ナスの主枝を誘引
鎌田です。前回は「ナスの肥培管理」と題して、ナスの施肥について管理手法をご紹介させていただきました。
今回は、ナスの主枝をどのように誘引するのかについて解説をさせていただきます。
誘因方法には様々なアプローチがありますが、ここでは基本の四本整枝法における誘引方法について解説いたします。
まず、ナスの定植時には仮支柱を使用して株を直立させます。これによって株の安定性を確保します。
次に、株に取り付けた誘引テープをパイプ支柱に通します。一般的にはエクセル線などを使用し、誘引テープをパイプ支柱に結びつけます。この誘引テープによって株を直立させる姿勢を保持します。
四本整枝法では、各主枝ごとに誘引を行います。それぞれの主枝を適切な位置に誘引し、樹形を整えます。
この誘引方法によって、ナスの株は安定した成長を促し、葉や果実の適切な分布や収量を確保することができます。
以上が基本の四本整枝法における誘引方法の解説です。この方法を適切に実施することで、ナスの栽培において効果的な成長と収量を得ることができます。
四本の主枝を上向きに伸ばしながら徐々に寝かせていくために、誘引テープを使用して固定していきます。
まず、主幹から始めて誘引テープを巻きつけることで、主枝にかかる負担を最小限に抑え、裂けにくくします。
この段階では第三主枝や第四主枝は後回しにしましょう。まだ弱々しい状態であれば、上部のエクセル線に誘引テープを結びつけて枝を立てておくようにします。
ただし、無理をして水平に誘引すると株に負担がかかるため、自然な角度で誘引することが重要です。
この方法によって、ナスの主枝を適切に誘引しながら徐々に寝かせていくことで、樹形を整え、枝の安定性を確保することができます。
以上が四本整枝法における誘引テープを使用した誘引方法の解説です。この方法を適切に実施することで、ナスの株の成長をサポートし、健全な収量を得ることができます。
枝が十分に太くしっかりしてきた段階で、本来の誘引方向に誘引するようにしましょう。
まず、主枝を目標とする角度の半分くらいまで倒します。その後、二回目の誘引で残りの半分程度を引っ張るようにします。
主枝を倒すと自重で枝が下がってくることがありますので、目的の角度から大きく逸れないように注意しましょう。
主枝が誘引テープに近づいてきたら、テープナーなどを使用して誘引テープに固定します。
テープナーは約5,000円ほどで販売されています。
このような手法を用いることで、主枝を目標の角度に誘引し、安定した樹形を形成することができます。
また、テープナーの使用は誘引作業をスムーズに行うための便利な道具です。
以上が枝が太くなり本来の誘引方向に誘引する際の手順とテープナーの利用についての説明です。
テープナーを使用することで作業効率が向上し、より効果的な誘引を実現できます。
テープナーは、単純な仕組みではありますが、その効果と利便性から、ブドウ農家だけでなく果菜類農家にとっても必須のアイテムと言えるでしょう。
手先の器用さに関係なく、テープナーを使用することで作業効率が格段に向上することは間違いありません。
テープナーを使うことで、迅速かつ正確に誘引作業を行うことができます。
手作業だけでは時間や手間がかかる部分を、テープナーの助けを借りることで効率的に処理することができます。
そのため、手先が器用であろうとなかろうと、テープナーの使用は効果的であり、作業の合理化に大いに貢献します。
テープナーの購入には一定の費用がかかりますが、その投資は作業の効率化と労力の軽減によって十分に回収できるものと言えます。
つまり、テープナーはコストパフォーマンスに優れた道具であり、農業作業においては買い物の価値があると言えるでしょう。
手作業では限界がある部分を補完し、作業の生産性を向上させるために、テープナーの活用を検討することをおすすめします。
その結果、効率的な作業とともに満足のいく収穫を得ることができるでしょう。
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