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記憶喪失後漫画家デビューできた人の話

ある日俺は車を西へと走らせていた。友人との待ち合わせに遅れそうで少々焦っていた。するといきなり目前に人が飛び出して来た。俺は慌ててブレーキを踏んだが間に合わずに俺は飛び出してきた男の人をはねてしまった。俺は「大変なことをしでかしてしまった。」と慌てて男の人に近づいた。その男の人は頭から血を流しながら気を失っているようだった。俺が「大丈夫ですか?救急車を呼びましょうか?」と尋ねると、その男の人は低く唸り声をあげながら気が付き、頭を押さえて「あれっ!俺、血が出ている。もしかして車にはねられたのか?どうも思い出せないなぁ。」と言った。その男の人は自分がはねられた時の記憶はおろか、自分の名前すら思い出せない様子だった。どうやら車にはねられたショックで記憶喪失になってしまったようだった。俺はその時「しめた。」と思った。

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