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【TRPG事故お焚き上げ Vo.2】自陣語り/他陣への思い入れ強すぎ問題🔥

〜 はじめに 〜

このnoteはこちらのGoogleフォームにお寄せいただいた、「TRPGのセッションでの嫌だった体験談」をお焚き上げする目的で書いています🔥

ここ寄せられた、辛かった、悲しかった、虚無になってしまった。
そんなネガティブな記憶を「じゃあ、KP/PLとして遊ぶときに、自陣でこういったことが起こらないようにするにはどうしたらいいんだろう?」というポジティブな角度で供養していきます。

▼第一回「相方PCがNPCに狂ってしまった」はこちら

書き手の私の主観がだいぶ入った内容になってしまうので、ここに書いていることが完璧で正解というわけではないですし、どんなに頑張っても防げない事故は存在すると思います。

賛否もあるとは思うのですが、このnoteを見た方々が自分の日々のセッションを見つめ直したり、自分一人では気づかない観点を知ったりすることで、同じ思いをする人が少しでも減ったらいいなと思っています。

お願いなのですが、このnoteがきっかけで世にお気持ち表明が増えるのは本当に望んでいません。私もこんな思いをしたことがあって……と話したい気持ちになった方はぜひこのフォームを利用してもらえたら嬉しいです。

うちではこうしてるよ!もっといい方法があるよ!それは違うんじゃない?という方はnoteのコメントを開いているので、ぜひそこであなたのアプローチや感想を教えて欲しいです🙌

また、私がCOCの畑に生息しているので、偏った内容になっているかもしれません。なお、GM/KPなどの表記はCOCに準拠して記載します。

今回、テーマ的にKP批判に取られてしまうかもしれませんが、記事として特定の誰かや、PL/KP/シナリオが悪いなどと批判する目的はありません。

あくまで体験談をまっすぐ受け止め、何ができるかを書いています。



今回のテーマは、

「自陣語り/他陣への思い入れ強すぎ問題」

という記憶をお焚き上げしていきます🔥


※掲載させていただいている体験談については、このような形で取り上げることに同意をいただいています。

※寄せられたお声はシナリオなどがわからないよう、全文ではなく一部抜粋/部分的な言葉の調整をしてお焚き上げしていきます。

※大前提として「〇〇しないほうがいい!〇〇するべき!〇〇は悪!」のようなことを訴えたいのではなく、こういう問題についてどんなアプローチができるんだろう?をちょっと考えてみるnoteであるとご理解の上でお読みください。


第二回:お焚き上げ案件

🔥自陣語り/他陣への思い入れ強すぎ問題🔥

<寄せられた体験談>

《 体験談① 》
私の思い出は、KPの「自陣の想い出強過ぎて、他の結末を辿るの許さないKP」です。
とあるシナリオで、片方がロスト、私は生きていくことを選択しました。 その後、KPから「貴方とは考え方が合わない、もう遊びたくない」と一方的に言われ、鯖からキックされ、Xをブロックされました。
今でも当該シナリオの話題が流てくるたびに、「何が悪かったんだろう、というかあれは何だったんだろう」と悲しい気持ちになります。そのシナリオも蛇蝎のごとく嫌いになりました。

後からブロックされていない同卓者だった方に話を聞いた感じだと「あのNPCを大切にしないの無理」「死んだ相方PCに殉じないの理解できない」というような話をしていた…ということを大分ぼかして伝えられました。

自陣愛が強いのも結構ですし、死んだ相手に殉じるのもその人のキャラとしてはその人の自由だと思います。 しかし、誰を好きになって、どのように生きていくかはそれぞれのPLに委ねられていると思っていますし、何故それを他人に強要されなければならなかったのだろうと思っています。

《 体験談② 》
色々とシナリオを回していただきましたが、どれもこれもご自身が「楽しかった」と言うシナリオばかりで、大半は自分と同じHOの人間には苦しんで欲しいという気持ちがよく表に出ているKPさんでした。
何が問題かと言うと、その人は自分のお気に入りのNPCの話ばかりするし、「自分の陣は〜」と別の話をする。
通過後に聞く分には構わないのですが、通過中に聞かされても集中出来ないがという気持ちがあまりにも強かったです。

