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死ぬまでにやってみたい100のこと① ~チャイコとラフマとおじいさん~

『死ぬまでにやってみたい100のこと』を地道に実行していく記録、というこのnote。

実はすでに実行したものもあります。
それは『好きなクラッシック音楽を生オーケストラで聴いてみたい!』というものです。
その曲とはチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23」セルゲイ・ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18」です。
どちらも超のつく有名曲ですね。

人生で一番最初に好きになったクラシックの協奏曲はこのチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」でした。
たしか9歳くらいの時、ウチにあったレコードを聴いて衝撃を受けたのです。
チャイコフスキーの肖像画が掲載されているレコードジャケットを見ながら何度も何度も聴いていると「こんなにこの曲が好きということは、もしかしたらこの白いひげのロシアのおじいさん(チャイコフスキー)は実は私の本当のおじいさんなのでは?実は私はロシアのなんちゃら家の高貴な生まれなのでは?」という思いが沸き上がりました。
仏壇で笑うじいちゃん(イサオ)の遺影に少し申し訳なく思いながら。

思い余って母に「私は本当にウチの子なのか?ある嵐の夜、ドレスを着た縦ロールの髪形の高貴な婦人が赤子を抱いて『この子を、この子をよろしくお願いします!』とか言ってなかったか?」と淡い期待を持ってきいてみたりしました。もちろん貴婦人はウチを訪ねてきてません。

そしてラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。この曲との出会いはずいぶん時を経て、漫画「のだめカンタービレ」でした。千秋先輩にシュトレーゼマンが「さあ、楽しい音楽の時間デス」と言ったアレです。「なに、この壮大な甘く悲しいウットリ曲は!」と夢中になりました。さすがに今回は「ラフマニノフは実の私のじいさんなのでは」とは思いませんでしたが・・・。

さて、そんなこんなでいつしか私の中に「死ぬまでにチャイコフスキーとラフマニノフを生オケで聴きたい!」という目標ができたわけです。
時は過ぎ、ふと思い立って調べてみると、あるじゃあありませんか、この2曲を聞かせてくれるコンサートが!
ピアニスト・清水和音と東京フィルで、すでに15回を迎えた人気公演「三大ピアノ協奏曲の饗宴」です!チャイコフスキー、ラフマニノフ、そしてベートーベンの「皇帝」という毎年完売必至の大人気公演!
こんなのがあるのか~、早く言ってよ~(オイ)

てなわけで、昨年2023年5月、東京・サントリーホール。長年の夢がついに叶いました。生のピアノとオーケストラで聴くチャイコフスキーは素晴らしく、最初から涙を堪えることができませんでした。
「おじいちゃん、やっと聴けたよ・・・おじいちゃんじゃないけど・・・」と心の中でそっとつぶやいたのでした。

①「死ぬまでにチャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番とラフマニノフ第二番を生オーケストラで聴きたい!」
これにて完了!!

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