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自転車旅行の話  第4話

第4話
僕はその日もお気に入りのティアドロップ式の自転車を走らせていた。そして随分と長い距離走ったので、お昼の休憩にしようと思って見かけた公園に立ち寄ることにした。気候はおだやかで僕は日の光を浴びながらなんて気持ちがいいのだろうと思った。おだやかな昼下がり近所の子供たちがはしゃいで遊んでいる声が聞こえる。僕はやっぱり公園はリフレッシュできていいなあ。と思いながらベンチに腰かけていた。すると幼い子供が僕に話しかけてきた。」「お兄さん、乗っている自転車ものすごく変わっているね。ハンドルが折れ曲がっている。その子供は僕が止めている自転車が非常に珍しいらしく、思わず僕に話しかけて来たのだった。」「うん、これティアドロップ型の自転車なんだ。かっこいいいだろう。ところで君も自転車が好きなのかい?」そう尋ねると彼の顔がとたんに曇っていった。「実は俺自転車持っていないんだ。本当は欲しくて仕方が無いのだけれど、俺のうち貧乏で母親が女で一つでパートに通いながら俺を育ててくれているんだ。だから自転車欲しいって言えないんだ。」「何!?君自転車持っていないのか。それってものすごく不便じゃないか!?」「うん、自転車ないから友達が遠出する時、俺はいっつも留守番さ。
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