《 体験談③ 》
セッション後、感想戦の時にKPさんに別陣の話をされて「これが最高で〜…」って語られ、本当に最高の卓だったんだろうし、悪気はないんでしょうが遠回しに「この卓はそうでもなかった」と言われているような気がして少しげんなりしました。
自分も複数卓KPをするときは、他の卓の話をするにしてもデータとして「Aの選択肢をとる人は何人」「こういう考え方の人が多かった」程度に留めたいなと思いました。

《 体験談④ 》
あるシナリオで、KPさんが休憩中にKPの自陣と私たちの陣を比べるような発言があり、とてもストレスでした。
出目や選択肢の分岐が激しいシナリオだったので、途中経過段階でKP目線、だいたいどのルートに行くのか分かっていたようでした。(その時点で1番いいエンドは逃してるようだった) 私たちの陣のステータスは皆高めだったが、それに比べてKP自陣のステータスは低めだったそう。それなのにKP自陣はクリア出来たの優秀だったなと言った内容。
TRPGをしていて初めて続きをするか迷うほど萎えてしまい、過去1最悪な気分になりました。 せめて自慢するなら通過後に、見えないところでして欲しかったです。

《 体験談⑤ 》
KPが事あるごとに「ここは私の時は◯◯さんがこういう出目で空気読んでた!」「前の陣では◯◯さんがカッコイイRPをして感動した!」と他陣の思い出語りをしていて、まるでKPの話に付き合うためにシナリオに来たようだった。
他の人と比べられて悲しかったし、悩んでもいないのに要らない参考情報を披露されて、途中から泣いてたしKPは私が泣いてるのにも気づかなかった。卓後もずっと他陣の惚気話を続けていた。

「TRPG」という、セッション毎に違うドラマを楽しめるはずのゲームを遊んでいる上で、「このシナリオはこうなるのが正解」「あの陣が良かった!」みたいなことを言われたら、複雑な気持ちになりますよね。自分たちには自分たちの物語があるはずなのに……。

シナリオは基本新鮮な気持ちで遊べるのは一回限り。やり直しの効かない体験で、他と比較されたり、間違っているかのように言われてしまうというのはかなりしんどいと思います。

類似の体験談の中には、KPさんがセッション回している最中、仲良しのPL同士で別シナリオの自陣語りが始まり、今遊んでいるシナリオと全く無関係の話題で盛り上がってしまったというものもありました。

KP/PLのどちらに立ってもこうした問題は起きますね。

ある程度長くTRPG遊んできた人たちは、ここまでとは言わないものの似た体験してきたことあるんじゃないかと思います。そして、大抵の人が反面教師として自分は同じことをしないようにしよう、と学んでいるんじゃないかと。

KPメインでやっている自分の目線からすると、もし自分が同じことやってたら……と想像するだけでめちゃくちゃ怖いなと思います。

だってこれ、無意識に起きていることだと思うんです。体験談③の方も書いていましたが、この体験談に書かれているKPの方々は悪意があったとかではなく、自分が通過したセッションも、回したセッションも、どれも等しく宝物みたいな記憶で……伝えたい言いたい気持ちが行き過ぎてしまった故に起きたことなんだろうな、と。
自分自身、改めて気をつけたい気持ちです。


<自陣語り/他陣への思い入れ強すぎ問題、どうすれば防げる?> 


では、こうした体験が生まれないようにするにはどうすればいいのか?を私なりに考えて書いていきます。ネガな話はポジに変換です。

念のためですが、これはあくまで「私なり」のアイデアとアプローチです。

ここに書いていることが正しいとは言いませんし、こうするべきだよね!という押し付けをしたい意図もありません。参考として読んでください🙇‍♀️


KP/PLどういった形で参加していても、同卓者がストレス抱えて終わるのは防ぎたいものだと思うので、解決のヒント程度に受け取ってもらえれば嬉しいです。

KPとしてできること、PLとしてできることに分けて、思ったことを書いていきます。


⭐️ KPとしてできること ⭐️

まず、前提としてKPさんが自陣や他陣について話したいと思う気持ちも、思い入れがあることもめっちゃわかります。本来、それって素敵なことですよね。良いセッションに触れてきた経験ゆえの感情なんですから。

ただ、今回の体験談で問題になっているのは、PLさんたちのセッション体験を損なう形で、その思いが溢れ出してしまったことだなと思います。

こればっかりは自分自身の気持ちをどうやってコントロールするかに尽きますし、解決のアイデアというよりは意識の問題なのですが、これらの体験談を受けてできること/考えられると良いことは以下の2つになるのかなと。


