見出し画像

アメリカテック企業で働く - 仕事内容が変わったら仕事人生の終焉が見えてきた

経緯

この9月初旬から、仕事内容が変わり、新しいマネージャーのチームに入ることになった。
前任者はその役割をしっかり全うしていたけれど、契約社員だった彼女はその仕事内容を超える働きができなかったということで契約が終わりとなってしまった。そこで私がその仕事を引き継ぐことになり、まあ、役を超えてがんばってね、ということになったのだ。


新しい役割に伴う変化 仕事の面

その仕事はとにかく、忙しい。常に誰かがチャットで話しかけてくるし、ミーティングにもたくさん呼ばれる。同時進行しているプロジェクトがたくさんあって、それぞれのプロジェクトごとのフェーズが違うので、「これは、どこまでやったんだっけ?」って常に状況をある程度把握しておく必要がある。
頭がパンクしそうになりがら、これまであまりに暇すぎた反動でなかなか脳が起動せず、最初のうちは毎日頭痛があった。2ヶ月くらい経った今、頭痛は無くなったが、結構寝ても覚めても仕事のことばかり考えている。

新しいことを覚えたり受け入れることに、若い頃より抵抗を感じるようになったし、記憶力も落ちた気がするけれど、経験でカバーできることがあったり、また新しい考え方ができるようになったりして、幾つになっても可能性ってあるんだなあと思ったりしている。


新しい役割に伴う変化 プライベートの面

この変化はプライベートにも影響があった。
そんな忙しい毎日で、夕食作りがまず犠牲になった。
元々料理ができる方ではないけれど、特にアメリカに来てからは手に入る野菜や肉が日本で使っていたものと違っていたりすることで、余計に料理のレパートリーが減った。そんな限られたレパートリーながらも、時間があった時はなんとか簡単なものでも夕食を作っていたけれど、作る気力と時間がなくなり、ピザを取ったりドライブスルーに頼る頻度が増え、罪悪感が増した。

そしてリモートの良さである、隙間時間に家事をする、ということもできなくなり、ランチの時間さえもなかなか取れなくて、ミーティング中ミュートにしながらインスタントのフォーをかっこむ、みたいなことが増えた。

洗濯物に関しては、夫の分は完全に夫にやってもらうことにした。夫は制服を着る仕事をしているので、毎日制服を洗って畳むのは結構な労力だった。夫に(嫌な顔されるかな・・)と思いながらも、言い方を考えた上で「忙しくなってあなたの分を畳んだりするところまで手が回らなくなってしまったから、かごを分けるから自分の分は自分で洗濯して片付けまでしてくれるかな?」と頼んだら案外するっと「いいよ」と言ってくれて、「じゃあカゴ買ってくるからどんなのがいい?」と話を転換し(笑)早速ターゲットで夫用のランドリーかごと洗ったものを入れる大容量のかごを買ってきた。
結果として、この変更はとても上手く機能することになった。

夫は自分のペースで洗濯して、自分のクローゼットに仕分けしてかけたりすることで今週あと何着あるか?と自分でコントロールできるようになったし、私も自分と娘の分だけだと、毎日洗濯する必要がなくなり、かなり労力が減った。


自己理解が役立った

この忙しさは、もう少し仕事に慣れてきたら落ち着いてくるだろうし、今はこなすことでいっぱいだけれど、本当はもっとこういう流れにしたいとかいう欲望もあるので、改めて私は仕事が好きなんだなぁと思った。
ただ、プロジェクトマネジメント的なスキルは圧倒的に不足しているので、本当はそういうことに長けているマネージャーのもとで働いてみたいと思っているけれど、今のマネージャーはそう言う分野の人ではないので、自分で知識をつけながらも、そういうことが上手い人を真似したりして学んでいく必要があると思っている。(が、なかなか時間がない)

ある程度内容がわかっていた仕事とはいえ、始めてみたら知らなかったこともたくさんあったが、なんだか上手くいかないと思った時に自己理解を通じて学んだストレングスファインダーのおかげで、「あ、慎重さがちょっと前面に出過ぎてるな」とか、「ここは親密性を個別化を生かして簡単に一対一で話を聞いてみよう」みたいに自分でコントロールしていける感覚があり、大丈夫、私ならなんとかやっていける、と思えるフシがある。
また、学習欲第一位の自分としては、新しいことを学んでいける機会が多くあるこの機会が楽しいのだと思う。

仕事人生の終焉が見えた?

反面で・・・こんなふうにがむしゃらに働く仕事人生はそろそろ終わってもいいかな、と思い始めた。夕食が犠牲になったり、家が片付いてない状況がずっと続くのをみて、仕事も大切だし好きだけれど、家族が健康で楽しく過ごせて、自分も精神的な余裕が持てる方が今後の人生では大事かもしれない、と思うようにもなった。ゆるーくながーく続けていける仕事があったらいいなあ、と。
あとは、夫が頑張ってくれているおかげで、大黒柱としてのプレッシャーが少しずつ緩和されている気もする。人生、なんとかなる気もするし!

この仕事人生の先を夫と話していた際に、自己理解プログラム後に決めた、「やりたいこと」に関しても、もしかしたら「日本語」ではなく「英語」を教えたいのかもしれない、と思い始め、日本で夫と英語教室を開いて、ハワイの文化を広めたりするのもいいね、なんて言ったりしているのが楽しかったりする。ちょっとどうなるかはまだわからないけれど、アメリカで50歳近くになって新しい仕事に挑戦して、もがきながらも楽しめているので、人間いくつになっても学び続けられるんだなあと身をもって感じている。







いいなと思ったら応援しよう!