罰ゲーム
第1話
ある惑星で、四人の異星人が賭け事をして遊んでいた。その異星人たちは負けた人に一つの
罰ゲームを課した。それは自分たちの文明から遥かに遅れた辺境の惑星に負けた人物を送りこみ、そこからその星のどこかに、隠されている地図(ナビゲーションシステム)を手に入れて自分達の住む惑星まで自力だけで帰って来るというものだった。そしてその様子はその惑星全体に同時生中継されることになっていた。そこで賭け事に負けたルシウスという青年が地球へと送り込まれる事となった。ルシウスはUFOで地球まで連れて来られてそこに一人で置き去りされて取り残されてしまった。ルシウスは何とか自分の力で地図を手に入れて自分の星に帰らなければならなかった。彼はどうやって帰ったら良いものかと考えあぐねたが、帰る前に手渡された食料には限界があってどう考えても3日間ももたない。惑星の連中はルシウスが地球人と交信して、どうやって仲良くなれるのか注目している。彼は地図を手に入れる前にまず食糧を確保しなければならなかった。彼は地球人とは見た目的にも全く違っていた。だから話かけたとしても皆驚いて逃げてしまう。見た目が違うことがこんなにもハンディになるとは思っていなかった彼はほとほと困り果てた。やがて手渡された食料も底をついてしまい、彼は空腹の余りに倒れてしまった。そこにこの物語の主人公の木村裕一が通りかかる。彼は幼い頃から絶対に人を見た眼で判断するな。どんな人間にも必ず良い所はある。困っている人がいたら必ず助けてあげなさいと親に言い聞かされて育ったので、道で倒れている宇宙人を放っておけなかった。彼を連れて帰って自分のベッドに寝かせてやった。暫くたった後、宇宙人が目覚めた。「ここはどこですか?」「僕の部屋だよ。君が學校から帰る途中に倒れていてのでおぶって連れて帰ったんだよ。君は見た目的に地球人とはだいぶ違うけど宇宙から来たのかい?」「ウン。僕はこの地球からはるか遠くに離れた惑星からやって来たんだ。この星で言うテレビの賭け事の企画で負けてしまって、自分の星よりははるかに文明の遅れたこの地球に一人で置き去りにされたんだ。罰ゲームとして自分の力だけでこの星のどこかにあるはずの地図(ナビゲーションシステム)を手に入れて自分たちの星まで帰還しなければなら無いんだ。」と言った。「なるほど、それは大変だね。でも宇宙へはどうやって行くんだい?」裕一が尋ねると、ナビゲーションシステムと同じ場所にUFOの作り方が載っていて、その材料は全部この星で揃うので、仲良なった地球人に組み立ててもらわなければならないんだ。」と言った。裕一は「罰ゲームで地球へ連れて来られたなんて大変だね。良し僕が一緒にそのナビゲーションシステムがある場所を探してやるよ。」と裕一は言った。宇宙人はお腹を空かせていたのでその時地球人と同じように腹の虫がグウッと鳴った。「なんだい君、お腹を空かせているのかい?」「ウン。腹が減って死にそうなんだ。」と彼は言った。裕一はルシウスに晩ご飯のカレーを分けてあげた。ルシウスは「うまい、うまいこの星の食事は本当においしいな。」と満足げに言った。ルシウスは「罰ゲームでこの星に連れて来られた時は一刻も早くこの星を脱出したいと思ったが、君みたいな親切な人がいる星ならもう少し滞在してもいいかなと思うよ。」と言った。何分僕の行動は僕の星で衛星中継されているので、取れ高が必要だとディレクターから言われているんだ。」と言った。ルシウスは地球での滞在中は裕一の家でお世話になることになった。宇宙人は裕一にご飯を食べさせてくれたお礼に何かしてあげようかといった。裕一は最近おかしな夢を見て悩まされている。と言った。
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