①TRPGのゲーム性「正解がないこと」を再認識する

②シナリオを回す理由を見直してみる

①TRPGのゲーム性「正解がないこと」を理解する

これは《 体験談① 》のようなケースに特に言えるかもしれません。

「このシナリオでこんな体験をしてほしい!」「こんな展開がアツい!」というように、ドラマのイメージが固まっている人って結構いると思います。めちゃわかります。私もこのエンドいいよな〜と思うシナリオはたくさんあるので😌
このKPさんはその思いがすごく強かったんじゃないでしょうか。

ただ、先ほども記載しましたが、「TRPG」というゲームはセッション毎に違うドラマを楽しめるはずのゲームなんですよね。主語は大きいかもしれませんが、多くのシステムがそうだと思います。

物語・展開・決断・エンディング、全てに「正解はない」遊びをしているのだと念頭に置いて、セッションに向き合えたらこのような体験談はなかったかもしれません。

「このシナリオはこうなって欲しい」が強くなりすぎると、「自分にとっての正解」の押しつけになっちゃうんですよね。すると、選択肢の広がったTRPGという遊びである必要がなくなってしまう。

遊ぶ人が違えば、どう考えるかも、何を選ぶかも違うよね。
TRPGはそんな、自分と違う人の価値観も含めて楽しむものだよね。


そんなふうに捉えられたら、いろんな展開・物語に寛容になれるだけでなく、シナリオのまた違った味わいや良さに気づけるのではないかと思います。

何より、そうした考え方の違いや、新しいドラマを楽しめるというのも、TRPGでマスターをしている醍醐味です。どんな展開でも、全ての陣を楽しむぞ!という気持ちでセッションに臨めたら、自分自身が楽しく過ごすことにも繋がりますので!

改めて、TRPGのゲーム性に立ち返ってみるのも、こうした体験を防ぐためには良いのかもしれませんね。

②シナリオを回す理由を考えてみる
今回の体験談に対するアプローチとして、KP側が「セッションでKPをする目的を考えてみる」というのも良い方法かもしれないと思いました。

まず、ゲームをKPする上で「楽しんでもらいたい」という気持ちは、どんなKPさんも共通して思っていることと思います。

ですが、今回の体験談に書かれていたKPさんたちは、無意識かもしれませんがシナリオを回す時の気持ちが「自分の感情を満たすこと」に寄り過ぎてしまっていたのかもしれません。

体験談①は「このルートに進んでほしい/こんな感想を抱いてほしい」という感情。体験談②~⑤は「自陣/他陣の良さを伝えたい」という感情。

もちろん、その気持ち自体は何ら間違ってはいないと思います。大切なのはその優先度なのかな?と。

自分の感情の優先度が「目の前の人たちに楽しんでもらうこと」よりも高まってしまったとき、無意識にセッションを蔑ろにしていると受け取られるような言葉選びや振る舞いをしてしまうのかもしれません。

これらを防ぐためには、冒頭述べた通り「自分はなんのためにKPしてるんだっけ?」と、セッションでKPをする目的を再確認してみるのが良いかなと思います。私自身が普段考えている主な観点は2つ。

1. 自分の感情を満たすことを最優先にセッションに向き合っていないか?

2.
自分がPLだったら、どんな目的を持ってセッションに向き合っているKPさんのところで遊びたいと思うか?

TRPGはコミュニケーションゲームです。遊ぶ時には必ず自分以外の誰かがいます。立ち止まって、相手のことを考えてみる、そして自分のことも客観視してみることで、防げるトラブルも少なくないのでは?と思います。

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※ 「PLさんが楽しそうにしていることを見ることが私の欲望ですが、この感情を満たすことを最優先にしてるのは問題なんでしょうか!」という方は大丈夫です。そのままでいてください😌

※ 念のためですが「つまり、KPは自分の感情を殺して、PLを楽しませるためだけにセッションをしろってこと?」とは受け取らないでください。書いてなーいッ!自分自身も同卓者もみんな楽しく、そして遺恨なく遊ぶためのアイデアをまとめてるんだな〜という気持ちで読んでくださいね。

また、ポイントには入れなかったところで、私個人がKPしていて頭の片隅に置いてることとしては「PLさんたちは基本他陣の話に興味がないと思っておく」ということです。

「いや、他の陣も全然興味あるけどな」と感じる人もいると思います。逆に「わかる、他の陣の話はいらないよな」と感じている人も、たぶん同じくらいいると思います。

前者の興味持ってくれる人たちは、他陣の話をされてもされなくてもセッションを楽しんでくれますが、後者の人たちは他陣の話をされるとつまらない時間ができてしまう。「楽しんでもらう」を目的にしてると、わざわざ他陣のことを話すメリットがそんなにないんですよね。

