僕達は、今日離婚した。
”この手紙を読んでいる時、僕は既にあなたの夫ではなく、あなたは僕の
妻ではなくなっていることでしょう。”
この手紙は、市役所に離婚届を出して、荷物を実家に運んだ後に渡しているはず。
ご存知の通り、僕は口下手で不器用です。
普段の会話から言うべきことを言えず、言いたいことを後から思い出す俗に言うコミ症の括りに入るのかもしれない。
きちんと自分のまとまった考えを伝えたく、この手紙を書いています。
次にいつ会うか分からない。
もしかしたら、もう一生会わないかも分からない。
あなたが僕と金輪際会いたくないとも思っているかもしれない。
そういった可能性がある中で、今日という時間を大切に過ごせていただろうか。
荷物を実家まで運ぶ車の中で、ちゃんと話せていたかな。
沢山の感謝の気持ちと、笑顔をあなたに見せれていたら本望です。
出会ってから5年。
思い返せば、あなたは僕の中で向日葵のような存在でした。
どんな時も明るく、周りの人の心を楽しくさせる。
2018年の1月、そんなあなたが大好きで僕は恋に落ちました。
先日、あなたは”僕のことを好きだったことはない”と言っていたけれど、
それでもあなたのように天真爛漫で、愛情深い女性が僕の人生の中に5年も居てくれたことに心の底から感謝しています。
この5年が、僕の人生の中で最高の5年であったことは間違いありません。
全てを失って、自分なりに沢山考えて、やっぱりあなたと出会えて本当に幸せでした。
今日、離婚届を提出して、開放感だったり、肩の荷が下りたりみたいな心境なのかな。ほんと、これまで数えきれない負荷や、ストレスを掛けてしまってごめん。
それと、これまで支えてくれて心の底から有難う。
今の僕があるのは、紛れもなくあなたのお陰です。
あなたは友達も多く、人望も厚い。
自分が幸せになる方法も知っている。
それでも、そんなあなたでも、何かあったらいつでも僕を頼って欲しい。
こんな僕が言うのも変かもしれない。
これまで誠実に向き合うことが出来ていなかった分、それが今僕が唯一あなたに出来るようなことなんじゃないかな、と。
嫌なことがあればLINEでも電話でもしてください。
終電を逃してしまえば、車でピックアップにも行きます。
愛犬や猫達に会いたくなったら、いつでも会いに来てあげてください。
離婚をしたことで、必然的に距離が少し開いてしまうけど、
僕はあなたのことを心の底から応援します。
目が覚めたこともあるけれど、これからもあなたが僕にとって特別な存在であることには変わりません。
これまで長いこと、その気持ちを体現することが出来なかったのは分かってる。
けど、今日この瞬間から、この気持ちがブレることはないと知ってもらえたら嬉しいです。
5年間、まずは有難う。
この広い世界で、あなたに会えて本当に良かった。
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