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地域プロジェクトには最強のチームを送り込む

前回は「地域活性化とは、地域アントレプレナーの創出」と題して地域活性化のポイントとは何だろうかということについてお話をさせていただきました。

さらにその前の回において「地域プロジェクトにおけるファシリテーターの役割」と題して解説を進めてきました。

今回はその点について深掘りしていきたいと考えています。「編集力」の重要性についても解説してきましたが編集力とはなんでしょうか?「地域プロジェクトまるごと請け負います。」でも述べていますが、地域のプロジェクトには色々なタイプがあり、また進捗状況に応じて、段階ごとに違う専門家が必要となってきます。

コンサル会社などが入る場合は、外注丸投げもあり得ますが本来の目的でいえば地域の抱える課題を解決するためには専門家の配置も最適化する必要があるのです。

要は考えられる限りの最強チームの編成が望ましくファシリテーターとしてそれらを個人の人脈において要請し、加えていくことが役割にもなります。

わかりやすい例でいうと、地域の伝統食材などを使った新しい加工食品を開発するプロジェクトであれば、レシピを作る食品開発コンサルタントやパッケージや広告を作るのにプロフェッショナルグラフィックデザイナー、それを告知するための戦略デザイナーやインフルエンサーの活用、販路開拓のプロやマーケッター、マーケティングの専門家などが必要になってきます。

こうした場合においてスムーズにチームを編集し、最適化させることがプロジェクトの第一歩で、そこから地域の皆さんの懐に飛び込んでプロジェクトに積極的にチームで関わり、時には合理的判断だけではなく、地域の人間関係や精神面にも配慮をしつつ、スピード感を持ってプロジェクトを進めるパワーも必要になります。

なぜなら、そうした配慮も含め、スピードやパワーに地域の人が自分で考えて動いていこうという機運は生まれてきません。

あくまで主役は地元の人

地域創生の仕事に関わるようになり、思うことはナレッジとしてこちらが良いと思っているベストプラティクスを立ち上げたいと思っていても地元の人が他の手法でやりたいことがあるのであれば、そちらを優先すべきです。

あくまで主役は地元の人であってプロジェクトリーダーであったとしてもファシリテーターの役割に徹するのがプロフェッショナルであり、どんな条件であったとしても再現性のある成功へと導くことが求められます。

どのようなプロジェクトであれ、地域にとってプラスになることが絶対条件ですし、短期的視点も長期的視野でもどちらにおいても地域のとってのプラスになることが感じられなければ理解は得られませんし、特に地域外から来た場合にコンサルや専門家として地域に関わる場合は、まず短期的に成果をアウトプットしていくことが必要でしょう。

この役割に徹するには黒子である認識がどうしても必要ですし、限られた期間しか地域に関わらないことが一般的です。

そうした成果が現れるのは、その専門家が去った後に現れることが通常ですが、そのプロジェクトに関わった人によって商品が磨かれ続け、新しいアイデアが出されるようになってはじめて地域プロジェクトを成功させたといえるのです。

繰り返しますが、地域のプロジェクトの主役はあくまで、その地域に生活の基盤があって、その地域に愛着を持っていて、その小さなコミュニティの人間関係の難しさから逃げすに「自分の住む地域を良くしたい」と頑張っている地域住民なのです。

そうした主役にスポットライトが当たるように役割をうまく地域住民へ割り振り最適化させてプロジェクトを成功させるのが目的で、その成功は自分のものではなく、あくまで地域の皆さんのものなのです。

ここまで目的面について解説してきましたが、次回は実務面においてどのように運用していくのかについて解説させていただきます。

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