もし話すとしても、体験談③の方が書いてくださった、

自分も複数卓KPをするときは、他の卓の話をするにしてもデータとして「Aの選択肢をとる人は何人」「こういう考え方の人が多かった」程度に留めたいなと思いました。

このくらいのバランスが、私も良いのではないかなと思っています。

繰り返しですが、話したいと思う素敵な陣の思い出、見せたいドラマがあるのも当たり前で、素晴らしいこと思っています。
ただ、それを出しすぎて同卓者さんが楽しくない、という状況は避けたいところですね。

ちなみに、逆に私がKPをしている時、PLさんたちが過去のセッションについて盛り上がってしまったら、私はそっ……と休憩を挟んで落ち着くまで待つようにしています。
休憩後、「お話し十分ですかね。物語続けていいですか?😉」と伝えることで、ハッとしてくれるPLさんが今の所大半です。

みんな大事な思い出は愛を持って強く抱きしめつつ、目の前のセッションを楽しんでいきましょう💪


⭐️ PLにできること ⭐️

超絶大前提。あくまでここの内容は自己判断で使ってください🙇‍♀️

非常にシンプルではありながら難易度は高いんですけど、
セッション中にKP・他PLさんが自陣/他陣の話をしてきたり、最悪シナリオのルート変更を試みていたら「やめて欲しいと伝える」が一番有効ではあるはずです。

いや、わかります、難しい。空気的にも関係性的にも言いにくいですよね!
それでセッションが流れたり、遺恨が残る結果になったら本当に申し訳ないんですが、「言わずにずっと話を聞き続けるor望まぬルートを辿る地獄」か「言って一瞬ギスギスするか」だと後者の方がいいんじゃないかなぁ、と思う派なのです。

じゃあどう言ったらええねん!!!という話で。
私がそういったことを切り出す時の言葉をいくつか共有します。
※これを使って遺恨が残ってしまうことになったら土下座しかない。自己判断で使ってください🙇‍♀️

========
▼セッション中:マイルドに指摘する時▼
「なるほど〜!〇〇さんのセッションはそんな感じだったんですね!でもごめんなさい、今は集中したいので、ぜひ感想戦でまた詳しく聞かせてもらえますか😊」
<ポイント>
・なるほど、そうなんだ!ちゃんと聞く姿勢を伝える。
・感想戦で話してね、という方向にやんわり持っていく。
・集中できないよ!やめてね!という気持ちを織り交ぜる。

▼セッション中:ちょっとしっかり言う時▼
「ちょっと、すみません。今のお話ってセッションに関係あることでしたか?もし、後でも問題ないやつでしたら、今は物語ちゃんと楽しみたいので控えてもらえると助かります💦」
<ポイント>
・ちょっと真面目なトーン/困っていると伝わるようにお話しする
・マイルド同様、感想戦で話してね、という方向にやんわり持っていく。
・関係ない話しちゃってるよ!と暗に伝える。

▼セッション中:どうにもならない時▼
「めっちゃごめんなさい、ちょっとセッション止めてもらっていいですか?〇〇さんの卓の話がちらほら出てると思うんですけど、自陣語りみたいなのあんまり好きじゃなくて、ちょっと集中できないのでやめてもらえると助かります!せっかく一緒に遊んでもらってるので今を満喫したい!何卒!」
<ポイント>
・セッションを止めることでちょっと深刻なことを伝える。
・「自陣語り」というフレーズをあえて使うことで、あんまり良くないかもと思ってもらう。
・あなたと一緒にこの時間を楽しみたいからだよ!と伝えることで、空気を悪くしない。

▼セッション後:耐えられない自陣語りor他陣との比較が発生した▼
「KPさん〜!他に生還報酬とか共有事項ってありますか?明日もあるので早めに落ちさせてください〜!」
<ポイント>
・逃げる。
========

今回のような件に限らずとも、苦言を呈した方がいいよねって場面は往々にしてあるものですが「なるべくきつい言葉を使わない」「セッションを楽しむために言ってることだよ!と伝える」「明るく朗らかに言う」このあたりを意識して言葉を使えば、そこまで遺恨なくやめてもらえるかなと思っています。

ただ、セッション中にこうした語りが発生して「どうしても無理!」という場合は、セッションを止めた上で他PL含め相談し、流すのも選択肢ではあると思います。

逆に自分が自陣語りをしてしまっていないかは、頭の片隅で思っておくで十分だと思います。KPのところにも書きましたが「他人は、基本他陣の話に興味がないと思っておく」という意識をPLとしても持っておけたら良いのかなと。もし指摘されたら、そこでやめられるとなおよし!

