新しい話 その6
銀行強盗が発生。署員は現場に駆けつけて下さい、僕と長さんは事件のあった銀行へと向かった。長さん「中は一体どんな感じだ?」「犯人は猟銃を持って立てこもっています。犯人は逃走用の車を要求しています。犯人の奴らこの銀行強盗に先立って誘拐事件も起こしていまして、もし少しでも追跡してくる気配があった場合は容赦なく人質を殺すと言っています。「そうか、犯人は捕まらないという確信があったから銀行強盗に入ったという訳だな。長さん、どうしましょうか?」「犯人を下手に刺激して人質を殺されてしまってはかなわん。ここは犯人の要求に応ずるしかないか。」犯人は行員の女性一人を人質にとって用意された車で逃げて去った。もしGPSのような物を仕込んだりしていたらそれを見つけ次第人質は殺すと言われていたので、警察は犯人を追跡することが出来ず、人質が無事に解放されることを望んで待つしかなかった。犯人は言った通りに自分が完全に逃げ切れたことを確信してから人質2人を解放した。長さん「くそう、犯人の奴見事に逃げおおせたな。」「いいや、僕は絶対に奴らを許しませんよ。検問に一緒に立って必ず捕まえてやりますよ。僕には人の心の声が聞ける特殊能力があるのだ。こんな時のためにも僕は警察になったんだ。検問所に着くと署員が一台一台止めて検問していた。しかしいくら検問であっても「これは任意ですか?それとも強制ですか?」と詰め寄られてしまうと警察はそれ以上調べようがなくなってしまうのだ。僕は一台一台丁寧に見て回った。もう犯人は逃げおおせてしまった後なのだろうか?そう不安に思い始めた矢先、一台の車に明らかに犯人が載っていることが分かった。すいません、後ろのボンネットを開けてもらえますか?男は面倒くさそうに「これは任意ですか?強制ですか?」とすごんで来たので、僕は「これは強制です、なぜならあなたの車のボンネットには猟銃と強盗で奪った1億円が入っているからです。」と「言ってやった。犯人はすごめば逃げ切れると思っていのか、面食らったような顔つきに変わった。「もう逃げることはできないぞ。僕には人の心の声が聞こえるのだから。
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