蟻鱒鳶ルっていうんだ!
12/2 追加あり
なんだかわかります?
蟻鱒鳶ル = ありますとんびる
と、読むんだそうです。
少し前まで、建設中の建物によくある足場に、グルリと取り囲まれたまま放置されているのか、ゆっくりと建設が進んでいるのかわからずにいました。何年か前には「立ち退きません」とか「住んでいます」みたいな張り紙があったような、なかったような。
時には芸術作品にも見えたりもして、どこぞの趣味人が自分でコツコツ建てているんだろうなぁ、ところが再開発で立ち退けみたいなことになってるんだ、だけど、ここ住んで大丈夫かな、危なくないのかな、などとあれこれ想像を逞しくしていたのです。
この風変わりなビルはなんだろうと不思議で仕方ありませんでしたが、このあたり一帯の大規模再開発工事が進んでくると、その存在が確認できなくなりました。
とうとう壊されちゃったんだ、、、そう思っていたんです。
ところが!
天気も良いので、今日の散歩は少し遠回りをしようと,亀塚公園から聖坂を下ってくると、、、
まだ、あったんです。あのビルが。建設現場のフェンスの隙間ににょっこり建っているではありませんか。
長年、取り囲んでいた足場は綺麗に撤去され、ビルの全容があらわになっていました。
さらには、その不可思議な姿を写真に撮ろうというのか狙っている人たちが何人も見えます。皆さん一眼レフでしたから、ひょっとしてプロのカメラマン? かもしれません。何かの話題になっているんでしょうか。
その姿を見てわたしのように立ち止まり携帯で撮る人もいて、ビルは一躍スターになったようでした。
家に帰って調べてみたら、ありました。慶應塾生新聞に載っていたんです。
2018年10月22日にアップされた記事ですから6年前。内部の写真も載っています。
自宅として2005年からコツコツと自分で作っていたのだそう。記事が出た2018年には森美術館の「建築の日本展 その遺伝子のもたらすもの」展で紹介されたそうです。
最終的には、建物自体を曳家という手法で別の場所に移動させるとあったけれど? いよいよその時期ってことなのかな??
慶應塾生新聞を読んでいただければかつて蟻鱒鳶ルの周りには一般のマンションが建ち並んでいたのがわかります。その様変わりぶりにもビックリです。わたしも絶対写真を撮ってるはずなんだけれど、、、、。
兎にも角にも最後に残った蟻鱒鳶ル。いったい何処に移動するんでしょう?
それにしても、なぜ、今日はいきなりですます調で書いたのやら。わたしも変なやつ?かも?
【追記】
今日の産經新聞に載っていたそうです。友人が記事、送ってくれました。
曳き家は来夏。10メートルだけ移動するらしいですよ