参加者同士、お互いにちゃんと会話して、気持ちいい時間をつくりたいですね。


🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥

みなさんのセッションが、
これから楽しい時間ばかりでありますようにと願って。
ここにお焚き上げさせていただきます。

🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥



〜おわりに〜


第二回のお焚き上げ、これにて終わりとさせていただきます。

再度になりますが、ここに書いた「どうするべきか」の話はあくまで私なりのアプローチの提案であり、全部が正しいわけでもないと思います。的外れなことを書いてしまっている部分もあるかもしれません。

ですが、このnoteきっかけで同じような体験がどこかで一件でも減ったらと願っています。

また、このnoteがきっかけで世にお気持ち表明が増えるのは望んでいません。私もこんな思いをしたことがあって……と話したい気持ちになった方はぜひこのフォームを利用してもらえたら嬉しいです。
※もちろん匿名ですし、焚き上げはしないで気持ちを吐きたいだけ!という利用でもOKです。

うちではこうしてるよ!もっといい方法があるよ!それは違うんじゃない?という方はnoteのコメントを開いているので、ぜひそこであなたのアプローチや感想を教えてください。

noteの内容が意見の押し付けに感じる人もいるかもしれないですが、書き手の思惑として界隈のルールを厳しくしたりする意図はないですし、みんなのセッションがHAPPYであったらいいな!と言いたいのだと、ゆるく捉えてください。

こういった場があることで、何かお気持ちしたくなってもふせったーなどではなく、フォームに吐こう!と思ってくれる人が増え、昨今爆増しているお気持ち表明が減ったらと思っています。まだまだ小さい場所ですが、いつか……いつかそうなったら、いいな。

もちろん是非はあると思いますが、どこかの誰かのセッションで、少しでも悲しいことが減るようにと思っています☺️


〜番外編:個別質問へのお返事〜

ここからはテーマとは逸れるのですが、フォームを通して私個人に対する質問としていただいたものの回答をしていきます。
※同様に個人宛にお声をお寄せいただいている方たくさんいらっしゃるのですが、全てのお返事は難しいことご理解ください。できる限りでお返事します💪

ここに書いている返信も鵜呑みにせず、
参考にしよう、程度に読んでくださいね。

<個別質問①>
ずんだこ様は「シナリオにやらされている感」や「あからさまな予定調和」というものを感じたことはないでしょうか?例えば「過去に起きた悲劇をタイムスリップすることで解決する。」ようなシナリオの場合、過去パートではどうしてもシナリオから行動の強制が行われるでしょう。
もちろんこのパートがないとシナリオ自体が崩壊してしまうのは百も承知ですが、それでも「やれることを指定されるRP」なんてTRPGの醍醐味がなくなってしまいます。どうすればこの感覚を和らげることができるのでしょうか?

個別質問①へのお返事
いやめっちゃわかります。私もどちらかといえば苦手ですね。
過去編でなくとも、感情や行動が決められていたりするシーンや、意図しないのに行動したことになっていたりする描写があると、あっ、そういう感じか〜と思うことはあります。

多分それは、あなたや私がセッションに求めている体験として、「自由であること」や「自分で選んだ納得感」に重きを置いているからなんだと思います。一方で、ドラマ性や物語の濃密さを体験したい人はそうした展開でも心から楽しめると思うので、結局はシナリオとの相性の問題なのかと。

ここに目を瞑ればいいシナリオだから回したい!という場合は、描写をなるべく噛み砕いて、物語の選択肢や行動をPLさんに委ねているように演出した改変するのが良いかもしれませんね。

例)シナリオの都合上、探索者の行動が決められている場合
1. シナリオの流れがAだとした場合、Bの選択肢を作り提示する。
2. しかし、状況的にAの選択をせざるを得ない描写をする。もしくは選びたくなるような理由を作る。
3. すると、PLさん目線はシナリオから強制されたわけではなく「自分からAを選んだ」という体験になって納得感が生まれる。

