっくりしたんだけど、
先輩からLINEで
「ホコリちゃんの手紙読んで帰りの新幹線で泣いた」
と来て、
あ、これ共感かあ。と思いました。
先輩の情緒不安定さは正直ウザかったのだけど、
感情ってこんなに綺麗なものなんだって、その時初めて知りました。
今思えばこれは予習涙です。
Sincerely yours,
😄