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【耳の日】難聴がわかるアニメ「なんちょうなんなん」


3月3日は耳の日♡

「難聴の子を持つ家族会そらいろ」「一般社団法人言葉のかけはし」の広報を担当しています。それらの象徴とも言える、難聴がわかるアニメ「なんちょうなんなん」について綴ります。

次男(7歳)は補聴器・人工内耳を装用、現在は地域の小学校で元気に過ごしていますが、生後3か月に「先天性感音難聴」と告知された日はショックのあまり号泣しました。まず頭に浮かんだのは「これまで母の声が聞こえてなかったの?」「これから会話できるの?」、そして重くのしかかった「自立できるのか」。 

ある日突然難聴児の母となった私。申し込んでいた再就職支援セミナーが翌日に控えていたこともあり、それどころではないとキャンセルしようと思った瞬間に思ったのです。「昨日までの次男と、今日からの次男の何が変わったというの?何も変わらない。」

次男が6カ月の頃に「在宅×広報」というスタイルで細々と働き始めました。療育と仕事を並行する日々の中で、療育先が一緒だった岩尾が会長を務める「難聴の子を持つ家族会そらいろ」に出会います。情報量に圧倒されつつ、即座に思いました。   

「これは、社会に知らせる必要がある。広報をしよう!」 

「なんちょうなんなん」とは?

 一言でいうと、「難聴がわかるアニメ」です。 
 
難聴は「見えづらい障害」ゆえに、その正しい理解は広まっていません。2020年春コロナ発生に伴い「マスク社会」が難聴者をさらに苦しめることに。その解決策にもなると、岩尾と共に動画作成を企画、クラウドファンディングを活用してご支援を募り、「オール福岡」チームで作り上げました。

【2021年7月リリース「なんちょうなんなん」】

 「ここ福岡から」を原動力にした広報活動は予想以上に奏功。改めて「難聴啓発のニーズ」は確実にあることを実感しました。

わが国において、10人に1人が難聴です。はるか昔から多くの方が不利益を被っているのに関わらず、当法人の活動を通じて「補聴器や人工内耳をつけていれば聞こえる」と誤解され、苦しむ難聴の方々の現状をたくさん見てきました。 その解決の一手としてウェットになりがちな障害というテーマをポップに、前向きに表現した同アニメは「見えづらい障害である難聴を可視化」できたのでは、と考えています。 

その流れに乗り、さらなる難聴の啓発&難聴者の就職支援をと岩尾と立ちあげた、たった2人の法人が「一般社団法人言葉のかけはし」というわけ。

ここまで読んでくださったみなさま。3分弱時間をください。
想いが詰まった「なんちょうなんなん」をぜひご覧ください♡

「なんちょうなんなん」ができるまで

「なんちょうなんなん」の舞台裏を全4回&広報目線で綴っています。
長いですが、合わせてご覧ください。


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