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端艇部での学び(135期 日原)

こんにちは。135期でマネージャーを務めました日原一樹です。僕は高校まで選手としてボート競技に打ち込んでおり、大学からマネージャーとして入部することは、自分の中では大きな挑戦でした。このような大きな環境の変化があったからこそ、たくさんの学びがありました。引退ブログでは、その中でも特に大事だと思った学びについて綴らせていただきたいと思います。

学び:「自分の存在意義は自分で作り出すしかない」

当たり前のことのようですが、恥ずかしながらこのことに気付くのにはかなり時間がかかりました。選手時代は大会の成績という明確な目標があり、それに向けた努力の成果や成長もタイムなどの数値で現れるため、モチベーションの維持がしやすい環境にありました。一方、マネージャーは数値的な目標や成長を表現する場が少ないため、目標や存在意義を見失いがちになってしまいます。実際、入部した当初の僕はマネージャーの存在意義もよく分からず、本当にチームに自分が貢献できているのか違和感を覚えることが多々ありました。

そのように悩んでいた僕の想いが変わるきっかけになったのは、先輩や同期のマネージャーの存在でした。寝る間も惜しんで業務をし、従来のマネージャー業務の枠を超えたサポートをしていた先輩。誰よりも美味しい料理を作ろうと、シフトが始まる遥か前から仕込み作業をしていた先輩。同期に勝ってほしいと言って、シフト外の時間も費やしてサポートに尽くす同期マネージャー。(他にもたくさん例はありますが割愛します。)僕の周りにはそんなカッコいい人がたくさんいて、誰もが主体的に部のために動いていました。思えば、当時の僕は本当に受動的なマネージャーでした。組織に必要とされる人には相応の理由があり、主体的に努力していない人が存在意義を実感できるわけがないという当たり前のことに、やっと気付けました。

その心境の変化をきっかけに、「ただ部活に所属していれば自然と必要とされるわけではなく、自ら何かしらの意義を作っていくからこそ必要とされる」と認識を改めることができました。それ以後の僕は、「業務の正確性」と「相談しやすさ」の2点を伸ばすことに注力しました。会計業務や早慶戦のプログラム業務の正確性向上、性別・学年・立場関係なく部員からの相談に乗るなど、多少はチームに貢献できただろうと、今では自信につながっています。また、そんな風に自分なりに部で必要とされるように努力する中で、自然と部への情も深まり、部活動もより楽しくなるという好循環も生まれました。

とは言え、このことに気付くのが遅れ、主体的に取り組むのが遅れてしまったことは悔しく思います。なので、もし、かつての僕と同じような悩みを持つ後輩がいるのならば、この文章を読み終わったらすぐに、どんな形でもいいので自分ならではの武器を見つけて、主体的に動いてみることをおすすめします。いつの日かこの部に入って良かったと思ってくれる日が来ることを祈っています。

最後に。

悩みに悩んで下した「ボート部入部」という選択は大正解であったと胸を張って言えます。入部前に抱いていた「4年間をかけて何かに全力を注ぎたい」「目標に向けて共に切磋琢磨できる素敵な仲間に出会いたい」という思いは、すべて満たされました。年間300日以上を部活動に費やして、日本一を目指して本気で頑張る仲間に囲まれながら過ごした時間は一生の財産です。この部でのたくさんの出会いと経験のおかげで、大きく成長することができました。端艇部を通じて出会えた全ての方々に感謝申し上げます。以上で引退ブログを締めさせていただきます。ご一読いただきありがとうございました。

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