例)シナリオ中に指定のRPが用意されている場合
1. もし、全部が描写で片付けられている場合は、PCのセリフとなる部分を全部プレイヤーに読んでもらう。普段やらない、お芝居に近いような体験はそれはそれで喜んでくれる人もいる。(PLの温度感次第)
2. 指定のセリフなどがあるがPCが言わなさそうな場合は、言いそうな形に調整。また「あなたはその時発狂しており、行動の全てが正気ではなかったのだ……」はCOCだと理由づけとして使える時もあります。(ちょっと難易度は高い)

あと、シナリオ中に感情指定や行動指定、過去の意図しない行動の付与がありますよ〜と事前にPLさんに伝えるのが大切かと。地雷になる人もいると思いますし、伝えたところで確信的なネタバレにはならないと思うので。

もし、どうしても難しいな〜と思うならシナリオとの相性が悪い!と割り切って回さないのも手段です。私は基本自分と相性悪いシナリオは回さない判断をしています。KPしててしんどいのも楽しくないですからね、無理せず!

悩みは尽きないものですが、楽しいセッションづくり一緒に頑張りましょう🤝


<個別質問②>
・NPCがPCより目立ちすぎて、とあるHOが脇役/モブ化する(いてもいなくても問題ない)
・PLにNPC・特定のHOために作られたシナリオなんだと思わせる(一部HOが置き去り)

この二点についてのお気持ちです。 これは一概にKP・PLだけの責任とは言えませんし、シナリオにもよると思います。 最近は魅力的なNPCが増えていますし、そんなNPCがよりシナリオを面白くすることだってあります。

しかし、NPCがPCより目立ちすぎた結果、PLが自分の探索者って存在意義ある?と思うのは悲しいなって… 解決策としては、

①KPは「PCが主役であり、NPCはあくまで舞台装置である」ということを理解する。
②NPCの演技をする上で、他のPCの役割を食わない、出しゃばりすぎない
③KP・PL共に皆が楽しめてるか気をつける
④PL・PCは受け身ではなく能動的になる。
⑤PLは積極的に見せ場を作る。

などがあると思います。
ですが、これって本当に解決策になるのか不安です。ぜひ、アドバイスやご意見くださると嬉しいです。

個別質問②へのお返事
前回の記事を読んでくれて、ありがとうございます!

まずはじめにお伝えしたいのは、きっと自分が何かの火種になってしまう怖さゆえだと思うんですが、解決策にある「〜する」「〜しない」という言葉はあなたを縛ってしまうものだと感じました。

私が同じように考えるのであれば以下みたいな感じです。

①KPとして「TRPGはPCが主役だよな〜」と頭の片隅で思っておく
②KPとしてNPCの演技をする時、PLが楽しめているかちょっと見ておく
③KP・PLとしてどちらであっても全力でセッションを楽しむ!
④PL・PCとして参加するときは能動的に動くと盛り上がるかもしれない
⑤は③に内包される

何々すべき!と、行動で自分をコントロールするのはしんどいものです。
「できなかった」と思った時にストレスにもなりますし、それはいつか「こっちはこんなに気をつけてるのに!」という被害者的な心理を生んでしまうこともあります。

どうか、あまり気負いすぎずセッションに臨んで欲しいです。
純粋に、心から楽しむつもりで遊んでほしいなと。

KPもPLも、TRPGを遊ぶのは「盛り上げよう」ではなく「楽しもう」という目的のはずです。もちろん思いやりは大事ですが、周りに気を配りすぎて、その気持ちを忘れないよう。

きっと、このお便りをくれたあなたは、気遣いの気持ちをすでに持っている方でしょうから、次のセッション楽しみだな〜という気持ちを忘れずにいるだけで十分だと思いますよ😘

あと、NPCが目立つのは決して悪ではないですし、避けるべきことでもないと私は思っています。舞台装置ではなく一人のキャラクターとして愛してもいいんです、目立ってもいいんです、出しゃばってももいいんです。
「全員がセッション自体を楽めればなんでもいいんです!」というのが私の考えです。

私はそのために、参加者とたくさんコミュニケーションをとって、この人は何が苦手なのかな、どういうプレイングが楽しめるのかな?という情報を会話の中からなるべく拾って、臨機応変に物語を演出していくようにしています。

