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蒼穹の見聞録-Lagra myth-9 hecto

暗雲に囲まれた輪廻。

上も下も覆われてしまう。

薄暗い雲はやがて何かを
模した異形の様にも見えた。

 蒼穹「囲まれたっス」
エノク「何‥この殺意に
    満ちたプレッシャー」

知らない筈もない。
こんな場所にいては
ならない筈だ。

エノク「蒼穹、先生の所へ
    戻って、嫌な予感が
    するの」
 蒼穹「了解」

背筋が凍り付く。
霊的な冷たさを纏う悪寒。

嫌だ
想像したく無い。


悪鬼はこうも言っていた。

悪鬼「恨めよエノク、叔父さんと
   一緒に壊そうぜ。

   なあ」

正常を失う

こわい

死にたくない

どうしたら良い?

先生‥私は

なりふり構ってられない。

私に逃げる選択技などない。

決めた。

書物を開く。

但し、後戻りはできない‥

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