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"早く"て"丁寧"な仕事を目指そう

こんにちは。
だーはらです。

私が子供の頃、職人であった父からよく言われていた言葉があります。

質を下げずに楽をする方法を考えなさい

短時間で仕事をしたければ、質を下げて雑な仕事をすれば楽に早く終わります。
では、他の人より作業が早い人は、質を下げて雑な仕事をしているのでしょうか?
父は、丁寧な仕事をしていましたが、仕事を仕上げるのも仲間内で最も早かったです。
父の言う“楽をする“というのは、“手を抜く“とは違うようです。

実は、仕事の早い人のほとんどは、他の人に比べて質を下げてはいません。
逆に、他の人よりも短時間で質の高い丁寧な仕事をしている人もいるほどです。

では、同じような環境のもとで、その成長の差はどこで生まれるのでしょうか?
考えてみましょう。

意識して仕事をすると成長が加速する

同じ作業を繰り返していれば、作業速度は自然と上がっていきます。
しかし、人によって成長スピードは違います。
同じ作業をしていても、
何かを意識して作業をするか
漠然と作業をするか
によって大きな差が生まれます。

例えば、
"一つ一つの仕事に対して目標時間を設定し、スピードを意識して仕事をする"
"正確さを意識して、一つ一つ慎重にミスのない仕事を進めていく"
といった"明確な意識"を持って仕事をしていると、成長が速くなります。

仕事の振り返りで成長を自覚しよう

"明確な意識"を持って仕事に取り組んだ後は、必ずその仕事を振り返るようにしましょう。
1ヶ月前の自分に比べて、今の自分は仕事ができるようになっているはずです。
自分の成長を自覚するかどうかで、成長へのモチベーションが大きく変わってきます。
漠然と仕事をしていると、過去の自分の比較しても大きな差を見つけられず、成長した自覚も感じられません。
明確な意識をもって仕事をするからこそ、自分の仕事において"何が"成長しているかを自覚することが出来るのです。

仕事の"早さ"と"ていねいさ"を両立するトレーニング

話を本題に戻します。
先に成長の話をしたのは、"明確な意識"を持って仕事に取り組み、成長できる人でなければ"早さ"と"丁寧さ"を兼ね備えることは出来ないからです。
なぜなら、"早さ"と"丁寧さ"を同時に成長させることが難しいからです。

早さを求めすぎると仕事が雑になりやすく、丁寧さを求めすぎると仕事が遅くなりやすいです。

それを防ぐためのトレーニング法を紹介します。
必要なのは時計です。

ステップ1
"自分の現状を知る"

時計やスマホのストップウォッチ機能を使って、一つの仕事にかかる時間を計測します。
どんな仕事内容でも構いませんが、毎日行う仕事や繰り返し行う仕事がベターです。
最初は、スピードを意識せず、丁寧にミスのない仕事を意識して仕事を行い、その時間を計測します。

ステップ2
"タイマー機能を使って同じ仕事を行う"

ステップ1で時間を計測した仕事と同じ仕事をする時、タイマーをセットして仕事を行っていきます。
タイマーはステップ1で設定した時間の90%に設定します。
もちろん、最初は達成できなくても問題ありません。
達成できるまで、タイマーは同じ時間で設定して仕事を行います。

タイマーの時間よりも早く仕事が完了したら、必ず仕事の見直しを十分に行ってください。
大切なのは、タイマーの時間内に仕事を終わらせることではなく、丁寧にミスのない仕事をした上で、作業速度を上げることです。

まずは、丁寧でミスのない仕事をした上で、作業時間を10%短縮することを目指しましょう。

ステップ3
時間を短縮できた理由を考えよう

あなたが質を保ったまま10%の時間を短縮を達成できたら、振り返ってその理由について考えましょう。
もしもその理由が明確に分かれば、今後も安定してその時間で作業ができるようになります。
"何を意識し、何を工夫したのか"
これは、他の仕事においても繋がることが多いです。
10%時間を短縮できたことは素晴らしいことですが、その理由を必ず考察するようにしましょう。
しっかりと考察ができていれば、20%、30%とさらに時間を短縮できる可能性があります。

過去の自分よりも短時間で質の高い仕事ができるようになった時、あなたは必ず自分の成長を実感するはずです。
成長を可視化し実感できる指標は、やはり時間であると思います。

早くて丁寧な仕事を目指そう

質を保って時間を短縮する。
そのためには"作業の効率化"が欠かせません。
私は仕事で教育する立場になり、成長を促すことの難しさと日々向き合っています。
慣れていけばある程度までは仕事がスムーズにできるようになりますが、その先の"仕事の効率化"にたどり着くには、効率化を意識して、考えて仕事をしなければなりません。

"ゆっくり丁寧仕事しなさい"と指導し続けていても、仕事のペースを上げることは出来ず、いざ仕事が立て込んでスピードを上げなければならなくなった時、焦ってミスを繰り返してしまう可能性が高くなります。
仕事を効率化し、早くて丁寧な仕事を普段から意識していれば、スピードアップを求められる場面でも、落ち着いて仕事をすることができます。
普段の仕事でも、仕事が早くなった分、余った時間でさらに工夫を加えることが出来ます。

"早く"て"丁寧な"仕事を目指すことで、忙しい時にミスをすることを防ぎ、普段の仕事の質を上げることにも繋がるのです。

早くて、丁寧な仕事を目指しましょう。

今回も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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