NPC目立つのが嫌な人がいたらちょっとだけ活躍を抑えめにしておく、NPC一緒に輝いてくれ!というスタンスだったら一緒にシナリオを盛り上げる……というような感じですね。セッションによって、どんなアプローチが良いのかは変わるものですから、こうしよう!と無理に決めなくていいと思っています。

具体、どんなヒアリングをしているかなどは下記のnoteなどが参考になるかと。

KPも、PLも、楽しむ姿勢で遊んでいけば、自ずと楽しいセッションができていくものだと思っています。だってゲームなんですから、重く考えることはないはず。どうか「〜すべき」と思わずに、これからもたくさん素敵な時間を過ごしてください。


<個別質問③>
「レギュレーションにある必須サプリメントをいつまでも買う買うと言って買わない」 「裏で絵を描いている」 「GMに秘匿でチャットを飛ばし、PL会議もなく、他PCたちの行動を無視して該当PCが行動し、結果パーティ全体に不和をもたらす」 「該当PLの不手際でリスケジュールになった場合の対応が悪い」 「プレイ中も話しかけなければ喋らない」 「そもそも根本的にレスポンスが悪い」 などなどの罪状を重ね、この該当PL一人のためにGMが用意してくれたシナリオを楽しめなくなってきており、区切りのよいところでPLたちに該当PL追放の相談を切り出しました。

もちろん、感触が悪ければ私自身が卓から出ていく覚悟の上ではありました。 結果的には「実は同じことを思っていた。」「私は後入りメンツだから言うわけにもいかなくて…」「彼(該当PL)かあなた(私)が出ていくのならばあなたを取るよ。」「言い出す機会がなくて言えなかった、言ってくれてありがとう。」と私を擁護してくれ、該当PLの追放が決定しました。

また、この件についても追放までの1年ほどの間再三の警告はしており、「次やったら同卓NG出すからね」「サプリ買わないとルール違うからレギュレーション違反だよ」などと進言はしています。

COCではGMが自分でシナリオを書き、それをキャンペーンとして何年も続けるという文化は限りなく少ないとは思いますが、ソードワールドシリーズはGM=シナリオライターであることが少なくないため、PL/PCの行動によりいくらでも介入することができてしまいます。

しかし、膿を出すという形でしか解決できなかった自分自身に未熟さを感じます。 もっと平和的な解決策があったのでしょうか。私はシナリオを書き、回してくれるGMと、私と囲んでくれる仲間のPLを守るためにこういった手段しか取れませんでした。 どうしたらよかったのでしょうか。 よろしければ意見をお聞かせ願いたく存じ上げます。

個別質問③へのお返事
あくまで私はこう思った、という前提で聞いてくださいね。
率直に思った感想ですが、最適な判断で素晴らしいと思います。本当に尊敬します。同じサーバーにいたら惚れてたかもしれないまである。

誰かを切る、関係を断つ、遊ばない判断をするってすっっっっっごいしんどいですよね。大変でしたね。
コミュニケーションゲームである以上、TRPGに相性や人間関係的な問題はつきものです。膿が出る形でしか終えられないものもありますし、今回はそのパターンだったのでは?と感じます。他の手段の提案はできないのですが、少しでも心が軽くなったらと思うので、あなたを労わせてください。

この件で、未熟さを感じる必要はないと思います。むしろ望ましくない関係を引きずって、あなたのように思い悩む人が増えたり、あなた自身がしんどい体験をしていくより、よっぽど理性的で大人な判断だと私は思います。

けれど、やっぱり心苦しさは残りますよね。お別れしても元は友達だった人ですから、もっといい形があったんじゃないかと思い悩むのも当然のことです。逆に自分が誰かに関係を切られたらと想像すると、苦しいだろうなと感じて、悪いことしたなと思ってしまうこともあるかもしれません。

でも、このnoteの中でずっと書いてきた通り、ゲームは「楽しく遊ぶもの」なんですよね。たとえ、それが一緒に遊んでいた人であったとしても、ゲームが楽しくなくなると感じるなら距離を置く。その判断は何も間違っていないと私は思います。私たちは、楽しむためにTRPGをしているんですから。

気持ちの傷には時間が一番の薬ではありますが、この回答が少しでもあなたを前向きにできたらと思っています。

TRPGという遊びに身を置く上で、あれは必要な判断だったよな、とあなたがこれからのセッションを楽しめるよう願って。

今回のお焚き上げは以上とさせていただきます☺️



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https://twitter.com/MB222223

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