~データサイエンティスト流~面接で聞かれて「うっ!」となる質問の答え方
どうも!データ分析未経験から転職して、現在はマーケティングのアナリスト兼中途採用の面接官をしてます、よしゆーです。
前職は、データサイエンティストとして社内の採用の面接をやりつつ、現職に転職する過程では一転職者として面接に臨む立場を経験してきました。
その過程で、「この質問は一瞬うろたえたな~」と思った質問がありました。今回は、そうした答えずらい系の質問に対して、どのような返しをしたのか実例を交えて、有効な打ち返し方について書いてみます。
"なぜ聞かれたのか"背景をくみ取ることができると強い
質問その①:前職でもっとできることあったのでは?
私の答えは以下でした。 ※一部修正しています。
「おっしゃる通り、まだできることは多くありました。しかし、○○業界でデータサイエンティストとして一日でも働くことで、自己実現により早く近づくだけでなく、△△社にどうしてもいち早く貢献したい思いが強く、その実現を急いだことによる判断でした。」
ポイントは、
・一旦認める。
・それでも転職をした強い理由を添える
・自己実現だけでなく、業界やその企業への貢献意欲についても語る
やりがちな答え方は、「そんなことはありません!」と否定から入ってしまうパターン。
図星の時ほど否定したくなりますよね。
ですが、相手はプロです。プロに安易な隠し事は必要以上に不信感を募らせるだけです。
その後の質疑応答で挽回しよう、くらいの気概でここはまず認めることが先決です。
その上で、それでもその判断をした確固たる理由を伝えましょう。これがないと、面接の雰囲気として「しゅん…」とした感じになってしまい、我々転職希望者だけでなく、面接官の方々もこの後質問しずらくなってしまいます。
まさに、負のスパイラルに突入するかしないかを分ける、重要質問だと思っています。
質問その②:やりたいことと違うことを求められたらどうする?
私の答えは以下でした。 ※一部修正しています。
「もちろん対応します。ただし、お互いの目的を擦り合わせ、路線から逸れていないTo Doであればという条件つきになります。もし、目的がずれていれば、他の手段を提案させていただくことはあると思います。」
やりがちな答えは以下の2つでしょうか。
パターン1.「はい!やります!」
パターン2.「あ…はい。まぁ…やります。」
ニュアンスの違い、分かりますか?
パターン1.は、素直に言われたことをやりますタイプの方ですね。
これは、一見受けがよさそうですが、企業によります。見ようによってはイエスマンであり、企業が求める人物像に「自走できる人材」という文言があるようならアンマッチになる可能性があります。
パターン2.は、嫌だけと、面接だから仕方なしに応えたタイプですね。
データサイエンティストのような自走型人材には、多いリアクションではないでしょうか。私もこの質問のときは一瞬「ん~…」と思いました。
なぜなら、自分がこれやりたい!これは良いアイデアだ!と思ったことを棄却されるのは誰しもつらいことです。
ただ、基本的なスタンスとして、事業成長や顧客満足度などサービスが目指す方向性~目的に適した指示であれば、そちらを優先したいと思っていました。
なので、やるべきことはやる、ただし指示に違和感があればこちらも異議申し立てさせてもらう!というようなニュアンスの擦り合わせをさせてもらいました。
私がこの質問を経験した企業では、「自走型人材」と「協働型人材」の両立が求められていたので、双方の側面を感じてもらう工夫をした次第です。
この質問の答え方は、求人に書かれている「求める人物像」をしっかり理解しておき、適した答えを用意することが重要だと考えています。
質問その③:10年後、どのような仕事をしていたいですか?
私の答えは以下でした。 ※一部修正しています。
「直近5年はデータを活用した意思決定支援に回りたいです。ただ、10年後はバックオフィス側からフロントへの活動量も多い企画職やマーケティング職で事業責任者に就くことで、データを活かした再現性のあるお客様の体験および事業成長を促す立場を目指したいです。」
ポイントは、
・中期目標を添える
・大きくでたな、と思われる目標を言う
・自己成長+事業貢献性も伝える
まず、10年後には部長です!みたいなスケールだけ大きい話をしても納得度は上がりません。また、「この人仕事の解像度低いな」と思われかねません。中期目標⇒長期目標というように、ステップを簡単にでも示すと、聞き手もイメージを沸かせながら話を聞いてくれます。
また、あまりにも実現可能性大な目標を伝えても、「成長意欲ないのかな」と期待値が過剰に下がり過ぎてしまうことも問題です。面接において謙遜や自身の過小評価はプラスに働かないので注意しましょう。
最後に、自己成長だけでなく、事業にどのような貢献をしているかも伝えましょう。なかなか難しいですが、ここが伝えられると聞き手も「長いこと活躍してくれそう」というポジティブな受け取り方をしてくれると思います。
さいごに
どうでしたか?
実は、ここで実例として挙げた質問たちには共通の背景、つまり面接官が探りたいことが隠れています。
それは、「うちに転職して、また他の会社にすぐ出ていかないよね?」です。つまり、短期離職の懸念を払しょくしたいのです。
質問①では、転職した動機が自己実現や自己成長といった自分視点の傾向が強くなる転職者の傾向から、「一定自己成長したらすぐ他の会社に移っていくのでは?」という懸念を払しょくしたい背景があります。
質問②では、上記にも近いですが、自己成長の方向性が定まっている=具体的な人ほどやりたいことがあるはず、逆に言うとやりたいことができなくなった途端に辞めてしまう可能性がどれだけあるかを見極めたい背景があります。
質問③では、10年後のイメージが自社の中であるかどうか聞くことで、鼻から数年でやめることを想定している転職者をはじく目的で聞いていることが多いです。(どの会社も、各社員の10年後を聞いてちゃんとキャリアに反映させられるほど確実性のある事業はそうそうないですからね。)
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