すべてのビジネスパーソンが身につけるべきブランド・エクイティの構築方法
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Hey! What's up people~!? 鎌田です。それでは編集者目線で気になった本をあなたにご紹介させていただきたいと思います。
今回はこちら「戦略的ブランド・マネジメント 第3版」でございます。本書は822ページもの分厚さで枕に程よい高さです…
この業界というか東急エージェンシーに就職したい人は読んでおきたいところですね。ただし、こういった内容をしっかり腑に落とすためには、読み方にも戦略が必要です。
一ページ目から順に読み進めてももちろん構わないのでしょうけど、大切なのは理解して実践に移せる準備を整えられるまでに腹落ちさせることなんです。
そのためには「目次」ってめっちゃ大事なんですよ。私はメディア事業のうち出版社で取締役も務めているなかで編集者としても活動しております。また小学生の頃から毎日読書をしており、これこれ1万冊は読了していると思います。
そうした観点から読書は目次が大事なんですよ。小説なんかはそこをイジワルして目次を出さないようにしたりね。笑
さて、本書のタイトルである。ブランド・マネジメントとは何か。ブランドという価値を伝えるべき消費者に対してどのようなアプローチをしていくのかってことなんですけど、会社にとっての根幹をなす重要な軸であるにもかかわらず無形資産であるがために軽視されてきた面もあります。
しかしブランド・エクイティという概念では、ブランドの構築から、分析、管理をしていくというメソッドを総合的に学べる書籍となっています。
また本書はアメリカ発ではあるもののもちろんグローバル視点に立って世界中からケーススタディが紹介されており、実務に携わる人にとっても羅針盤のように使えるのではないでしょうか。
本書ではブランド戦略において、その創出のメソッドから測定の方法に至るまで課題の抽出がされており、事業機会を創出していくためにブランド・エクイティを維持していくにはどうすべきかについて提言されています。
つまり本書で示されていることは、ブランドの役割に始まってブランド・エクイティの概念、強いブランドになることのメリットについて「なぜ」について理解を深めることを入口として、ブランド要素の適切な選択、つまりはマーケティング・プログラムおよびマーケティング活動の設計、二次連想の活用などというブランド・エクイティ構築のための手法が3つ紹介されています。
コーポレート・ブランドやファミリー・ブランド、あるいは個別ブランドからモディファイアーの役割など、それらを組み合わせてポートフォリオを構築してサブ・ブランドにする手法など実践的な内容にまで及んでいます。
マーケティングがテーマの書籍は数あれど、本書の特徴的な点はブランド・マネジメントの戦略について考えられているのはもちろんのこと、本の構成そのものが戦略的に構成されている点でしょう。
本書の題材について概念上のフレームワークという文脈にそって提示されており、そのフレークワークは包括的でありながらも一貫性をもってまとめられています。
これらは学者や実務家によって分権の裏付けがされているので、これを「深さ」と表現するならば、「広さ」としては実務に関わるマネージャーやブランド・マネジメントを学ぶ人にとって重要なトピックがすべて取り上げられており、興味をそそる内容となっています。
そういった視点では、あらゆるタイプの組織でも通用する考え方となっており、その水平展開させていくメソッドについても言及されています。
本書の構成については実際に本書を手に取っていただくことに委ねたいと思います。しかしブランディングという魅力的なテーマを意欲的かつ実践的に扱っている内容とあって多くのビジネスパーソンにとって有益な書籍であることは間違いないでしょう。
マーケティングに正解がないように、ブランディングも何が正解などといえる指標はありません。自分には理解できないことと信じられないことに対して疑問を持って追究していくものなのです。
本書はそうした意味においては戦略的ブランド・マネジメントの理解を助けることは疑いようのない事実ですし、あなたが本書を読んで既知の知見であったり、信じている事と融合させていくことが重要なんだと思います。
それではまたお会いしましょう!
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