話す時は相手に伝わる声で
こんにちは。
だーはらです。
今回は、コミュニケーションに関するお話です。
人は"見たこと" "聞いたこと" "経験したこと"を通して物事を知っていきます。
すなわち、相手に何かを伝えたい時は、"見てもらう" "聞いてもらう" "経験してもらう"と三つの選択肢があります。もちろん複数同時に選ぶことも出来ます。
しかし、自分が伝えたいと思ったことが、そのまま相手に伝わるとは限りません。
人は知ったことを自分なりに解釈します。
この解釈の違いによって、見解の相違が生まれてしまうのです。
同じものを見て、同じ言葉を聞いて、同じことを経験したとしても解釈は人それぞれなのです。
では、この解釈の違いを埋めるために出来ることは何でしょうか?
それは"会話"です。
会話というのは、声を出して話すことだけではありません。
チャットやメールのやり取り、SNS、筆談といったもの、ボディランゲージのようなコミュニケーションも会話といえます。
大切なのは、"共通の話題に関して"お互いにやり取りしているという事です。
その中でも、声を出して話す会話は他のものに比べて非常に伝わりやすいものです。
しかし、感情が出やすいのも声による会話の特徴です。
意図せず相手を萎縮させてしまったり、怒らせてしまったり、声が小さくて相手に届いていなかったりとさまざまな事が起こります。
皆さんは誰かと話す時、どんな声を意識して話しますか?
一度振り返ってみましょう。
あなたの"声"は相手に届いていますか?
朝の挨拶で例えてみましょう。
あなたが同僚に『おはようございます』と挨拶をしたとします。
挨拶を返してくれる人、そうでない人、挨拶だけでなく世間話をしてくる人など、さまざまな相手がいると思います。
この時、あなたの"声"はどんな声でしょうか。
まず、あなたの声は挨拶をする相手に向かっていますか?
声の大きさや声質より、まずは相手に向かって声を出しているかが重要です。
方向性のない声は雑音にかき消されてしまいます。
特に、考え事をしている相手であれば尚更です。
まずは、挨拶をする相手に向かってしっかりと挨拶をしましょう。
次に声の大きさです。
小学生のように元気いっぱいに大きな声で挨拶をする必要性はありませんが、挨拶が相手に聞こえなければ挨拶になりません。
相手に聞こえる声量を心がけましょう。
最後に声の質です。
声を大きくするとともに、はっきり声を出す事も心がけましょう。
大きな声をはっきり出す際に大切なのは、しっかり口を動かす事です。
口先だけで声を出してもハッキリとした声は出てきません。
口をしっかり動かすことを意識する事で、しっかりした声を出す事ができます。
声の方向・声量・質をしっかり意識する事で、相手にもしっかりとあなたの声を届ける事が出来るようになると思います。
その声は"会話"になっていますか?
最初に書いた通り、会話とは"共通の会話に関して"話すことです。
あなたが伝えたいこと、相手が伝えたいこと、それぞれの話題が噛み合っていなければ、それは"会話"にはなりません。
"会話"となってはじめて、"あなたが伝えたいこと"が"あなたの声"となって相手に伝わるのです。
"あなたが伝えたいこと"を伝えるために、まずは共通の話題を見つける事が大切です。
あなたに伝えたい事があるように、相手にも伝えたい事があるかもしれません。
お互いが自分の言いたいことばかりを話していては会話になりませんよね。
会話になっていないと感じた時は、一旦話を止めて状況を整理しましょう。
声には感情が乗ってしまうため、自分の伝えたい事が相手に伝わっていないと感じると、無意識に声が大きくなったり、早口になってしまいます。
感情が高まると"相手の声"も聞こえなくなってしまいます。
また、"自分の伝えたい事"が最優先になってしまい、相手の話が頭に入ってこない状況になっている可能性もあります。
相手とやり取りしてこその"会話"なので、まずは冷静になるためにも話を一旦止めましょう。
話が止まったら、まずは話題について相手に確認します。
会話にならない時は、話している内容が本題からずれてしまっている事が多いです。
一旦落ち着いて、何を話題にしているのかをお互いに確認しましょう。
相手が饒舌に話している時やヒートアップしている時などは気が引けると思いますが、会話をするためには話題が共通している事は重要なので、あなたの声をしっかり伝えるために、確認を行うようにしましょう。
また、同じように自分ばかり話している状況になっている時は、話題がずれていないか自分でも確認するようにしましょう。
会話をする際には、常に話題が何であるかを意識し、ズレてきている際には、一旦止まって確認するように心がけましょう。
話が広がるのは素晴らしいことですが、脱線して話題がずれてしまわないように気をつけましょう。
"相手の声"に耳を傾ける
あなたの声を届けるために、まず相手の声に耳を傾けることを心がけましょう。
あなたは、自分の話を聞いてくれない相手と積極的に話したいと思いますか?
誰もが思わないと答えると思います。
あなたの声を届けるには、相手の声に耳を傾ける事が大切なのです。
相手の声に耳を傾け、相手が何を知りたがっているのか、どんなことを求めているかを知るとこで、大きなヒントを得られるかもしれません。
ゆっくり話しましょう
みなさんは小学生の時に、国語の授業で『音読』をしたことはありませんか?
教科書の内容を声に出して読むことがです。
この時、読んでいるスピードは、自分が思っているスピードの1.5倍から2倍になっているそうです。
あなたが話している時も、同じくらいの速度になっているのではないでしょうか。
特に初対面の相手など、緊張している時は話す速度が速くなってしまいがちです。
会話において大切なのは、あなたが持っている情報を言葉にして相手に詰め込むことではなく、あなたが伝えたいことを相手にわかりやすく伝えることです。
自分がゆっくり話していると自覚できるスピードを心がけるようにしましょう。
声のスピードに気を使えるくらい、落ち着いて話すようにしましょう。
ゆっくり話す事が、良い会話をするための第一歩です。
さいごに
今回は、あなたの声を相手に届けるために大切な事を解説しました。
まずは、相手に届く声を出す事。
次に、しっかり会話をする事。
そして、相手の声をしっかり聞く事。
どれもお互いの伝えたい事をしっかり共有するために大切な事だと思います。
会話がうまく噛み合わない時は『主語の抜けた会話』になっていないか確認しましょう。
主語が抜けた会話は、お互いの中で"共通の話題"のすれ違いが起きやすいです。
特に仕事に関する会話では、主語の誤認識が大きな損害につながる事が多いので、会話している内容の主語がすれ違っていないか、不安になったら相手に確認するように心がけましょう。
あなたの伝えたい事がしっかり相手に届くように、相手に届く声を意識してみてください。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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