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明日シングルオリジンのコーヒー豆を買いに行きます
コーヒーが大好きだ。
一日のうちで一番好きな時間は朝なんだけど、それは起き抜けにコーヒー豆を引いてドリップするという習慣があるから。
挽きたてのコーヒーに95度まで沸騰させたお湯を注ぐと、フィルターの真ん中あたりでコーヒーが湯気を立てながらぷっくりほわぁとするのを眺める。
これが好きで、まいにちまいにち、ドリップをする。一日とてこの習慣を欠かすことはありません。
そんな毎朝の習慣が、ちょっと特別に感じる時がある。シングルオリジンのコーヒー豆をドリップする朝だ。
☕️☕️☕️
シングルオリジンというのは、特定の地域や農園からの単一品種の豆のことだ。異なる農園の豆を混ぜないから、それぞれの豆の個性がダイレクトに味わえる。たとえば、フルーティーな香りやカカオの甘味、スパイシーな風味など。
私がシングルオリジンのコーヒーの味を知ったのは今から7年ほど前。
それまで、せいぜいスターバックスのドリップコーヒーの味しか知らなかった私なので、こんなにいろんな味わいがあるものかぁと目から鱗が落ちたのを覚えている。
☕️☕️☕️
当時住んでいた目黒区の碑文谷という場所に、AMAMERIA というシングルオリジンコーヒーの販売所があった。
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碑文谷の販売所は、静かな住宅地の中にひっそりとあって、私の自宅からは歩いて2分ぐらいのところだった。
その頃は本当にこじんまりしたお店だったけれど、今では都内に3店舗も展開し、オンライン販売もしているようだ。
当時の私は、長年住みなれた吉祥寺から引っ越してきて、気分がとても落ちていた。(私は住環境の変化にめっぽう弱い)
賑やかな吉祥寺の駅近のマンションから、不本意な理由で、駅からずいぶんと遠い碑文谷の住宅地に引っ越してきたわけだけど、ここにはお洒落なコーヒーショップやベーカリーがたくさんあって、当時の私はそれらのお店を探訪して気を紛らわせていた。
はじめてロースターを発見した時、おそるおそる小さな店内に入ると、店の奥のロースターで豆が焙煎されている様子が見えた。 レジの前には、異なるオリジンのコーヒー豆が陳列されていて、お店の人が丁寧に説明してくれたのを覚えている。
お店の向かって左手にベンチがあって、豆を購入した後、お店の人が準びをしてくれるまで、ウキウキしながらそこに座って待っていたっけ。
☕️☕️☕️
そんな碑文谷での贅沢なコーヒーの日々はたった二、三年で終わってしまった。しばらくして娘が産まれ、そしてコロナ禍に入り、私たちは静岡に引っ越した。 だから、しばらくシングルオリジンのコーヒーは飲めなかった。
二年前コロナが落ち着いて、私たちは都内に戻ってきた。 けど、働きながら娘を育てている今は、昔ほどシングルオリジンを楽しむ余裕はない。
普段はリモートワークで引きこもっているけど、明日は久しぶり電車に乗って都心に出る。ついでにAMAMERIAでコーヒー豆を買って帰ろうと思う。
今日は、こういうnoteを書くことができてうれしい。
それではみなさん、ごきげんよう。